日本に帰国した帰国子女の英語力維持は大変です。当然ですが、海外と日本では英語の環境がまったく異なるからです。帰国後にインターでなく一般の小・中学校や高校に戻るとなれば尚さらのこと、そんなときにぜひ考えたいのがオンライン英会話です。
レッスンの必要があるの?なぜオンライン英会話?いろいろな疑問が浮かんできます。
この記事では海外から帰国されたご家庭の皆様のため、帰国子女にとってのオンライン英会話について様々な角度から解説します。
帰国子女はオンライン英会話の必要があるか
海外生活を終えて日本へ帰国する時期は親御さんもお子さんも大変です。
引越しの作業からお子さんの学校をどうするかまで短期間で帰国準備をしなければなりません。ご家庭によっては、親御さん1人とお子さんが一旦一時帰国して、学校の面接を受けるといったことをオーガナイズするケースもあります。
帰国後、お子さんは改めて日本の環境に慣れていくなか、久しぶりに会うお友達とも自然日本語になりますがこれは楽しい時間ですね。そして親子同士の会話、職場、学校、生活はやはり日本語を使った毎日になっていきます。
帰国後の英語の機会は?英語のレベル低下という現実
一方、英語を使う機会はどれほどあるでしょう。
海外から日本に帰国後、使わなければ帰国子女でも半年で忘れてしまうと言われる英語。3年、5年と海外生活をしていたとしてもこれが現実です。
日本の生活を送ると同時になるべく早く、英語の環境を整える必要があります。それにはオンライン英会話を利用するなどして英語の環境づくりをして外国人と話す、そういった機会を継続的に持つことが有効です。
オンライン英会話を利用すれば外国人講師との時間の確保、そして継続するときに欠かせない費用の面にもメリットがあります。通学タイプの英会話スクールと比較して負担が軽くなります。
帰国子女はオンライン英会話の必要があるかへの答えは?
「あれだけ英語を使っていたのに」と後で後悔しないためには何をするべきか帰国前、遅くても戻ってすぐの時期に理解し、行動に移すことをおすすめします。オンライン英会話利用の必要があるかの問いの答えは、帰国子女のお子様の環境次第ではイエスになります。
帰国子女はどんなスクールが向いているか
この記事をお読みの方には、帰国後のお子様の英語力の維持が大きな課題となっているのではないでしょうか?
帰国子女のための外国語保持教室
海外子女教育振興財団による「帰国子女のための外国語保持教室」というものがあります。名前の通り、海外で身につけた語学力を保持していくことを目的に、1974年日本初の試みとして開設されました。現地校に近いスタイルで読み書きを中心としています。
コースには小学2年生コース、Writing、Public Speaking、高校生コースがあり目的にあった希望のコースがあるのか、継続して利用するためにコストが堅実的なものであるか見極めが必要です。
参考:「帰国子女のための外国語保持教室」
「開講コース一覧」
帰国子女は外国人講師のいるスクールが推し!
海外で送った生活を国内でできるだけ近いものに再現する一つの方法としてオンライン英会話があること、そのメリットについては軽く触れました。
多くのオンライン英会話がある現在、帰国子女のお子様にとって確かな選択をすることが重要です。ところでオンライン英会話によっては、英語初心者のために安心してレッスンを受けられるように日本人講師が在籍しているところがあります。
しかし、英語の環境づくりがメインの目的の一つである帰国子女にとっては断然外国人講師のレッスンが良いでしょう。
外国人講師という場合、ネイティブスピーカーとそうでない外国人というグループ分けができます。ネイティブスピーカーで言えば、英国人、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人などがいますし、それ以外では人気のフィリピン人がいます。住んでいた国出身の講師を選ぶやり方をすれば、海外生活で得た発音の維持ができる嬉しいメリットがあります。反面、ネイティブスピーカーは人気でレッスンが取りずらかったりレッスン料金が高くなる側面を持っています。
フィリピン人を代表するノンネイティブはどうでしょう。
フィリピンで言えば、タガログ語を基本にしたフィリピン語に加えて英語が公用語です。お子様が楽しくレッスンを受ける場合に、フレンドリーな講師との時間は続けていきたいという気持ちの後押しになるでしょう。このような理由もあり、こちらはコストパフォーマンスが高くなります。
帰国子女の英語力維持方法
海外で身につけた英語力の維持、さらにアップさせていきたいと考えるのは当然です。
そこで考えられる英語力を維持する方法をみていきましょう。
帰国子女のための英語維持の方法とは?
– 海外生活で出会った友達と英語でオンラインチャットやメッセージのやりとりをする。
– ネットフリックスなどの有料コンテンツ、BBCなど海外の無料ニュースサイトを観ることをルーティンにする。
– 英語学校へ通う。
– 外国人のいる地元の教会などを探して参加する。
– 国内留学をする。
– フィリピン留学など短期の語学留学を行なう。
これら以外にも、英語関係試験の目標を立てるなど英語に触れ学習する機会には様々なものがあります。ここで考えたい事は「継続が英語力維持につながる」というポイントです。継続するために不可欠なのは自分の意志を強く持てるのか、費用対効果は優れているのか、などがあります。短期留学もモチベーションアップには有効ですが、ではその前後をどうするのかを考えなくてはいけません。一回だけしたところでは継続という目的は果たせないためです。加えて、インプットだけでなくアプトプットできることも重要であり、上で述べた一つだけを選んでいては維持が難しく、英語力レベルが低下していくのを避けられないリスクがあります。
帰国子女のためのオンライン英会話
逆に、毎日短時間でも外国人と英語に触れる時間がある、これなら英語力維持に役立ちます。維持には英語に触れる頻度が大切であり、オンライン英会話は有効な手段となるでしょう。インプットとアウトプットのバランス、頻度を求めても費用が安いため実現性がある、レッスンは基本マンツーマンであることなどがその理由です。これらの時間を重ねた上で、短期留学や海外の友達とのやりとりなどを同時にすることで海外でしていた生活に少しでも近づけていくことができます。
どんな教材がよいか
ある一定の英語力がある帰国子女にとって、どんな教材が理想的なのでしょうか?
会話力を維持したいとお考えの方が多くいます。もちろん、海外生活で得た日本人には苦手とされるスピーキングとリスニングを維持または上達させることが重要です。そして話す・聞く力をさらに上げていくためには英文法も大切、英語の会話ができていたとしても文法を理解しているとは限らないケースがあるからです。
お子様の年齢によって選択肢も変わってきます。絵本を使ったものからディカッション能力を上げるレッスンまで様々揃っていますが、高学年になればなるほど文法が分かっていなければ頭打ちになってしまう可能性があります。そこでオンライン英会話を選ぶ際、確かなトレーニングを受けた講師によって行なわれるレッスンという点に加えて、英語4技能「聞く・話す・読む・書く」のコースを希望で選択できるところを選びます。
フリートークばかり、それもトレーニングを受けていない外国人とのおしゃべりより、さらに一歩前進できるお子様の年齢にあったカリキュラムが用意されているオンライン英会話がベストでしょう。多くのオンライン英会話では無料体験レッスンが用意されているので、ぜひいくつかご利用してみて相談し、その上で決定することをおすすめします。
まとめ
海外で身につけた英語力、帰国後はやはり努力無しでは維持が難しくなります。せっかくの英語力のレベルを下げないためにも、失わないためにも帰国後のアクションが大切です。
言語は継続力が重要と考えれば、英語の環境づくり、確かなカリキュラム、プロの外国人講師が在籍、継続できる費用を提供するオンライン英会話は帰国子女が英語力を維持するために理にかなったものと言えるのではないでしょうか?