“re”は「繰り返し」、「後ろ」、「反対」といった意味をもつ接頭語です。単語の頭に置くことでその単語の意味を補助・補足することができます。
「”re”を接頭語に持つ単語を思いつくものの、いまいち意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで「”re”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“re”の意味や使い方、“re”を接頭語として持つ単語、メールの”Re”について例文付きで詳しく解説しています。
記事を最後までチェックすれば、”re”に関することは一通り分かりますよ。”re”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
英単語の語源
英単語は「接頭語」、「語根」、「接尾語」の3つの要素から成り立っています。
英単語の根幹の意味を持つ「語根」の前に「接頭語」、後ろに「接尾語」の要素が付き様々な単語ができました。
例えば、”pregnant”は”pre”「前」、”gn”「生む」、”ant”「人・物」の3つの要素から成り立ち、「妊娠した」という意味になります。
英単語の成り立ちを理解することで、意味やニュアンスを覚えやすくなります。
接頭語とは?
接頭語は単語の頭に付き、語根と結び付くことで語根に新たな意味やニュアンスを与えます。
接頭語の意味やニュアンスを覚えておくと、知らない単語に出会ったときも、意味をある程度推測することができます。
代表的な接頭語には、”re-“、”dis-“、”pre-“、”co-“などがあります。
”re”の意味や使い方
接頭語の”re”には、大別して「繰り返し」・「再び」、「後ろ」、「反対」の3つの意味があります。
英単語の根幹の意味を持つ「語根」単語の前に”re”を付けて使います。
動詞・名詞・形容詞などの単語の頭に付けることができます。
”re”で始まる英単語
接頭語”re”で始まる英単語を以下の3つの意味別に見ていきましょう。
- 「繰り返し」、「再び」
- 「後ろ」
- 「反対」
「繰り返し」、「再び」
接頭語”re”が「繰り返し」・「再び」の意味をもつ単語を例文付きで確認しましょう。
”review”
”review”は「見直す」、「再検討する」、「論評する」という意味です。
”view”の意味は「見る」、「調べる」です。
2つを合わせると「再び見る」、「再び調べる」となり、「見直す」、「再検討する」、「論評する」という意味になります。
They should review the details once again.
訳)彼らは詳細をもう一度よく調べるべきです。
Aさん
His most recent movie was favorably reviewed.
訳)彼の最新作は批評家から好評を受けました。
”require”
”require”は「必要とする」、「要求する」という意味を持ちます。
”quire”の意味は「求める」です。
「何度も繰り返し求める」ことから、「必要とする」、「要求する」の意味になりました。
Aさん
The professor requires that the students should present their papers.
訳)教授は学生に論文を提出するよう要求しています。
Aさん
The carpet requires washing.
訳)カーペットは洗う必要があります。
”replay”
”replay”は「再生する」,「再び行う」という意味です。
”play”は「遊ぶ」、「(楽器など)演奏する」を意味します。
「何度も繰り返して行う」となり、「再生する」、「再び行う」ということを表します。
Aさん
We need a special playback machine to replay these movies.
訳)これらの動画の再生には、専用の再生プレイヤーが必要です。
Aさん
They buy a machine that can replay a picture in slow motion.
訳)彼らはゆっくりした動きで再生する装置を買います。
「後ろ」
接頭語”re”が「後ろ」の意味をもつ単語を例文付きで確認しましょう。
“reduce”
「減少する」、「縮小する」を表す単語です。
”duce”の意味は「導く」です。
「後ろへ導く」ところから、「減少する」、「縮小する」という意味になります。
Aさん
I have to reduce expenses any way I can.
訳)私は何としてでも支出を減らさなければなりません。
Aさん
Would it be possible to reduce the sales cost of these products?
訳)これらの製品の販売コストを下げることは可能でしょうか。
“revenue”
「収入」、「歳入」、「収益」という意味を表す単語です。
”venue”の意味は「来ること」です。
「元に戻ってくる」という意味から、「収入」、「歳入」、「収益」といった意味を持ちます。
Aさん
The company’s revenue increased by 10 percent last year.
訳)その会社の収益は昨年10%増加しました。
Aさん
The city increased tax revenue.
訳)その市は税収を増加させました。
“recede”
「後退する」、「減退する」という意味を持つ単語です。
”cede”の意味は「行く」です。
「後ろへ行く」ことから、「後退する」、「減退する」といった意味を持ちます。
Aさん
My hairline begins to recede.
訳)髪の生え際が後退し始めています。
Aさん
She patiently waited until the footsteps receded in the distance.
訳)彼女は足音が遠ざかるまでじっと待ちました。
「反対」
接頭語”re”が「反対」の意味をもつ単語を例文付きで確認しましょう。
“resign”
“resign”は「辞める」、「放棄する」という意味です。
”sign”の意味は「署名する」です。
「やる反対に署名する」ということから、「辞める」、「放棄する」という意味になります。
Aさん
I have to resign as chairman for family reasons.
訳)家庭の事情で議長を辞めなければなりません。
Aさん
My father resigned his post as headmaster.
訳)父は校長の職を辞めました。
“resist”
“resist”は「抵抗する」、「耐える」という意味です。
”sist”には「立つ」という意味があります。
「相手の反対側に立つ」ことから、「抵抗する」、「耐える」という意味になります。
Aさん
They resisted being carried off.
訳)彼らは連れて行かれないように抵抗しました。
Aさん
My watch resists water.
訳)私の時計は耐水性があります。
“react”
“react”は「反応する」、「反抗する」という意味です。
”act”の意味は「行動する」です。
「反対に作用する」ことから、「反応する」、「反抗する」という意味を持ちます。
Aさん
The nurse reacted quickly to the alarm.
訳)看護師は警報に素早く反応しました。
Aさん
The solvent reacts dangerously with water.
訳)その溶剤は水と激しく反応して危険です。
メールの”Re:”
“re”と聞くとメールの件名でよく目にする”Re”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
メールの返信の際に、件名のところに自動的に付記される”Re:”について確認しましょう。
”Re:”の由来はさまざまありますが、ラテン語の”res”が語源で、「〜に関して」という意味で使用されています。
”Re:”や”RE:”表記されますが、”Re>”や”Re”の後に返信数の数値を入れて”Re7”と表記されるときもあります。
まとめ
本記事では、“re”の意味や使い方、“re”を接頭語として持つ単語、メールの”Re:”について解説しました。
“re”について理解できましたでしょうか?
英単語の要素の接頭語を理解することで、知らない単語に遭遇してもある程度意味が推測できるようになります。英語の試験などで未知の単語に出会うことは珍しくないので、接頭語の知識が役立ちます。他の接頭語や接尾語も覚えることでぐっと語彙力がアップしますよ。