ビジネスシーンでメールを送ってすぐ状況が変わったり、添付ファイルを忘れて再送したりする際、「先ほどのメールはご放念ください」と一言添えることがありますよね。日本語の「放念(ほうねん)」は、「心に留めない=忘れる」という意味ですが、英語で伝える際には、単に「忘れて」と言うよりも、相手の状況や礼儀に合わせた表現選びが重要です。
特に、チャットツールやリアルタイムでの情報共有が加速するビジネス環境では、不要になった情報を「スルーしていいですよ」とシンプルに伝えるスキルがあると、相手の時間を配慮できる人材として評価されます。
そこでこの記事では、フォーマルな「ご放念ください」から、「気にしないで」といった日常的なフレーズまで、シチュエーションに応じた英語表現をまとめて紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- “disregard” は、ビジネスメールで「先ほどの内容は放念してください」と伝える際の定番表現。
- “Never mind” や “Don’t worry about it” は、日常的なやり取りで「気にしないで」を伝えるカジュアルな表現。
- “No worries” や “Rest assured” を使えば、相手の不安を払拭し「ご安心ください」というニュアンスを伝えられる。
「忘れてください」を英語で

「ご放念ください」に最も近い、ビジネスメールでの定番表現は “disregard” です。
“disregard” の使い方
“disregard”は「無視する」「軽視する」という意味の単語で、ビジネスメールで「先ほどのメールの内容を無効にしてください(放念してください)」と伝えたい際、スタンダードなフレーズに使えます。
(先ほどのメールはご放念ください。宛先を間違えてしまいました。)
(添付ファイルはご放念ください。すぐに更新版をお送りします。)
Oxford Learner’s Dictionaries では、“disregard” を “the act of treating somebody/something as not important and not caring about them/it”(誰か/何かを重要ではないものとして扱い、気にかけない行為)と説明しています。
【ワンポイントアドバイス】 “Please disregard…” は、「事務的にこの情報は不要です」というニュアンスをはっきりと伝える硬めの表現です。スピード感のあるやり取りでも、この一言があるだけで、相手は安心して古い情報をスルーできます。
「気にしないでください」を英語で
相手に何かを頼んだけれど、やっぱり大丈夫になった時や、小さなミスを謝られた時に使う「気にしないで」という表現です。
「気にしないで」の定番フレーズ
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Never mind.:気にしないで、今の話は忘れて(少しカジュアル)。
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Don’t worry about it.:それについては心配しないで(最も一般的)。
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Forget about it.:忘れていいですよ(親しい間柄で)。
(レポートの件は気にしないでください。必要な情報が見つかりました。)
(遅れて申し訳ありません。 )
(全く気にしないでください。)
Cambridge Dictionary によると、“never mind” は 「used to tell someone not to worry about something because it is not important」(重要ではないので、心配しなくていいと伝える際に使われる)と説明されています。
「ご心配なく」を英語で

相手が申し訳なさそうにしている時や、何かの影響を懸念している時に「大丈夫ですよ、心配いりません」と伝えるフレーズです。
「心配ご無用」の英語
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No worries.:心配ないですよ(非常にポジティブで現代的な印象)。
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Rest assured.:ご安心ください(フォーマルで頼もしい響き)。
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No harm done.:実害はありません(ミスがあったけれど、実害がなかったので気にしないで、という時)。
(必要な予防措置は全て講じておりますので、ご安心ください。)
「問題ありません」を英語で
「忘れていいですよ、問題ないですから」というニュアンスを出したい時の表現です。
「問題なし」を伝えるフレーズ
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It’s not a problem.:問題ありません。
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That’s fine.:それで大丈夫です。
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It doesn’t matter.:それは重要ではありません(気にしなくていいですよ)。
(資料を忘れました。 )
(大丈夫です、画面で確認できますから。)
(どちらの色を選んでも問題ありません。)
「配慮不要」を英語で

相手に「こちらに気を遣わなくていいですよ」と伝えたい時の「ご放念ください」です。
「お気遣いなく」の英語
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Think nothing of it.:何でもないことですから、お気になさらず。
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Please don’t give it a second thought.:二度と考えないでください(=全く気にする必要はありません)。
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You don’t need to be concerned.:懸念する必要はありません。
(助けてくれてありがとう!)
(いえいえ、お気遣いなく。)
(どうぞご放念ください。些細なミスですから。)
【ワンポイントアドバイス】 “Please don’t give it a second thought.” は、相手がとても恐縮している時に使うと、相手の心をスッと軽くできる表現です。こうした温かいフレーズを使うことで、お互いの信頼関係が深まり、より人間味のあるコミュニケーションが生まれます。
まとめ
今回は「ご放念ください」をテーマに、ビジネスから日常のやり取りまで使える多彩な英語表現を紹介しました。
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メールの内容を無効にしたい時:Please disregard…
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「今の話は忘れて」と言いたい時:Never mind.
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相手の不安を払拭したい時:No worries. / Rest assured.
日本語の「ご放念ください」には、「忘れてほしい」というお願いと、「気を遣わないで」という相手への優しさの二つの側面を持っています。英語でも、その場の空気に合わせて表現を使い分けることで、より円滑なコミュニケーションが生まれますよ。
