日本と海外、特にアメリカとでは、距離や長さを測る際に使用する単位が異なります。

海外ドラマや映画で「〇〇マイル先の〜」と言われても、それが一体どのくらいの距離なのか、いまいちピントきませんよね。

そこで本記事では、1マイルが何キロメートルなのかについて解説します。またマイル以外のヤード・インチ・フットがどのくらいの長さなのかについても解説します。

記事を最後までチェックすれば、英語でよく使われる長さについて一通り分かり、英会話や英語のドラマ・映画を見ている間に困ることがなくなりますよ。少しでも興味がある方は、ぜひ最後まで記事をチェックしてみてください。

1マイルは何キロメートル?

1マイルは、約1.6キロメートルです。

学生時代の陸上の大会で、400メートル×4人のリレーのことをマイルと呼んだりします。そのときの記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

キロメートルは記号で「km」ですが、マイルは記号で「ml」です。つまり1マイルは記号で「1ml」となります。また1マイル以上だと2milesのように複数形になります。

世界の大半の国では、日本と同じようにメートル法が採用されています。しかしアメリカではメートル法よりもヤードポンド法が主流となっています。

ヤードポンド法が主流のアメリカでは、マイル・ヤード・バレル・ガロン・ポンド・オンスなど、他の国とは異なる単位が使われています。一方大抵の国では、メートル・キロメートル・グラム・キログラム・リットル・キロリットルのような単位が使われています。日本も同様です。

実はアメリカだけが他の国と単位が異なるのには、大きな理由はありません。18世紀後半にアメリカの大統領トーマス・ジェファーソンがアメリカ発の単位系を作り、これを世界標準にしようとしていました。現在ではメートル法が主流となっているのですが、そのときからの意地として、アメリカではいまだにヤードポンド法が主流となっているのです。

ヤードポンド法が主流となっていることに論理的な理由はなく、ただの意地によってこのような現状となっているのは面白い話ですよね。英語を学ぶ我々からすれば、ややこしいから統一してほしいというのが正直な感想ですが……

マイル以外の距離をメートルに換算!

マイル以外の距離をメートルに換算!

マイル以外にも、長さや距離を表す単位はあります。以下3つの単位をメートルに換算するとどうなるのか、解説します。

  • “yard”ヤード
  • “inch”インチ
  • “foot”フット

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“yard”ヤード

1ヤードは、約0.9メートルです。つまりほとんど1メートルと覚えておけば問題ありません。

ヤードはゴルフやアメリカンフットボールなど、スポーツで主に使われている単位です。「そのお店は5ヤード先にあるよ」のように距離を示す際には使われません。

ヤードは記号で「yd」と表記します。つまり1ヤードは”1yd”と表記されます。1ヤード以上になると複数形になるため”2yards”のような表現になります。

“yard”を使った例文についていくつか見てみましょう。

Aさん
On the next play, Morris scored on a 1-yard touchdown run, increasing New York’s lead to 26-10.
訳)次のプレイでモリスが1ヤードを走りタッチダウン、ニューヨークがリードを増やし26-10となりました。
Aさん
He had 1 catch for 5 yards in his first game.
訳)彼は最初の試合で5ヤードのキャッチを決めました。

“inch”インチ

1インチは約2.5センチメートルです。ヤードと比べると大分短いインチですが、元は古代ローマで成人男性の親指の幅を表す言葉でした。

1インチは記号で「1in」もしくは「1″」と表記します。1インチ以上になると複数形になるので「2inches」のように表記します。”inch”の語尾は”ch”なので複数形にする際は”es”をつける点に注意しましょう。

インチはアメリカで使われる単位の中で最小の単位なので、テレビ画面のサイズや靴のサイズなど、比較的小さいものの長さを表す際に使用されます。日本でもテレビの大きさをインチで表現しますよね。

“inch”を使った例文についていくつか見てみましょう。

Aさん
He is two inches taller than I am.
訳)彼は私よりも2インチほど身長が高いです。

Aさん
There are 25 millimeters in an inch.
訳)1インチは25ミリメートルです。

“foot”フット

1フットは約30センチメートルです。フットという言葉からも分かるように、成人男性の足の大きさが由来になっています。日本だと成人男性でも足の大きさが30センチを超える方は少ないですが、アメリカ人は日本人よりも体格が大きい方が多いので、このような大きさになっているのかもしれませんね。

1フットは記号で「1ft」もしくは「1’」と表記します。ちなみに「1foot」は12インチなので覚えておくと便利ですよ。

先ほどインチは「1″」と表記すると解説しました。よって例えば3フィート2インチと記載したい場合には「3’2”」と表記できます。覚えておきましょう。

1フィート約30センチとフィートは比較的小さい単位ですが、飛行機の高度を表す際の「高度30,000フィート」のように、とても大きな数値を表す際にも使われます。

“foot”を使った例文についていくつか見てみましょう。

Aさん
It’s about 760 feet high.
訳)高さは約760フィートです。

道案内などの英会話で距離を伝える際に使える英語表現まとめ

道案内などの英会話で距離を伝える際に使える英語表現まとめ

ここまで距離や長さに関する英語表現を紹介しました。ここまでに紹介した表現を使って、道案内などの英会話で距離を伝える際に使える表現をいくつか紹介します。

Aさん
Keep walking for about 300 feet until you see a station.
訳)駅まではおよそ300フィートほど歩いてください。

Aさん
The shop is about a third mile ahead from here.
訳)そのお店はここから大体3分の1マイルくらい先にあります。

まとめ

1マイルが何キロメートルなのかについて、またマイル以外のヤード・インチ・フットがどのくらいの長さなのかについて解説しました。

マイルなど、アメリカならではの距離や長さに関する単位について、理解できましたでしょうか?マイル・ヤード・インチ・フットなどいくつも種類があってややこしいので、実際の英会話でこれらの表現を使ってみて、まずはこれらの表現に慣れましょう。

そうすることで、少しずつ意識をせずともマイル・ヤード・インチ・フットを使い分けられるようになっていくはずです。また普段メートル法でものの長さを考える際に「これって何フィートなのかな?」「ここからここまでって何マイルなのかな?」と考えてみるクセを付けてもいいかもしれません。

今回のように、分からない英語表現に出会った際はその場ですぐに調べるクセを付けましょう。そうすることで、分からない表現が1つずつなくなっていき、英会話力の向上にもつながります。