「外国人を前にすると言葉が出てこない」「外国人が何を言っているか聞き取れない」という悩みを抱えている人はいませんか?これらの事態に陥る原因は、英会話の「練習」が足りていないことにあります。

そこで今回は、英会話に効果的な練習方法をテーマにお話ししていきます。具体的に何を練習すべきかという点から、練習に便利なアイテム・サービスに至るまで詳細に説明していくので、英会話力を向上させたい人は、ぜひ参考にしてください。

英会話の練習では何を重視すべき?

ひとくちに英会話練習といっても、最初は何をすればよいのか戸惑ってしまいがちです。そこで、まずは練習によって「何を伸ばすべきか」という点に着目してみましょう。

英語力には、大きく分けて以下の4種類の技能があります。

  • リーディング(読む能力)
  • ライティング(書く能力)
  • スピーキング(話す能力)
  • リスニング(聞く能力)

これらのうち、英会話で特に重視されるのはスピーキングとリスニングの2技能。なぜなら、実際の英会話はお互いの口と耳を使った音声のやり取りであり、文字の読み書きは二の次だからです。

そのため、これから英会話の練習を始める人は、スピーキングとリスニングの練習を重点的に行うべきだといえるでしょう。

それぞれの技能の具体的な練習法については、以下の見出しから順に確認していきます。

英会話のスピーキング上達のための練習法

英会話のスピーキング上達のための練習法

ここでは、英会話の4技能のうちでも特に重要な、スピーキングの練習方法について確認していきます。

取り上げる練習法は3種類。どれも独学でできる方法なので、ぜひ日々の英語学習に取り入れてみてください。

スピーキング練習法①:英語の文章の音読

スピーキング練習の第一歩としては、「英語の文章を音読すること」が効果的です。

英語を話す際、まずは自分の口で「英語の音」を出すことが必要不可欠。そのため、テキストなどの文字を読むことだけに終始せず、音声に換えることを意識するようにしましょう。

なお、人間の耳は自分で発声できない音は聞き取れないといわれています。これは裏を返せば、自分で発声できる音は聞き取れるということ。そのため、英語の文章の音読は、スピーキングのみならず、リスニング能力の向上にも効果的です。

スピーキング練習法②:1人2役英会話

ある程度慣れてきたら、英語のスピーキング練習として「1人2役英会話」にも挑戦してみましょう。

これは文字通り、1人で話し手と聞き手それぞれを交互に担当する練習法ですが、聞き手の発言はテンプレートでOKです。たとえば、以下の表現をテンプレートとし、それに対する回答を毎回変えて練習すれば、1人でも充分にスピーキング能力を高められます。

Aさん
How are you?
訳)調子はどうですか?
Aさん
What do you do in your free time?
訳)暇なときは何をしますか?
Aさん
What do you think about ○○?
訳)あなたは○○についてどう思いますか?

スピーキング練習法③:英語で日記をつける

スピーキング能力を高める練習法として、「英語で日記をつける」のもおすすめです。

「何で話す練習なのに日記?」と思う人も多いでしょうが、英語で日記をつけることは、ライティングのみならずスピーキングにも非常に効果的なんです。

たとえば、いきなり「何か英語で話して」と言われても、多くの人はしどろもどろになってしまうはず。これは頭の中で、自分が話すべき英語が組み立てられていないからです。

その点、日頃から英語で日記をつけていると、自分の気持ちや周囲の出来事について英語で文を組み立てることに慣れるので、いざスピーキングする際にもスムーズに言葉が出るようになります。

英会話のリスニング上達のための練習法

英会話のリスニング上達のための練習法

続いては、英会話でスピーキングに次いで重要なリスニング上達のための練習法を確認していきましょう。

ここでも3つの方法を取り上げます。どれも効果の高い練習法なので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

リスニング練習法①:ディクテーション

リスニングの練習法としては、まず「ディクテーション」を行うのがおすすめです。

ディクテーションとは、聞き取った英語の音声を、文字として書き出す練習方法のこと。音声情報を文字にすることで、自分が聞き取ったものを客観的に確認できます。その際、本来の音声と違う風に聞こえていたら、再度聞き直すことで、耳を英語の音声に最適化させられます。

ディクテーションの素材としては、テキストなどに付属している音源だけでなく、YouTubeや洋画など、さまざまなものが活用可能です。

リスニング練習法②:シャドーイング

英会話のリスニング能力を高めるには、「シャドーイング」を行うと高い効果が得られます。

シャドーイングとは、影(シャドー)のようにお手本音声を真似して発声する練習のこと。聞いた音声をその場で復唱することで、耳と口両方が英語の発音に慣れるので、効率的にリスニング能力を高められます。

もちろん、口での発声練習であるため、シャドーイングはスピーキングにも高い効果を発揮します。そのため、独学で英語を学ぶのであれば、シャドーイングは必ず行うべき練習法だといえるでしょう。

リスニング練習法③:英語音声の聞き流し

厳密には練習法とはいえませんが、リスニング能力を高めたいなら、日々「英語音声の聞き流し」を行うのも効果的です。

たとえば、リビングでくつろいでいる時間、散歩している時間、お風呂に入っている時間などに、BGMとして英語音声をかけておけば、耳を英語に慣らすことができます。

聞き流しをするかしないかで、耳の英語への順応力が大きく変わるので、より早く英会話をマスターしたい場合にはおすすめの方法です。

ただし、これはあくまで補助的な学習手段であり、英語の聞き流しだけでは英語を話せるようにはならないので要注意。聞き流し学習が活きるのは、ここまで挙げた各種練習法との併用が大前提となります。

英会話の練習に便利なアイテムやサービスをご紹介

英会話の練習に便利なアイテムやサービスをご紹介

ここからは、英会話の練習を行ううえで便利な、おすすめのアイテムやサービスをご紹介します。

英語を練習するにも、何を使えばよいかわからず困っている人は、ぜひ参考にしてください。

YouTube

YouTubeは、無料で実践的な英語を視聴できるので、英会話の練習には打ってつけのサービスです。

具体的には、フレーズごとに一時停止してディクテーションをしたり、音声に続けてシャドーイングをしたりといった活用法が挙げられます。

YouTubeには、字幕のオンオフや再生速度の変更といった機能もあるので、自分の実力に合わせてカスタムするのもおすすめです。

洋画・海外ドラマ

生きた英語を習得したいのであれば、洋画や海外ドラマを教材に練習するのが近道でしょう。これらの作品内では、登場人物たちが日常会話からビジネス会話などに至るまで、さまざまなシーンでの英会話を繰り広げるので、多くの実戦的なフレーズを学べます。

具体的な活用法としては、ディクテーションやシャドーイングはもちろん、作品内のフレーズをストックして、1人2役英会話に役立てるのもおすすめです。

スマホアプリ

自宅や通勤通学の隙間時間に英会話の練習をしたいなら、スマホのアプリが便利です。

最近では無料でも効果的に英語を学べるアプリが多数リリースされています。ゲーム感覚で遊びながら学べるものも多いので、ちょっとした息抜きに利用してもよいでしょう。

ただし、スマホアプリだけだとスピーキング練習が不足しがちな点には要注意。心配な場合は、他のアイテムやサービスと併用することも検討しましょう。

参考書

英会話練習において、参考書を使うのもおすすめです。

参考書には、出版社や監修者が厳選した実用的なフレーズが掲載されているので、それらを学ぶことで、効率的に英語力を向上させられるでしょう。

しかし、参考書での学習は知識のインプットに偏りがちなので、意識的にアウトプットの機会が作れるよう、工夫して学習を進める必要があります。

オンライン英会話

英会話の練習をする際、オンライン英会話は非常に便利なサービスです。

オンライン英会話は、スマホやPCとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでもプロ講師のレッスンを受けることができます。そのため、1人で行う練習と組み合わせることで、より高い学習効果を得ることに繋がります。

また、一般的な英会話スクールなどと違ってリーズナブルで、月数千円で利用できる点も大きな魅力でしょう。

数多くの英語教材を世に出してきた学研が提供するオンライン英会話「Kimini英会話」では、無料お試しレッスンも受講可能です。英会話の練習をより効率的に行いたい人は、ぜひ試してみてください。

まとめ

今回は、自分でできる英会話の練習方法をテーマにお話ししてきました。

英会話ができるようになるためには、特にスピーキングとリスニングの2技能を重点的に鍛えることが重要です。そのためには、英語文章を音読したり、シャドーイングをしたりなどの練習法が有効ですが、1人での練習に行き詰まったら、オンライン英会話などのサービスを利用するのとよいでしょう。

今回ご紹介したことを参考に、日々継続的に練習に励み、英会話力を高めていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!