ものづくりでは、ものの大小にかかわらず設計図が作成されますよね。
とくに近年ではグローバル化が進んでおり、設計したものを海外で生産するケースも多いでしょう。その場合、メールや電話で英語を使ってコミュニケーションを取る必要があります。
普段の会話は英語でできるとしても、「設計図」や「図面」といった用語はなかなか出てこないものでしょう。
そこで今回は、「設計図」や「図面」などを英語で何と表現するのか解説します。
また、寸法に関する英語も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「設計図」や「図面」は英語で?
まずはものづくりの基本となる「設計図」や「図面」の英語表現から解説していきます。
注文住宅を建てるときも図面の確認が必要なので、もし海外で家を建てることがあるなら役立つかもしれませんね。
設計図
「設計図」は英語でblueprintと言います。シンプルにplanと言うこともできますが、blueprintのほうがより伝わりやすいでしょう。
blueprintは直訳すると「青写真」となりますね。日本語で「青写真」と言うと、「完成予想図」「おおよその計画や未来の予想図」を意味します。
しかし、blueprintは「未来の予想図」である点は同じであるものの、決しておおよその計画ではありません。むしろ「詳細な設計図」を指す言葉として用いられます。ただ、修正する可能性があるニュアンスを含みます。
わたしたちの新しい家の設計図がついに完成しました。
わたしはその設計図を変更するべきでした。
図面
図面は英語で「drawing」です。drawingは鉛筆やペンで書かれた図面のことを指します。
ただ、blueprintとdrawingはしっかりと区別されずに用いられていることもあります。
・a line drawing:線画
・revised drawing:修正図面
・survey drawing:実測図
図面を返してくれませんか?
平面図
平面図は英語で「floor plan」「ground plan」と言います。
主に家やマンション、ビルなどを建築するときに使われる言葉です。ちなみに敷地計画は「site plan」と言いますよ。
平面図を見せていただけますか?
すいません、まだ完成していません。
立面図
立面図は英語で「elevation」です。
ただ、elevationは平面図という意味もありますが、「昇進」「登用」「高さ」などの表現するときにも用いられます。
今日時間ありますか?
ごめん、今日は忙しいです。わたしは明日までに立面図の宿題を提出しなければなりません。
寸法の英語表現
設計図や図面に関する英語について解説しましたが、図面について確認したり、指示したりするときにむずかしく感じるのが「寸法」についての英語表現ではないでしょうか。
日本語だと「長さを〇〇cm~」「厚みを~」などと簡単に言えますが、英語ではパッと言葉が出てこないものでしょう。
ここでは、さまざまな寸法に関する英語表現を解説します。
寸法
そもそも「寸法」は英語で「dimensions」と言います。
・the dimensions of a room:部屋の寸法
・the dimensions of each view:各図面の寸法
寸法を修正してください。
【長さ・幅・高さ】の英語表現
日本語でもののサイズを表記する際、「タテ×ヨコ×厚み」「幅×奥行き×高さ」などの表現がありますね。
このように英語でもサイズに関する表記があります。
・長さ:length
・幅:width
・高さ:height
・奥行き:depth
「L/W/H」は最も一般的なサイズ表記の一つで、各表記の頭文字をとって表されています。そのため、「L/W/H=長さ/幅/高さ」と分かります。
この箱のサイズを教えてください。
高さ50.0mm、幅88.0mm、長さ60.7mmです。
【体積・面積】の英語表現
「体積」は英語でvolume、「面積」は英語でareaと言います。
また、体積はvolumeだけでなく、容量の場合はliter、milliliterを用いて表すのが一般的です。
あなたはこの場所の面積がわかりますか?
はい、10メートルと20メートルです。
この箱の体積を求めましょう。
【厚み】の英語表現
thickは形容詞で「厚い」「厚みのある」「厚手の」といった意味があり、thicknessは名詞で「暑さ」「太さ」といった意味になります。
この窓の厚みはいくつですか?
その厚みは30mmです。
【直径・半径】の英語表現
だんだんむずかしくなってきましたが、直径は「diameter」、半径は「radius」と言います。
「diameter」の発音記号は「dɑɪˈæməṭɚ」で、カタカナで発音を表現するなら「デイアメター」となります。一方、「radius」の発音記号は「réɪdiəs」で、カタカナで発音を表現するなら「レイディアス」です。
フラフープの直径は65cmです。
この輪っかの半径を教えていただけますか?
はい、半径は70.1mmです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「設計図」や「図面」に関する英語について解説しました。
普段の生活ではなかなか設計図に触れる機会がないかもしれませんが、仕事で海外の人と設計図を用いてやり取りをする可能性がある方もいるでしょう。
その際、「何て言うんだろう?」と悩んでしまうと、コミュニケーションが取れなくなってしまうケースがあるのでぜひチェックしてみてください。
また、寸法の英語表現も普段あまり使わないかもしれませんが、「L/W/H=長さ/幅/高さ」は基本表現として覚えておくと便利です。
ぜひ今回の記事を参考に、設計図に関する英語を会話で活用してみてくださいね。