「社員全体の三分の一が、新しいオフィスへの移動を希望している」

「ケーキを三分の一に切り分けた」

このように、分数を使って規模や割合を表すのはビジネスシーンとプライベートシーンを問わずよくありますよね。

こうした分数表現を、とっさに英語で使うのは簡単ではないでしょう。

そこでこの記事では、色んな英語の分数表現を例文付きで紹介します。

この記事を読み終わる頃には、英語で分数を使う時の考え方が身についているのでぜひ最後まで読んでください。

英語の分数表記はこうやって行う!

英語で分数表記をするとき、英語の分数表記を読むときは、日本語とは違う表記の仕方、読み方をします。

  1. 分子と分母を読む順番
  2. 英語での分数の表記の仕方
  3. 複数形になるタイミング
  4. 2分の1、4分の1を読む時

順番にお伝えしましょう。

分子と分母を読む順番

英語の分数表記はこうやって行う!

日本語では「1/3」は「3分の1」、「1/5」は「5分の1」というように、「分母から分子」の順番で読みますよね。

英語では、「1/3」は「one-third」、「1/5」は「one-fifth」のように「分子から分母」の順番で読みます。

例文↓

  • She ate one-third of the pizza, leaving the rest for later.
    彼女はピザを3分の1だけ食べて、残りは後で食べるために残しておいた。
  • The project is already one-fifth complete, and we’re making steady progress.
    プロジェクトは既に5分の1ほど完了しており、着実に進んでおります。
  • After solving one-third of the math problems, she took a short break to refresh her mind.
    彼女は数学の問題を3分の1だけ解いた後、少し休憩をとって気分をリフレッシュさせました。

「英語と日本語とでは読む順番が逆」と覚えるよりも、例えば「1/3」のように「スラッシュで表記される時の順番で読む」と覚えると良いでしょう。

実際に英文中で登場した時に、英文を読む順番で自然に読むことが出来るからです。

英語での分数表記の読み方

英語での分数表記の読み方

前述したように、「1/3」は「one-third」、「1/5」は「one-fifth」と表記します。

また↑の表記の仕方の他にも、もう1パターンの表記の仕方があります。

  1. 基数 ‐(ハイフン) 序数の表記
  2. 基数 over 基数の表記

順番に見ていきましょう。

1.基数 ‐(ハイフン) 序数の表記

まずは前項でも例として挙げた「基数 ‐(ハイフン) 序数の表記」です。

「基数」や「序数」という言葉を使うと難しく聞こえますが、解説を聞けば「あぁなんだ、そんなことか」と思う内容です。

基数とは、数を数える時に「One, Two, Three」と数える数字です。

対して序数は、数を数える時に「First, Second, Third…」と数える数字のことですね。

「基数 ‐(ハイフン) 序数」の順番なので、「1/3」は「one-third」、「1/5」は「one-fifth」と表記するわけですね。

2.基数 over 基数の表記

前述した「基数 ‐(ハイフン) 序数の表記」の他にも、「基数 over 基数」で分数を表記する場合もあります。

「基数 ‐(ハイフン) 序数の表記」の場合が「1/3」を「one-third」、「1/5」を「one-fifth」と表記するのに対して

「基数 over 基数の表記」では、「1/3」を「one over three」、「1/5」を「one over five」と表記&読み上げするわけですね。

例文↓

  • Each person received one over three of the cake.
    それぞれ一人ずつ、3分の1に切り分けられたケーキを受け取りました。
  • The pizza was divided equally among the group, with each person receiving one over five of the pizza.
    ピザはグループ全体で均等に分けられ、一人あたり5分の1ずつ受け取りました。

分数を「1/3」のようにスラッシュで表記した時に、左から順に読み上げてスラッシュを飛び越える(Over)するイメージです。

序数を使わない分、こちらの方がイメージとしてしっくり来る方もいらっしゃるでしょう。

複数形になるタイミング

英語の分数では、「基数→序数」の表記で、かつ分子が2以上の場合は、複数形を使います。

例えば、「3分の2」を「基数→序数」の表記で表すと、「Two-thirds」、「5分の3」の場合は「Three-fifths」になります。

例文↓

  • Two-thirds of the students voted in favor of extending the school library hours.
    生徒の3分の2が、学校図書館の運営時間延長に賛成投票をしました。
  • In the survey, two-fifths of the respondents preferred outdoor activities over indoor ones.
    調査では、回答者の5分の2が室内よりも屋外の活動を好んでいました。

「基数」で表される「分子」が2以上の時に、「序数」で表される「分母」の方に複数形のsが付くわけですね。

2分の1、4分の1を読む時

4.2分の1、4分の1を読む時

2分の1を表す時は「Half(ハーフ)」を使って、4分の1を表す時は「Quarter(クオーター)」を使って表すこともあります。

Half(ハーフ)は「半分」を、Quater(クオーター)は「4分の1」を表す英語表現ですね。

2分の1は「One-half」と、4分の1は「One-quarter」と表記します。「基数‐序数」の表記と似た形で表すわけですね。

また「基数‐序数」の表記と同じく、分子の数が2以上であれば、分母に複数形のsを付けます。

例えば、4分の3を表す時は「Three-quarters」となります。

例文↓

  • In the recipe, you need to mix one-half cup of flour with the rest of ingredients.
    そのレシピでは、2分の1カップの小麦粉を残りの材料と混ぜる必要があります。
  • One-quarter of the seats were reserved for VIP guests at the event.
    イベントでは座席の4分の1がVIPゲストのために予約されていました。
  • Three-quarters of the students voted in favor of introducing a new extracurricular activity.
    4分の3の生徒が、新しい課外活動の導入に賛成投票を入れました。

まとめ

この記事では、「三分の一」のような分数を英語で表現する方法について例文付きでお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、分数を英語で表現する時の考え方が、例文を通して体感的に身についているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。