「英語で何て言う?」コーナー、今回は「道案内」についてです。
ご存知の通り、日本には世界各国からたくさんの旅行客が訪れ、年々その数は増加しています。初めての土地では、どこに行くにも右往左往してしまいますよね。もし、外国人に道を聞かれたら?ということで、今回は「道案内」をテーマにしました。
英語には、「道」を表す単語がたくさんあります。また、道案内をするのにも、表現の仕方は様々ありますので、まずは、キーとなる単語や定型句を覚えていきましょう。
では早速、実用的な「道案内」の表現を紹介していきます。
道案内に関する英単語まとめ
まずは道を意味する英単語をいくつか紹介します。
英語で「道」は、「a road」、「a street」、「a path」、「a way」などがあります。
また、「(道を)案内する」は、「lead」、「take」や「show」などの動詞が使われます。
道と関連する英単語として、道順は「a route / course」、道しるべは「a signpost」、道端は「roadside」、「道沿い」は「along the road」、角は「corner」、交差点は「intersection」、信号は「traffic light」、横断歩道は「crossing」です。
道を表す英単語の違い
前章で挙げたように、「道」を意味する英単語はたくさんあり、下記のような違いがあります。
road 車が通れる道で、一般的に都市と都市を結ぶ道路のこと
street 両側に建物や商店が並ぶ市内の通り
path 野原や公園の車が通らない小道
way 道路というより、ある場所から別の場所へ「至る道」を指す
中でも、道案内で一番よく耳にするのは、「street」と「way」かと思います。同じ「道」を意味する単語も、状況に応じて使い分けが必要になりますので、注意しましょう。
道をたずねる時に使える表現
この章では、まず実際に道を聞く時の表現をマスターしていきましょう。どのように聞かれるかを知ることで、適切に道案内ができるようになります。
まず、どこに行きたいかシンプルに伝える時は、「〜を探しています」を意味する「I’m looking for〜」または「〜はどこにありますか?」と聞く「Where is〜?」を使います。
次に、少しレベルアップした表現として、より具体的に道をたずねる方法を紹介します。
「Could you tell me where〜is?」で、「〜の場所を教えていただけますか」となります。また、「How do I get to〜?」で、「〜へはどのように行きますか」と聞くことができます。ここでは「do」の代わりに「can」を使うこともできます。「get to〜」で、「〜に着く」という意味になりますので、覚えておきましょう。
日本語で道を聞く時にも、いきなり聞く人はいないと思います。知らない人に話しかける時には、失礼がないように、「すみません」を意味する「Excuse me」をまず添えて、道をたずねましょう。「Excuse me, could you tell me where Haneda Airport is?」で、「すみません、羽田空港がどこにあるか教えて頂けませんか」となります。
具体的な行き方を伝える表現
まず、道案内をする上でよく使う単語「go」の表現をおさえておきましょう。「〜に行く」という意味で使う「go to 〜」を道案内する時に使う人が多いですが、誤りです。「道」をどのように進むかを解説するイメージで、目的地までの行き方を伝えましょう。
Go down 「行く」
Go straight 「まっすぐ行く」
Go along 「沿って行く」
Go past 「通り過ぎる」
Go under 「くぐる」
Go over 「越える」
その他、よく使う「(反対側に)渡る」を意味する「cross」も一緒に覚えておきましょう。
また、「曲がる」という表現もよく使いますので、覚えておきましょう。
Turn right at 〜 「〜を右に曲がる」
Turn left at 〜 「〜を左に曲がる」
Take 〜 right / left 「〜を右/左に曲がる」
では、いくつか例文を見ていきます。
1)「角に郵便局が見えるまでまっすぐ進んでください。それから桜通りを右に曲がってください。そのレストランは、その通りの終わりにあります。」
「Go straight this street until you see a post office at the corner then turn right on Sakura street. The restaurant is at the end of the street.」
「〜が見えるまで」を意味する「until you see 〜」や、「〜at the end of」「〜の終わりに」はよく使う表現です。
2) 「レストランを通り過ぎて左に曲がってください。そのお店は駅の向かい側にあります。」
「Go past the restaurant and turn left. The store is across from the station.」
同様に、「〜の向かい(反対)側に」を意味する「across from 〜」も覚えておきましょう。
次の章では、目的地までどれくらいで着けるかの目安になる時間や距離を伝える表現や、より簡単に方向を示す表現を紹介します。
その他の道案内で使える表現
道に迷っている人にとって、あとどれくらいで目的地に到着できるかは気になるところですよね。複雑な道案内でも、5分で着けると教えてあげられたら安心できるかもしれません。そんな時に使える表現を見ていきます。
「ここから(徒歩)5分くらいで着くよ」は、「It’s just five minutes away from here.」や「It’s just five minutes walk.」と言えます。
また、「すぐ近くだよ」は、「It’s quite close from here.」で、反対に、「かなり遠いです」は、「It’s pretty far from here.」と表現します。
咄嗟に道を聞かれて、詳しい道案内はできないけれど、方向だけを伝えたい時には、指を指しながら「I’m not sure exactly where that is but it’s that way.」と言うことができます。「どこにあるのかはっきりわかりませんが、あっちです。」という訳になります。ここでの「that way」は「あっち」ですが、「this way」とすると「こっち」と意味になります。
まとめ
今回は道案内に関する英単語や英語表現を紹介しました。
道案内で頻出する単語や定型句を覚えることで、伝えられる幅はどんどん広がります。海外では、地図を片手に立ち止まっていると、向こうから道を教えてくれることがとても多いです。困っている人を見かけたら、積極的に道案内ができるといいですね。
では、次回をお楽しみに!
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)