物事を説明する際、「最初に」「次に」といった言葉が大切になります。

この一言があるだけで、説明された内容が理解しやすくなりますよね。そのため「最初に」などの言葉はビジネスシーンでも欠かせない表現だといえるでしょう。

では、「最初に」を英語で表現する場合、何と言うのでしょうか。

そこで今回は、「最初に」「次に」「そして」などの英語表現を解説します。
この記事を読むと、相手にわかりやすく話を伝えられるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

「最初に」の英語表現3選

「最初に」の英語表現3選

「最初に」を英語で伝えるときに覚えておきたい3つの表現を解説します。

その表現にも「first」という単語を使いますが、表現によってニュアンスや使うシーンが変わります。

first

firstは形容詞で「最初の」「第一番目の」「先頭の」といった意味と、副詞で「先に」「まず」などの意味があります。

「先に」「まず」といった意味の副詞でfirstを使う場合、何よりも優先的にやらなければならないことを表現できます。

Aさん
I’ll wash my hands first when I get home.
わたしは帰ったらまず手を洗います。

そして、物事を説明したり、伝えたりするときに冒頭にfirstを置いて、「最初に」とする表現もよく使われます。その場合、次に~と続けるときはsecond、thirdと続きます。

Aさん
First, Could I have you explain this situation?
最初に、この状況を説明していただけますか?
Aさん
First, I have to finish my homework.
最初に、わたしは宿題を終わらせなければならないです。

firstly

firstlyは「(まず)第一に」という意味の副詞です。

そのため、firstとfirstlyはどちらも「最初に」という意味を表現できますが、firstlyの方がフォーマルな印象があります。

Aさん
Firstly, I measure the sugar in the bowl.
最初に砂糖をボウルに入れて計ります。

at first

「at first」は「はじめは」「最初は」という意味です。

これまで紹介したfirstとfirstlyとは使うシーンが異なり、2つの状況を対比させるときに使います。

たとえば、「最初はできなかったが、練習をしてできるようになった」というと、2つの状況が対比しているのがわかるでしょう。つまり、順序を説明するときの「最初に」はfirstとfirstly、物事を対比させるシーンでの「最初に」はat firstを使うのです。

Aさん
At first, I could not speak English.
最初、わたしは英語を話せませんでした。
Aさん
At first, I thought this exam was easy.
最初はこのテストが簡単だと思いました。

「次に」や「そして」「最後に」は英語で?

「次に」や「そして」「最後に」は英語で?

ここでは、「次に」「そして」「最後に」の英語表現を解説します。

次に

「最初に」と言ったら、続けて「次に」という言葉を使いますよね。英語では「最初に」でどのような英語を使ったのかによって、「次に」で使う単語が変わるのがポイントです。

next

nextは形容詞で「次の」「次いで」、副詞で「次に」といった意味があります。nextは日本語でも「ネクスト」という言葉を使うことがあるので身近に感じる表現でしょう。

また、nextを使うときは、firstをセットで使うのがポイントです。

Aさん
I will explain it next time.
それはこの次に説明します。

then

thenは「それから」「そのうえ」といった意味のほか、「その時は」などの意味もあります。

「それから」という意味があるので、「次に」という意味で用いられることもありますが、3番目や4番目を表現するときにも使える使い勝手のよい単語です。

Aさん
Then, I realized that I couldn’t win.
それから、わたしは勝てないと気が付きました。

second・secondly

「二番目に」「第二に」といったように、順序がある中の二番目など、数字を明言するときはsecond・secondlyを使います。

secondやfirstとセットで、secondlyはFirstlyとセットで使うのがポイントです。

Aさん
First, I measure the sugar in the bowl. Second, mix two eggs and sugar.
最初に砂糖をボウルに入れて計ります。二番目に卵2個と砂糖を混ぜ合わせます。

そして・それから

「そして」はthenまたはfinallyを使って表現できます。

and then・then

「そして次に」「それから」という意味は「and then」で表現できます。「and then」はfirst やsecondの後に使えるので、覚えておくと便利な表現です。

Aさん
And then, I took a bath, and went to sleep right away.
そして次に、お風呂に入ってすぐに寝ました。

また、thenだけで「そして」を表現することもできます。thenは何度も繰り返せる表現であることがポイントです。

最後に

話を終わる際、「最後に」という言葉を付け加えるだけで説明にまとまりがでますよね。

「最後に」は二つの英語表現があります。

finally

最もよく使われる「最後に」の英語表現がfinallyです。「最後に」「終わりにあたって」「ついに」といった意味の副詞です。

「First, ~.」→「Then, ~.」→「Finally, ~.」で「最初に~、次に~、最後に~」となるので、この単語と順番をセットで覚えておくと、ビジネスシーンでプレゼンをするときなどに使えます。また、thenは繰り返し使えるので、長くなる場合はthenを複数回使います。

また、finallyは物事を終えるのに時間がかかったニュアンスを表現でき、さらに良い出来事に対して使われるのがポイントです。

Aさん
Finally, I put on strawberry.
最後にイチゴをのせます。
Aさん
Finally, I got home after a long day.
長い一日の後、最後に家に帰りました。

lastly

lastlyはシンプルに順序の最後を表現するときに使われます。とくにニュアンスを含むことなく、順番としての最後を表現できます。

Aさん
Our lunch included chicken steak, salad, soup, and lastly a cup of coffee.
ランチには、チキンステーキとサラダ、スープがあり、最後にコーヒーが付いていました。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「最初に」の英語表現について解説しました。

「最初に」を英語で表現するときは、firstとfirstly、at firstの3つを覚えておきましょう。ただ、それぞれ使うシーンやニュアンスに違いがあるので、詳しく意味を理解しておくことが大切です。

また、「最初に」だけでなく「次に」「そして」「最後に」といって英語表現も覚えておくと、物事を説明するときにスムーズです。

ぜひ今回の記事を参考に、相手にわかりやすく話を伝えてみてくださいね。