持っていない人はいないであろう、現代人の必需品「靴」。1つあれば十分ではありますが、ファッションが好きな人だとたくさん持っていて、置き場所に困ることも多いですよね。
私の場合は靴が多すぎて靴箱の大きい家に引っ越したものの、それでも溢れかえっている始末。未来に現れるだろう孫の代まで受け継いでいくしかなさそうです(要らないって言われそう…)。
ということで、今回のテーマは「靴」です。一般的な靴を英語で何と言うかだけでなく、個々の種類の呼び分けについても説明しています。これを読めば、あなたも今日から靴マスターになれること間違いなし。
それでは、早速始めていきましょう!
「靴」は英語で何て言う?
靴は英語で “shoe” ですが、複数形の “shoes” で言うことが大半です。発音記号は「ʃuz」、カタカナ英語の「シューズ」で問題無く伝わります。
さて、shoes はなぜ複数形で使うのかというと、答えは単純で「左右1組」だから。「1組の靴」ということを強調したい場合は “a pair of shoes” という言い方もあります。
I have much more shoes than an ordinary person.
訳)私は普通の人よりずっとたくさんの靴を持っています。
I want a new pair of shoes!
訳)新しい靴が欲しいなー!
靴の数え方は?
日本では靴を数えるとき「1足、2足」と数えますが、この「足(そく)」という単位は左右一組を指しています。そのため、英語でも同じように数えるには先述の a pair(pairs)of ~”という表現を使います。
1足なら ”a pair of ~”、2足なら ”two pairs of ~”、3足なら “three pairs of ~” といった具合です。仮にthree shoes などと言ってしまうと「1足+片足」という不自然な状態になってしまうので注意しましょう。
How many pairs of shoes do you have?
訳)靴を何足持ってるの?
Perhaps, more than 100 pairs…
訳)たぶん100足以上…。
とはいえ、単数形の shoe を絶対使わないというわけではありません。意図的に片方の靴だけを表したい場合は単数形で使うこともあります。
She dropped her right shoe.
訳)彼女は右足の靴を落としていったんだ。
That sounds like Cinderella.
訳)シンデレラみたいな話だね。
足に履くものは複数形が基本!
靴は日本語でも「シューズ」という呼び方が定着しているため、基本的に複数形で呼ぶということに違和感を覚える人は少ないでしょう。しかし、靴の一種であるサンダル(sandals)やハイヒール(high-heels)なども同様に複数形になる点は注意が必要です。
靴下(socks)やズボン(trousers)なども複数形が基本なので、足に履くものは複数形と覚えておくと良いでしょう。
I bought a trouser.
訳)新しいズボン(片方だけ)を買ったんだー。
…Where? And why?
訳)…どこで?そしてなぜ?
また、靴屋の場合は左右両方とも売っていて当たり前なので、わざわざ複数形にせず “shoe store(shoe shop)” と呼ぶのが一般的です。ちなみに、販売だけでなく制作もしてくれる本格的なお店の場合は “shoemaker” と言います。
I used to work in a shoe store.
訳)以前は靴屋さんで働いていました。
「靴を履く」「靴を脱ぐ」は英語で何?
英語では靴も洋服の1つと考えるので、履く(着る)場合は “put on”、脱ぐ場合は “take off” を使います。また、動作ではなく「履いている(着ている)」という状態を表す場合は “wear” が適切です。
I wish I could put on many pairs of shoes at the same time.
訳)一度にたくさんの靴が履けたらいいのになー。
How about becoming a centipede?
訳)百足(ムカデ)にでもなれば?
いろいろな靴の種類を英語で言ってみよう!
さて、一括りに靴といっても、用途や形によってその種類はさまざまですよね。そのため、shoes という単語を知っているだけでは望み通りの靴を手に入れることは難しいでしょう。
ということで、ここからは個々の靴の種類について詳しく確認していきましょう。
スニーカー in English
スニーカーは英語でもそのまま “sneakers” です。複数形の s が付くのが普通なので「スニーカーズ」と発音されます。また、俗語では “kicks” という呼び方も存在します。
sneakers は sneak(忍び寄る)という動詞が語源です。発売当初は革底の靴が主流だったため、ゴム底で足音がしないことからその名前が付けられたんだとか。
ちなみに、アメリカでは sneakers が主流ですが、イギリスでは “trainers” という呼び方でも知られています。もともとが軍人向けのトレーニングシューズだったことがその理由でしょう。German trainer、French trainer などの製品名でも有名です。
革靴 in English
革靴は英語で “leather shoes(レザーシューズ)”、または “dress shoes(ドレスシューズ)”と呼ばれます。前者の場合は単に革でできた靴、後者の場合は冠婚葬祭などのフォーマルな場で使われる靴という意味合いです。
興味がない人からすると、革靴はすべて同じに見えるかもしれませんが、実際は以下のように多くの種類が存在します。語り出すとキリが無いので、詳しくはまた別の機会にでも…。
- ストレートチップ(cap toe)
- プレーントゥ(plain toe)
- ウイングチップ(full brogue)
- Uチップ・Vチップ(derby moccasin)
- モンクストラップ(monk strap)
- ローファー(loafer)
ブーツ in English
ブーツは英語でもそのまま “boots” です。冬用の winter boots、ハイキング用の hiking boots、山登り用の mountain boots などと、用途によってさまざまな形容詞を付けて使用されます。
また、長さに着目して以下のような分類がされることもあります。
- thigh high boots:腿(もも)丈ブーツ
- knee high boots:膝(ひざ)丈ブーツ
- ankle boots:踝(くるぶし)丈ブーツ
サンダル in English
サンダルは英語でも sandals(サンダルズ) です。sを忘れないようご注意を。
世界初のサンダルはエジプトだったりギリシャだったりと諸説ありますが、少なくとも語源はギリシャ語のsandalion(板)で間違いありません。革底に革紐を付けた形状で、現代で言うレザーサンダルとほとんど同じ見た目だったと言われています。
ハイヒール in English
ハイヒールは英語でも “high-heels(ハイヒールス)” です。s を付けることもそうですが、記述する際は間にハイフン(-)を忘れずに。
ハイヒールの出自はファッションの国フランス。しかしその誕生の背景にあったのは美的センスではなく、単に汚物を踏まないようにするという意図でした。
なんでも、当時のフランスは下水道設備が整っていなかったらしく、街路が常に汚物に溢れていたんだとか。そのため、なるべく地面との接地面を無くすためにあのような形になったそうです。いやはや、理由はともあれデザインセンスは流石の一言ですね。
厚底靴 in English
厚底の靴は英語で “platform shoes(プラットフォームシューズ)”と言います。ハイヒールと違って爪先から踵までが一律に高くなっているのが特徴です。
platform という単語はもともと「周囲より一段高くなった場所」といった意味。駅で電車が入ってくるホームの正式名称もプラットフォームです。
応用例として、platform sneakers(厚底スニーカー)、platform boots(厚底ブーツ)、platform sandals(厚底サンダル)などが挙げられます。
スリッパ in English
スリッパは英語でも “slippers” です。slip(滑る)という動詞がもとになっていて、滑らすように足入れできることからこのように呼ばれ始めました。
海外でも日本と同様に室内履きを表すことが多いですが、ビーチサンダルなど、屋外で履くものに slippers という名称が使われることもあります。
履物全般 in English
以上のものはすべて、足に履く「履物」という意味の “footwear(フットウェア)”、あるいは “footgear(フットギア)” と呼ぶこともできます。
これを知っておくと、日本独特の履物である「足袋」とか「下駄」なんていうものを外国人に説明するのに便利ですよ。
What is “tabi”?
訳)「足袋」って何?
It is a traditional Japanese footwear.
訳)それは日本の伝統的な履物だよ。
まとめ
今回は、靴に関して詳しくお話していきました。
靴は英語で shoes ですが、細かく見始めるとその種類はさまざま。それぞれを適切に呼び分けられるようになれば、英語での表現の幅も増していくはずです。
とはいえ、私と同じように靴の沼に嵌まらないようご注意を…。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!