“obvious”は英会話でもよく使われ、英文の中でも頻繁に登場する英語表現です。

“obvious”は「明らかな」という意味で使われることの多い英語表現ですが、実は他にも用法があります。

そこで本記事では、“obvious”の意味や使い方、”obvious”を使った英語表現、”obvious”に似た英語表現についてまとめました。

記事を最後までチェックすれば、”obvious”に関する知識が一通り手に入りますよ。”obvious”について知りたくてこのページにたどり着いた方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

“obvious”の意味

“obvious”は「明らかだ」「当然だ」という意味の形容詞です。

誰がみても明らかだったり、ほとんどの人が同意したりする状況で使われる英語表現です。

“obvious”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
I made an obvious error in division.
訳)私は割り算ですぐにわかるミスをしました。

Aさん
It is very obvious that he doesn’t like sports.
訳)彼がスポーツを好きではないことは明らかです。

上記の例文の場合「彼がスポーツを好きではない」のは周知の事実でなければなりません。断定できず、あくまで予想だったり確証が持てない場合には”obvious”を使うことはできません。

また”obvious”と似た英語表現として”obviously”という英語表現があります。”obviously”は「明らかに」「一目瞭然で」という意味の副詞です。”obvious”と意味はほとんど同じですが、品詞が異なるので、違う場面で使用されます。

“obvious”を使った英語表現まとめ

obviousを使った英語表現まとめ

“obvious”を使った英語表現を以下の3つ紹介します。

  • “It’s obvious.”「明らかだ。」
  • “beyond the obvious”「さらに深いところへ」「1つ上のレベルへ」
  • “Thank you, Captain Obvious”「当たり前の情報をありがとう。」

それぞれ例文付きで詳しく見てみましょう。

“It’s obvious.”「明らかだ」

“It’s obvious.”「明らかだ」は”obvious”を使った英語表現の中でも最も頻繁に使われる英語表現です。”obvious”の用法を学びたいのであれば、まず最初に”It’s obvious.”「明らかだ」を覚えるといいでしょう。

“It’s obvious.”単体で使われることもあれば”It’s obvious that SV.”の形で使われることもあります。

“It’s obvious.”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
They’re so alike it’s obvious they’re brothers.
訳)彼らはとても似ているので、兄弟であることは明らかです。
Aさん
It’s obvious that he lied.
訳)彼が嘘をついたということは明らかです。
先ほども触れたように、”obvious”は形容詞で使われる他に”obviously”という副詞の形でもよく使われます。具体的な例を見てみましょう。
Aさん
Obviously, the government of that country is involved in his assassination.
訳)明らかに、あの国の政府は彼の暗殺に関与しているよ。

“beyond the obvious”「さらに深いところへ」「1つ上のレベルへ」

“beyond the obvious”で「さらに深いところへ」「1つ上のレベルへ」という意味になります。

“beyond”が「向こうへ」「超えて」という意味で”obvious”が「明らかな」という意味なので、「明らかな場所を超えて」と直訳でき「さらに深いところへ」「1つ上のレベルへ」という意味になります。

ちなみに”obvious”単体だと形容詞ですが、”obvious”の前に”the”をつけることで「明らかなこと」という意味の名詞になっています。

“beyond the obvious”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
We intend to look beyond the obvious, innovating and creating entertainment that truly crosses cultural, and even generational boundaries.
訳)技術・品質といった企業として 当たり前のポジションから、もう一つ上のレベルへ。

“Thank you, Captain Obvious”「当たり前の情報をありがとう」

“Thank you, Captain Obvious”で「当たり前の情報をありがとう。」という意味になります。

“Thank you, Captain Obvious”は相手への皮肉やからかいの意味を込めて使われる英語表現です。

“obvious”は「明らかな」という意味ですので”Thank you, Captain Obvious”を直訳すると「ありがとう、明らか隊長」と訳せます。

つまり相手がわざわざ言わなくてもいい当たり前の情報を言った際に「そんなのみんな知ってるよ。」「わざわざそんなこと言わなくていいでしょ。」といった意味を込めて使われる英語表現です。

“Thank you, Captain Obvious”を使った例文について見てみましょう。

“Did you know that the capital of the USA is Washington, D.C., not New York City?”「アメリカの首都はニューヨークじゃなくてワシントンだって知ってた?」という質問への回答として、次のように答えることもできますが、相手にちょっと嫌味な印象を与えます。

Aさん
Thank you, Captain Obvious!
訳)当たり前の情報をありがとう!

“obvious”に似た英語表現

"obvious"に似た英語表現

“obvious”に似た英語表現を3つ紹介します。

  • “clear”
  • “apparent”
  • “evident”
  • ”conspicuous”
  • “visible”

それぞれ例文付きで詳しく見てみましょう。

“clear”

“clear”は「明白な」「確信している」という意味の英語表現です。

“clear”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
I’m clear about what I have to do.
訳)私は私がやらなければならないことについて明確に分かっています。

“apparent”

“apparent”も「明白な」という意味の英語表現です。視覚的に判断するニュアンスが強い点が”obvious”との違いです。

“apparent”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
His excitement was apparent to everyone.
訳)彼が興奮しているのは、誰の目にも明らかだった。

“evident”

“evident”は「根拠があって明白な」という意味の英語表現です。「根拠」に重点を当てた意味である点が”obvious”との違いです。

“evident”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
It became quickly evident that someone had taken the victim’s cell phone.
訳)誰かがその被害者の携帯電話を持ち去ったのがすぐに明らかになった。

“conspicuous”

“conspicuous” は「(物や場所が)よく見える、はっきり見える、目立つ」という意味の英語表現です。よく見えるという意味が発展して、「目立つ」という意味合いで使われています。

“conspicuous”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
She was conspicuous as usual with her pink suits.
訳)彼女は、いつも通りピンクのスーツを着て目立っていた。

“visible”

”visible”は「目に見える、可視の」という意味が第一義ですが、そこから発展して「目立つ」「一目瞭然の、明らかな」という意味もあります。

“visible”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
The cyclist was wearing something right-colored so that he could be more visible.
訳)そのサイクリストは、より目立つように、明るい色の服を着ていた。

”obvious”の反対の意味の英語表現

”obvious"の反対の意味の英語表現

次に、”obvious”の反対の意味の英語表現を見ていきましょう。

  • “unclear”
  • “unapparent”
  • “obscure”
  • “inconspicuous”
  • “invisible”

順番にそれぞれ具体的な意味や使い方を見ていきましょう。

”unclear”

“unclear”は、”clear”の反対の意味で、「不明白な」「はっきりしない」という意味でよく使われます。

”obvious”に”un”を付けると、”unobvious”となりますが、その表現が実際に英語表現として使われているのはほどんど見かけません。むしろ、”not obvious! の意味で”unclear”の方がよく使われています。

「○○はXXであることは不明白だ」と言いたいときに、It’s unclear that S V の形で気軽に使えます。

”unapparent”

“unapparent”は、”apparent”の反対の意味で、これも「不明白な」「はっきりしない」という意味になります。

こちらも、「○○はXXであることは不明白だ」と言いたいときに、It’s unapparent that S V の形で使えます。

“obscure”

“obscure”は、「はっきりとしない、不明瞭な、曖昧な」という意味でよく使われる英語表現です。

この形容詞はまた「目立たない」という意味で使われる他、「無名の」という意味で使われることがあります。

Aさん
He preferred to work as an obscure activist.
訳)彼は無名の活動家として働くことを好んだ。

”inconspicuous”

“inconspicuous”は “conspicuous” の反対の意味で、「目立たない、人目をひかない」という意味になります。

Aさん
The lizard was inconspicuous on the desert because it mimicked sand.
訳)そのトカゲは、砂に擬態しているので、砂漠の上で目立たなかった。

”invisible”

“invisible”は「目に見えない、透明の」という意味で、よく使われます。

Aさん
Invisible dust mites can cause house dust and lead to allergies and other health problems.
訳)目に見えないダニは、ハウスダストの原因や、アレルギーなどの健康被害につながることになり得る。

まとめ

“obvious”の意味や使い方、”obvious”を使った英語表現、”obvious”に似た英語表現、”obviousの反対の意味の表現について解説しました。

“obvious”という英語表現に対する理解は深まりましたでしょうか?”obvious”「明らかだ」だけではなく、他の意味でも使えるようになると、一気に英会話の幅が広がりますよ。

1つの単語を覚えるときに、同義語や反意語も併せて覚えると、ボキャブラリーが一気に増えるので、試してみてください。

“obvious”に関する知識を手に入れたら、あとは実際の英会話で”obvious”を使ってみましょう。知識として理解しただけで満足するのではなく、実際に使ってみることが大切です。

今回のように分からない単語に出会ったら、すぐにその場で調べてみましょう。単語が持つ1つの意味だけでなく、1つの単語で複数の意味や用法を使いこなせるようになると、効率的に英会話のレベルをアップできますよ。