人にしても物にしても、意外な組み合わせが思わぬ相性を発揮することがありますよね。

私の場合、最近カレーとコーヒーの組み合わせが非常に美味しいことに気づきました。コーヒーを淹れながらカレーを作る、そんなマニアックな作業のクオリティが日に日に増している今日この頃です。

ということで、今回のテーマは「組み合わせ」です。

英語で組み合わせを表す表現にはいくつか種類がありますが、それぞれニュアンスが異なります。この記事では、それぞれの違いについて、イメージを踏まえて深掘りしていきます。

それでは、早速始めていきましょう!

「組み合わせ」は英語で何て言う?

「組み合わせ」は英語で何て言う?

「組み合わせ」の意味でよく使われるのは、以下の6種類の単語です。

  1. combination
  2. combo
  3. blend
  4. pair
  5. match
  6. outfit

ただし、ひとくちに「組み合わせ」といっても、それぞれに表すニュアンスが異なります。

1つずつ詳しく確認していきましょう。

組み合わせ①:combination

「組み合わせ」という意味で、最も幅広く使えるのは “combination” です。発音記号は「kὰmbənéɪʃən」、日本だと「コンビネーション」というカタカナ語でも使われますが、実際の発音は「カンバネイション」の方が近いでしょう。

combination を分解すると 「com-(一緒に)bi-「2つの」(n)-ation(~すること)」となり、「2つのものを一緒にすること」が原義となります。

combination は、人や物、食事など、あらゆるものの組み合わせを幅広く表すことができます。特によく使われるのは、”combination of A and B(AとBの組み合わせ)” の形です。

Aさん
The combination of fried chicken and energy drinks is the best!
訳)フライドチキンとエナジードリンクの組み合わせは最高だね!
Bさん
That sounds awfully unhealthy…
訳)めちゃくちゃ不健康そう…。

 

なお、日本では2人組のことをよく「コンビ」と言いますが、これはcombination を短縮して生まれた和製英語です。”combi” という単語は英語には存在しないので注意しましょう。

組み合わせ②:combo

上述のように combi という英語は無いですが、代わりに “combo” なら存在します。発音記号は「kάmboʊ」、カタカナだと「コンボ」というより「カンボウ」が近いです。

combo は字面から明らかなように、combination をもとにして生まれた言葉。小規模の組み合わせを表す際に使われ、特に頻繁に使われるのが①「料理の組み合わせ(セット)」②「ゲームの攻撃の組み合わせ」です。どちらの場合も、日本でも同様に「コンボ」と言われるので、聞き馴染みがある人も多いのではないでしょうか。

Aさん
Can I have a hamburger set with an energy drink?
訳)ハンバーガーとエナジードリンクの組み合わせ(セット)をください。
Bさん
What a great combo of energy drinks!
訳)なんて華麗なエナジードリンクのコンボ攻撃!

 

組み合わせ③:blend

“blend” は、物と物が組み合わさり、完全に混ざり合った状態を表します。発音記号は「blénd」、カタカナだと「ブレンド」です。

たとえば、「ブレンド米」というのは、複数の品種の米を混ぜ合わせています。そして、一度混ぜたら最後、それらを元通りにするのは至難の業ですよね。このように、blend で混ぜ合わされたものは元の形に戻せない、あるいは元に戻すのが極めて難しいという特徴があります。

Aさん
This coffee is a blend of Guatemalan and Colombian.
訳)このコーヒーはグアテマラとコロンビアの組み合わせ(ブレンド)です。

なお、blend は「組み合わせ」という名詞だけでなく、「混ぜる」という意味の動詞としても使われます。

Aさん
When you blend coffee, coke and much sugar together, you can get something like energy drink.
訳)コーヒーにコーラ、そして大量の砂糖を混ぜ合わせれば、エナジードリンクみたいなものができるよ。
Bさん
How much do you like that?
訳)どんだけエナジードリンク好きなんだよ!

 

組み合わせ④:pair

“pair” は、2つで対になった組み合わせを表します。発音記号は「péɚ」、カタカナだと「ペア―」です。

たとえば、靴は左右で対になる存在なので、「1足の靴」は “a pair of shoes”、「2足の靴」なら “two pair of shoes” といったように表します。

また、pair は物の組み合わせだけでなく、人の組み合わせも表せます。この場合、対になって離れがたいことから、恋人や夫婦を指すことが大半です。

Aさん
You and me are a great pair, aren’t we?
訳)あなたと私は良い組み合わせ(カップル)だよね?
Bさん
Of cource!
訳)その通りさ!

 

組み合わせ⑤:match

“match” は、同等のものの組み合わせという意味です。発音記号は「mˈætʃ」、カタカナ英語の「マッチ」で十分通じます。

2つのものが同等ということから、たとえば服と服が「似合っている状態」や、実力が近いもの同士で行う「試合」などの意味を表します。

Aさん
This skirt is a perfect match for that blouse.
訳)このスカートはそのブラウスと最高の組み合わせです。

組み合わせ⑥:outfit

洋服の組み合わせという意味では “outfit” がよく使われます。発音記号は「άʊtfìt」、カタカナだと「アウトフィット」です。

上述のように、具体的な服と服の組み合わせは match が適切ですが、「今日の服の組み合わせ」のように、漠然とした組み合わせを表す場合は outfit が適切です。日本語の「コーディネート」と同じ意味だと考えれば良いでしょう。

Aさん
I love your outfit of today!
訳)あなたの今日の服の組み合わせ(コーディネート)とっても良いよ!
Bさん
Thanks!
訳)ありがとう!

 

ちなみに、英語の coordinate は少し硬い印象の表現なので、日常生活ではほとんど使われません。

「組み合わせる」は英語で何て言う?

「組み合わせる」は英語で何て言う?

「組み合わせる」という意味では、”combine” と “mix and match” がよく使われます。

それぞれにニュアンスが異なるので、詳しく確認していきましょう。

組み合わせる①:combine

“combine” は、combination の動詞版です。発音記号は「ˈkɒm.baɪn」、カタカナだと「コンバイン(カンバイン)」です。

combination と同様、幅広くさまざまなものを組み合わせる様子を表せます。

Aさん
He combined those ideas to a new idea.
訳)彼はそれらのアイデアを組み合わせて、新しいアイデアを生み出しました。

組み合わせる②:mix and match

“mix and match” は、直訳すると「混ぜて組み合わせる」という意味。いろいろなものの組み合わせを意味できますが、特によく使われるのが「洋服の着回し」です。

あれやこれやと mix and match(着回し)した結果、さまざまな outfit(コーディネート)が出来上がるイメージです・

Aさん
You can mix and match this shirt with any pants.
訳)このシャツは、どんなパンツとも着回し抜群ですよ。

まとめ

今回は、「組み合わせ」を表す英語表現について詳しく確認してきました。

「組み合わせ」の意味で最も幅広く使えるのは combine ですが、ニュアンスに応じてその他にもさまざまな表現があります。

完全に混ざり合っているのか、対になっているのかなど、それぞれの表現の表すイメージを掴んで、より的確な組み合わせを表現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!