今回は、英語で「期間」をどう表すのかについて解説していきます。こちらはなかなか抽象的な単語ですからイメージはしにくいですね。頭の中に映像を出そうとしても、リンゴや猫のようにわかりやすくありません。だからこそ単語を知っていても使いにくいものなのですが、それを例文と共にわかりやすく整理していきますね。
period
「期間」を英語で表したいなら、最も一般的に使えるのがperiodです。日本語で言う「期間」と同じ意味で、ある日から他の日までの時間的な長さについて言いたい時に使えます。
こちらの単語は発音がピリオドとなるのですが、英語でピリオドと言えば文末に打つ「.」こちらですよね。終わりを示すものですが、それは期間が終わりを持っていることとも関係があります。いつ終わるかわからないものではなく、始まりと終わりがあるもの、それが「期間」です。
periodの使い方ですが、単語単体でも行けるのですが、よりネイティブ的な言い回しをするのであれば以下のような表現がありますよ!
- a period of time:期間
- a period of a month:一ヶ月間
- in a period of … / over a period of … :…間で
period単体ではなく、a period of timeというとネイティブ的です。また、具体的な期間を表したい時にはa period ofの後に期間を付ければOKです。前置詞をinやoverに変えれば、その前置詞が持つ意味を付与した表現に変わるのもお忘れなく。
他にも、periodには「時代」という意味があることもついでに覚えておきましょ。例えば、江戸時代ならEdo periodと言います。江戸時代にも始まりと終わりがありますから、「期間」の長いバージョンとしても使えると関連付けて覚えることができそうですね。
連想と言えば、女性の生理も一定の期間中にあるということから派生して、periodは「生理」という意味もあります。あまり習う機会がないのでここで知っておくと良いでしょう。
日本語で「期間」を使う単語は以下のように言います。
- a trial period:お試し期間
- exam week:テスト期間
- limited edition:期間限定
periodを使う単語もあれば、使わない単語もありますね。こちらは日常生活でも使われる単語ですが、ネイティブ的な表現にperiodを使わないこともあると覚えておくことをおすすめします。
term
こちらも「期間」という意味で使われる名詞ですが、事前に、かつ公式に決められている期間というイメージです。ですから、別の日本語訳として適切なのは他に「任期」や「刑期」、「契約期間」などになります。先ほどご紹介した一般的なperiodと違い、使われるシチュエーションがより限られてきますね。
こちらも単語だけで説明はできますが、熟語のように別の単語を用いて表現方法を変えることができます。
- term of office:任期
- term of agreement / term of contract:契約期間
- a long-term contract:長期契約
「任期」は、termだけでは他の意味にも捉えられかねないので、term of officeとすることでその意味をより明確にできます。
duration
durationも「期間」と訳せますが、別の訳には「継続」「存続期間」「持続期間」などがあります。このことからわかる通り、期間は期間でも継続していることに意味が集中していますよね。ちょっと感覚がつかみにくいかもしれないので、以下の例文で確認してみましょう。
We are going to stay of two years’ duration.
訳)私たちは2年間滞在する予定です。
I love you for the duration of life.
訳)人生が続く限り私はあなたを愛し続けます。
最初の例文は、2年という間ずっと継続して滞在することを、後の例文は人生という期間が続くことを表していますよね。durationは「継続」がキーワードと覚えておきましょう。
span
spanは「短い期間」のことを言います。日本語にもなっているので、これが「期間」を意味することは容易にイメージできて助かりますね。
短い期間と言っても、一体どれくらいが短いのかというところは話し手の感覚に任されます。例えば20年と言えば長いように聞こえても、人間の寿命であればその期間は短いですよね。また、出張期間が1ヶ月と聞いて、短いなと思う人もいれば長いなと思う人もいます。ですから具体的な期間が定まっているわけではありません。あくまで自分の感覚で使ってOKです。
Humans’ lifespan is getting longer and longer.
訳)人間の寿命はどんどん長くなっている。
Nancy has a short attention span.
訳)ナンシーは集中力が長く続かない。
Over a span of just one year, she learned to speak English fluently.
訳)2年間という短い期間で、彼女は英語をペラペラ話せるようになった。
前置詞でも「期間」を表せる英単語がある!
ここまでは「期間」を表す名詞をご紹介していきましたが、英語には前置詞が期間を表すこともあります。実は皆さんも中学校で習っているんですよ!ここからはその単語を思い出していきましょう。
during
during、見て思い出せたでしょうか。こちら、直後に名詞を入れることで、その期間を表すことができます。「その間ずっと~」というニュアンスで使われるので、ここは中学校で習った知識に追加してアップデートしておきましょう。
During my stay in London, I ate English breakfast.
訳)ロンドンにいる間、”イングリッシュブレックファースト”を食べてたよ。
for
forは、現在完了形の継続用法で習ったはずです。例えば以下のような文章で出てきます。
I have studied English for two years.
訳)私は英語を2年間勉強しています。
中学で習う英語の基本解答ですが、現在完了形の継続用法で期間を表す時などに使用し、どれくらいの期間何をしていたのかを示します。もちろん、現在完了形の継続用法でなくても期間を表す前置詞となるので、forは「期間を表す前置詞」とイメージしておくと英語がよりわかりやすくなりますよ!前置詞に具体的なイメージを付けるのは難しいですからね。度々確認して情報を追加していきましょう。
まとめ
「期間」を表す英語には、名詞だけでなくお馴染みの形容詞もあるというちょっと面白い展開でしたね。そのまま名詞で言ってしまえるものもあれば、具体的期間を前置詞を使って明示することもできます。一般的な「期間」として使える名詞がperiodだと認識していればそんなに困りませんが、他の表現方法を知らないとニュアンスまで伝わらない、あるいはつかみ取れないのでぜひここでご紹介した単語はすべて覚えてみてくださいね。ネイティブはこれらを使い分けているので、言われた時に理解できれば理想的です。