初対面の人の前であまりしゃべれなかったり、会話を避けようとする性格のことを「シャイ」と言います。「人見知り」は、従来子どもが知らない人を見て恥ずかしいと思ったり嫌だなと思うことを意味しますが、大人でも、初対面の人に対して緊張したり上手く話せないときに「人見知りだ」ということがあります。
今回は、そんな「人見知り」は英語でどう表現するか、「シャイ」(shy)はどういう意味で使われるか、「人見知り」を使った英語例文などご紹介していきます。
「人見知り」は「Shy」?適切な言い方は?
よく、「恥ずかしがり屋」という意味で「Shy」という形容詞を使います。ただ、「Shy」だけだと「恥ずかしがり屋」という意味だけで「人見知り」と言うには少しニュアンスがことなります。
それでは、どのような言い方なら「人見知り」という意味になるのでしょうか。以下でご紹介していきます。
Shy around (with) 〇〇
英語で「人見知り」を表現する場合は、「Shy around strangers」か「Shy with strangers」がぴったりです。
慣れた人は大丈夫でも、初めて会った相手や赤の他人の前ではとても恥ずかしくなってしまったり、冷たく接したりしてしまう性格を「人見知り」と言います。「Shy」だけだと、「恥ずかしがり屋」と言う意味だけになり、少し情報が足りないニュアンスなので、「around strangers」(他人の周りでは)、「with strangers」(他人と一緒だと)、を付け加えることで「人見知り」の意味に寄せることができます。
Why did she start crying suddenly?
訳)どうしてこの子はいきなり泣き出しのかい?
Oh, my daughter is shy around strangers. She will get used to it.
訳)あら、私の娘は他人には人見知りするのよ。段々慣れていくわよ。
また、「strangers」の代わりに「new people」(新しい人)(初対面の人)を使うこともできます。
She is super shy around new people. So I don’t think she is gonna sing at the stage today.
訳)彼女は初対面の人の前ではすごいシャイなの。だから今日は彼女はステージでは謳わないかも。
That’s OK. If she is not comfortable, she doesn’t have to do it.
訳)いいですよ。もし彼女の居心地が悪かったらする必要はないわよ。
さらに、「around girls」「with boys」など、具体的に誰といると人見知りになるかを説明することもできます。
She seemed quiet last time I met her at the party.
訳)前パーティで彼女に会ったときは、彼女は静かだったようだけど。
She is just shy around guys. She is actually very friendly.
訳)彼女は男の人の前では人見知りになるのよ。彼女は実際はとってもフレンドリーよ。
Shy of 〇〇
「Shy around 〇〇」「Shy with 〇〇」と同様に使います。
Japanese people are said to be shy of strangers.
訳)日本人は人見知りをすると言われている。
Introvert (内向的な)
「introvert」は「内向的な」という形容詞です。
他人と時間を過ごすよりも一人でいることが好きな人、社交場にいるのが苦手な人のことを「内向的な人」と指します。
「恥ずかしがり屋」や「シャイ」と言うわけでなく、「一人でいること、一人でいる時間を重視する」という意味合いが強いです。
My son is an introvert person. He likes to spend time alone on weekends.
訳)私の息子は内向的な人です。週末は家で一人でいるのが好きなんです。
So is my daughter!
訳)私の娘もそうよ!
ちなみに、「introvert」の逆は「extrovert」で「外交的」という意味です。
Afraid of 〇〇
「afraid of 〇〇」は「〇〇を怖がる」という意味ですが、「〇〇が苦手だ」という英語のフレーズにもなります。
「afraid of strangers」で「他人を怖がる」「知らない人が怖い、苦手だ」という意味になります。
My mom is a person who afraid of new people.
訳)私の母は人見知りをします。
It’s OK. I used to be scared of strangers, too.
訳)大丈夫よ。私も昔は他人に人見知りしてましたから。
同様に「scared of 〇〇」も、「〇〇を怖がる」」「〇〇が苦手」という意味になります。
Uncomfortable around 〇〇
「uncomfotable」は「不快な」「居心地が悪い」「気まずく感じる」という意味です。「uncomfortable around strangers」「uncomfortable around new people」で、「他人(新しい人)といると居心地が悪い」=「人見知りをする」という意味合いになります。
She seemed quiet uncomfortable around strangers.
訳)彼女は人見知りのようだったね。
Yes. She is not used to that kind of party.
訳)そうだね。彼女はこんなパーティには慣れてないからね。
「shy」「embarrassed」「ahsamed」の違い
ちなみに、「shy」は、「embarrassed」(恥ずかしい、決まりが悪い)、「ashamed」(恥をかく)と意味が似ているので、使うときに困惑する人も少なくはないはず。
ここでは、それら3つのワードの違いと使い方を例文でしょうかいしていきます。
「shy」は、「恥ずかしがり屋」で、性格が引っ込み思案な場合を指します。
「embarrassed」は、人前で恥をかいたり、人前で失敗して恥をかいた場合に使います。使い方としては「I’m embarrassed.」(恥ずかしい、決まりが悪い。)などと言います。
I was so embarrassed at the stage. My mind went blank and I forgot my line.
訳)ステージで恥をかいたわ。頭が真っ白になってせりふを忘れちゃったの。
「ashamed」は、「ashamed of」でモラルに反して恥ずかしい、自分の行動が恥ずかしいというきに使います。
I’m ashamed of my behavior. I don’t know why I said that.
訳)自分の行動が恥ずかしい。なんで私はあんなことを言ったのか分からない。
まとめ
いかがでしたか?「人見知り」は、「shy」だけではなく、様々な言い方がありました。
そのまま一言で表す言葉は「introvert」ですが、「shy」や「afraid」などを上手く使って簡単に表現することができます。
自分自身の性格や、子どもの性格を説明するときによく使えるので、様々な言い方で慣れておくと良いでしょう。