皆さんは冬場、加湿器を使いますか?

私は今まであまり気にしたことがなかったんですが、冬は明らかに風邪を引きやすいので、この冬は加湿器を買ってみようかと思っています。

さて、そんな「加湿器」ですが、英語では何と言えばよいのでしょうか。この記事では、加湿器の英語名や、なぜそう呼ぶのかの背景などについて、詳しく説明していきます。

また、記事の後半では「空気清浄機」や「除湿器」の英語名についても取り上げるので、これらを英語で何と言うか気になっていた方は、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「加湿器」は英語で何て言う?

「加湿器」は英語で何て言う?

「加湿器」は英語で “humidifier” と言います。発音記号は「ˈhjuː.mɪˌdaɪ.fər」で、カタカナだと「ヒュミディファイヤー」と聞こえます。

この humidifier という単語、なかなかスペルも発音も難しいので、一度ですんなり覚えられる人は少ないでしょう。しかし、なぜこのスペルになっているかの仕組みを理解すれば、比較的覚えやすくなります。

以下では、humidifier を “humid”、”-fy”、”-er” の3要素に分解して、それぞれの意味を確認していきましょう。

humidifier の構成要素①:humid

humidifier に含まれる “humid” は、もともと「湿気が多い、湿度が高い」という意味を表す形容詞です。加湿器は空気中の湿度を高める機械なので、ぴったりな単語ですね。

ちなみに、空気中の humid が最高潮に達すると、湿気が水分に変わって「湿った」状態、つまり “wet(ウェット)” な状態になります。

Aさん
What happens if you use a humidifier in summer?
訳)夏に加湿器を使ったらどうなるの?
Bさん
The humidity in the air might condense, making the whole room feel wet.
訳)空気中の湿気が凝結して、部屋全体が湿った感じになるだろうね。

 

Aさん
It would be a paradise for mold!
訳)カビにとっては楽園だね!

humidifier の構成要素②:-fy

humidifier に含まれる -fi- の部分は本来 -fy の形で、「~化する」という意味を表します。

そこから、humidify の形で「~の湿気を大量化する⇒~の湿度を高める⇒加湿する」という意味で使われるようになりました。-fy ではなく -fi- になっているのは、後ろに -er が付いているためです。

-fy は、これ以外にも色々な単語で「~化する」の意味で使われます。以下はそのうちの一例です。

  • simplify:簡潔にする(simple + fy)
  • identify:特定する(identity + fy)
  • purify:清浄化する(pure + fy)
  • beautify:美化する(beauty + fy)
Aさん
When I first heard the word “humidifier,” I thought it was a job title or something.
訳)最初に humidifier という単語を聞いたとき、そういう職業名があるのかと思ったよ。
Bさん
I see. Indeed, there are many professions that end with -er, like teachers, singers, writers, and such.
訳)なるほど。確かに教師(teacher)とか歌手(singer)、作家(writer)みたいに、語末が er で終わる職業は多いね。

 

Aさん
Yeah, exactly. I thought the same about erasers too.
訳)そういうこと。消しゴム(eraser)も最初そう思ったもん。
Bさん
So, an eraser is an assassin then?
訳)つまり、消しゴムは殺し屋ってことか。

 

humidifier の構成要素③:-er

humidifier の語末に付いている “-er” は、動詞に付いて「~する人・物」を表します。上述の通り humidify で「加湿する」という意味なので、humidifier で「加湿する物(機械)⇒加湿器」になるわけです。

-er は、humidifier 以外にも色々な単語に使われています。たとえば play + er で “player(選手)” だったり、erase + er で “eraser(消しゴム)” だったりなどです。

このように、humidifier という一見難しくて覚えられなさそうな英単語も、その語源や仕組みを理解すると、途端に覚えやすくなります。

英単語を覚えるのが苦手な人は、語源について調べることを癖にすると、覚えやすくなるかもしれませんよ。ぜひ試してみてください。

Aさん
A humidifier is a machine that increases the humidity in a room, right?
訳)加湿器は部屋の湿度を高めるための機械ってこと?
Bさん
Yes, exactly. Understanding the origins of words makes it easier to remember English.
訳)そういうこと。こうやって言葉の成り立ちを理解すると、英語が覚えやすくなるね。

 

英語で加湿器の種類はどう表す?

ひとくちに加湿器といっても、「超音波式加湿器」や「スチーム式加湿器」など、いくつか種類があります。英語圏で希望の加湿器を購入するためには、それぞれの名前を知っておくことが大切です。

ここでは、それら加湿器の種類を英語で何て言うか、まとめて確認しておきましょう。

日本語名 英語名 特徴
超音波式加湿器 Ultrasonic Humidifier

(ウルトラソニック ヒュミディファイヤー)

水に超音波を当て、ミストにして部屋を加湿する
スチーム式(加熱式)加湿器 Steam Humidifier

(スティーム ヒュミディファイヤー)

ヒーターで水を加熱し、水蒸気(スチーム)にして部屋を加湿する
気化式加湿器 Evaporative Humidifier

(エヴァポレイティヴ ヒュミディファイヤー)

水を含んだフィルターに風を当てて、気化させて部屋を加湿する
ハイブリッド式加湿器 Hybrid Humidifier

(ハイブリッド ヒュミディファイヤー)

以上の3つの方法のうち、2つ以上を組み合わせて部屋を加湿する

「空気清浄機」や「除湿器」は英語で何て言う?

「空気清浄機」や「除湿器」は英語で何て言う?

加湿器を英語で何と言うかがわかったところで、今度はそれに似た「除湿器」や「空気清浄機」などの家電についても、英語で何て言うか確認していきます。

これらは見た目こそ似ているものの、それぞれに役割が異なります。間違えて買って後悔することのないように、それぞれの英語名をしっかり覚えておきましょう。

「空気清浄機」in English

「空気清浄機」は英語で “air purifier(エアピュリファイヤー)” と言います。

ここで使われる purifier は「pure(清浄)+ -fy(~化する)+-er(~する物)」の組み合わせになっていて、「清浄化する物⇒清浄機」の意味を表しています。

空気清浄機は、空気中の花粉や埃などを取り除いてくれる優れもの。最近では加湿機能や除湿機能が付いたものも多く販売されているので、お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

「除湿器」in English

空気中の湿度を取り除いてくれる「除湿器」は、英語で “dehumidifier(ディヒュミディファイヤー)” と言います。

dehumidifier は humidifier の頭に de- を付けた形ですが、この de- には「~を離れる」という意味があります。そのため、dehumidifier で「湿度を離れさせる機械⇒除湿器」という意味になるんです。

除湿器は、梅雨などで湿度が高くなりやすい夏場の必需品。ただし、除湿し過ぎると風邪を引きやすくなるので、使い過ぎには注意が必要です。

まとめ

今回は「加湿器」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

加湿器は英語で “humidifier” です。一見スペルが難しく覚えにくいですが、humid(湿気)、-fy(~化する)、-er(~する物)という要素に分解すれば、構造が理解できて記憶に定着しやすくなりますよ。

海外で家電などを買う機会があった際は、今回ご紹介したことを参考に、間違ったものを買わないようにご注意ください。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!