「私のような者が意見を言うのはおこがましいのですが……」
ビジネスシーンや目上の人と話すとき、日本語では自分を一歩引いて表現することがよくあります。
しかし、英語で伝えようとすると「失礼な言い方になっていないかな?」と不安になる初心者は少なくありません。
実は、英語には「おこがましい」にぴったり当てはまる言葉はありませんが、相手を敬う「控えめな表現」や、自分を低く見せる「謙遜のフレーズ」がたくさんあります。
この記事では、場面に応じた「おこがましい」の英語での伝え方をわかりやすく紹介します。
また、あわせて覚えておきたい「図々しい」や「生意気」といった関連表現もマスターして、英会話の幅を広げましょう!
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 「おこがましい」は直訳せずクッション言葉で伝える:“It may be presumptuous of me, but…”や“It’s not my place to say, but…”で、控えめな姿勢を示せます。
- 目上の人への反対意見は“I may be wrong, but…”が安全:“I don’t mean to be rude, but…”は率直な発言の前置きになりやすく、相手を身構えさせることがあります。
- 英語の謙遜は「自分を下げる」より「相手を立てる」:手土産は“I hope you like it.”、褒められたら“I’m flattered.”のように感謝で返すのがコツです。
「おこがましい」を英語で伝えるときの基本の考え方

英語で「おこがましい」と伝えたいときは、直訳を探すよりも控えめな英語表現を使って「私は自分の立場を理解していますよ」という姿勢を示すのが正解です。
定番の“It may be presumptuous of me, but…”
ややかしこまった言葉ですが、「おこがましいかもしれませんが」というニュアンスに最も近いのがこのフレーズです。
It may be presumptuous of me, but may I say something?
(おこがましいかもしれませんが、一言申し上げてもよろしいでしょうか?)
“Presumptuous”(プリザンプチュアス)は、「出しゃばった」や「厚かましい」という意味を持つ単語です。
「そうであることは分かっているけれど、あえて……」という控えめな姿勢を伝えることができます。
もっとシンプルに”It’s not my place to say, but…”
中学生レベルの単語だけで「私ごときが言うのもなんですが」という謙遜を表現できる便利な形です。
It’s not my place to say, but I think you’re right.
(私のような者が言うのもおこがましいですが、あなたは正しいと思います。)
直訳すると「それを言うのは私の役目ではありませんが」となります。
自分を低く置くことで、相手への敬意を示す謙遜の英語表現として非常に使いやすいです。
場面別!「おこがましい」の丁寧な言い換えフレーズ

失礼な英語表現を使わないためには、本題に入る前に「クッション言葉」を置くことが大切です。
意見を言うときの“I don’t mean to be rude, but…”
反対意見やアドバイスなど、言いにくいことを伝える前に使います。
I don’t mean to be rude, but I have a different opinion.
(失礼を承知で申し上げますが、私は異なる意見を持っています。)
“Rude”(ルード)は「失礼な」という意味です。
「失礼にするつもりはないけれど」と前置きすることで、トーンを和らげることができます。
ただし、このフレーズの後には率直な発言が続くことが多いため、目上の人に使うとかえって身構えさせてしまうこともあります。上司に反対意見を伝えるときは、次のような言い方のほうが安全です。
I may be wrong, but I see it a little differently.
(間違っていたらすみませんが、私は少し違う見方をしています。)
自分を低く見せる“I’m not in a position to…”
「そんなことを言えるような立場ではないのですが」と言いたいときにぴったりの表現です。
I’m not really in a position to give advice, but…
(アドバイスできるような立場ではないのですが……)
自分の役割や地位をわきまえていることを伝える、とてもスマートで謙虚な英語表現です。
「おこがましい」の裏返し?「生意気」や「図々しい」の英語
自分が謙虚になる一方で、相手の態度が生意気だったり図々しいこともあります。
それぞれの英語のニュアンスの違いを確認しましょう。
子どもや若者に使う“Cheeky”と“Fresh”
日本語の「生意気」に近い表現ですが、使う相手によって言葉が変わります。
He is a bit cheeky.
(彼は少し生意気だね。)
Don’t get fresh with me!
(私に対して生意気な口をきかないで!)
“Cheeky”(チーキー)は、イギリス英語でよく使われ、「憎めない生意気さ」や「おちゃめ」という意味でポジティブに使われることもあります。
一方、“Fresh”(フレッシュ)は、特にアメリカで「(年上に対して)馴れ馴れしくて生意気」という否定的な意味で使われます。やや古風な表現で、文脈によっては「(異性に)なれなれしく言い寄る」という意味にもなるので注意しましょう。
厚かましい態度を表す“Pushy”と“Bold”
相手が自分の境界線を越えてくる「図々しい」状態を指します。
She is a bit pushy.
(彼女は少し図々しい/押しが強い。)
That’s a bold request.
(それは図々しい/大胆なお願いですね。)
“Pushy”(プッシー)は、自分の意見を無理やり通そうとする強引さを指します。sh(シュ)の音をはっきり発音しないと、下品な俗語(pussy)と聞き間違えられやすいので注意しましょう。
“Bold”(ボールド)は「勇敢な」という良い意味もありますが、文脈によっては「身の程知らずなほど大胆(図々しい)」という意味になります。
日本人が得意な「謙遜」を英語で表現するコツ

日本人は謙遜した表現を多用しますが、英語圏では「謙遜しすぎると、自信がないと思われる」という文化の違いがあります。
「つまらないものですが」は英語で何て言う?
手土産を渡すときの定番フレーズですが、英語で直訳の“It’s a boring thing.”と言うと、相手は困惑してしまいます。
I hope you like it.
(気に入っていただけると嬉しいです。)
This is a little something for you.
(これ、ほんの気持ちです。)
英語では、自分を下げるのではなく「相手が喜ぶこと」に焦点を当てるのが、失礼な英語表現を避けるコツです。
褒められたときの返し方
恐縮してしまうほど褒められたとき、日本人は「いえいえ、そんなことないです」と否定しがちです。
I’m flattered.
(照れますね/光栄です。)
That’s very kind of you to say.
(そう言っていただけて嬉しいです。)
否定するのではなく、相手の言葉を一度受け取った上で「光栄です」と返すのが、上手な返し方です。
【一覧表】ニュアンス別「おこがましい」と関連表現の英単語
今回登場した表現や、知っておくと便利な単語をまとめました。
| ニュアンス | 英語表現 | 特徴・使いどころ |
|---|---|---|
| おこがましい | Presumptuous | 自分の立場を越えていると感じるとき |
| 謙虚な | Humble | 謙虚で、自分を誇示しない様子 |
| 失礼な | Rude | 相手を不快にさせるような無礼さ |
| 生意気な | Cheeky | 可愛げのある生意気さによく使う |
| 図々しい | Pushy | 自分の要求ばかりを押し通す様子 |
これらの言葉を使い分けることで、自分の立ち位置を相手に正しく伝えることができます。
よくある質問
「おこがましいですが」を英語で言うと何になりますか?
最も近いのは“It may be presumptuous of me, but…”です。よりシンプルに言いたいときは“It’s not my place to say, but…”も使えます。
上司に反対意見を伝えるときは、どんな英語表現が適していますか?
“I may be wrong, but I see it a little differently.”のように、断定を避けた言い方が安全です。“I don’t mean to be rude, but…”は率直な発言の前置きになりやすく、目上の人には避けたほうが無難です。
手土産を渡すときの「つまらないものですが」は英語で何と言えばいいですか?
直訳の“It’s a boring thing.”は相手を困惑させてしまいます。“I hope you like it.”や“This is a little something for you.”のように、相手が喜ぶことに焦点を当てて伝えましょう。
まとめ
「おこがましい」という日本語の奥ゆかしさを英語で伝えるためのポイントをおさらいしましょう。
- 英語にぴったり当てはまる言葉はないため、控えめな英語表現を使って状況を説明する。
- 「私ごときが」と言いたいときは“It’s not my place to say, but…”が便利。
- 相手の図々しさや生意気さを指摘するときは、“Pushy”や“Cheeky”を選ぶ。
- 謙遜の英語表現は、自分を下げるのではなく「相手への感謝」に変えて伝える。
初心者は、まず “I may be wrong, but…”(間違っていたらすみませんが……)というクッション言葉を一つ覚えるだけで、会話の丁寧さがグッと増します。
「おこがましい」という気持ちを大切にしながらも、英語では一歩踏み出して、自分の意見を伝えてみてくださいね。
丁寧な表現を使えば、きっと相手もあなたの言葉を尊重してくれるはずです!
