今回のテーマは「噴水」です。噴水を英語で何と言うかについて、語源や発音などについても触れながら、詳しく解説してきます。
また、噴水ショーや噴水広場といった関連表現や、滝などの噴水に似たものとの違いについても取り上げるので、これらが気になっていた人も、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「噴水」は英語で何て言う?
「噴水」は英語で “fountain” と言います。「水を使った噴水」と強調して “water fountain” と言うこともありますが、噴水といったら普通は水を使っているので、fountain だけで十分通じます。
fountain の語源を遡ると、ラテン語で「水源」を意味していた “fons” という単語に行き着きます。その後、フランス語で「泉」を意味する “fontaine” になり、現代の英語において “fountain” の形に落ち着きました。
このような由来からわかる通り、fountain の原義は「水が湧き出るところ」です。豊かな水が地中から湧き出ているイメージから、現在のように水が下から上へ噴きあがる装置や構造物を表すようになりました。
On sunny mornings, it’s my daily routine to go and see the fountain in the neighborhood.
訳)晴れた日の朝は、近所にある噴水を見に行くのが日課です。
「噴水」の英語の読み方は?
噴水を表す fountain は、英語学習者泣かせの発音をする単語としても有名です。おそらく、初見の人のほとんどがこれを「フォウンタイン」と読んだのではないでしょうか。
しかし、残念ながらそれは間違い。fountain の正しい読み方は、カタカナだと「ファウンタン」です。発音記号だと「ˈfaʊntn」と表記されます。
せっかく噴水を表す英単語がわかっても、それが外国人に通じなければ悲しいですよね。カタカナだけでは正確な発音が掴みにくいので、ぜひ実際の音声を聞いて練習しておきましょう。
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「噴水ショー」や「噴水広場」など、「噴水○○」を表す英語表現
噴水は「噴水ショー」や「噴水広場」など、色々な用途や場所で使われる装置です。
ここでは、それら噴水を使った「噴水○○」について、英語で何と言うか詳しく確認していきましょう。
「噴水ショー」in English
「噴水ショー」は英語で “water show” と言います。直訳すると “water fountain show” や “fountain show” となりそうなところですが、単純に「水のショー」と表現する方が一般的です。
噴水ショーでは、いくつもの噴水を贅沢に使い、水の美しさや迫力で観客を楽しませます。また、中には音楽や光を組み合わせて、芸術のような幻想的な雰囲気を味わえる噴水ショーもあります。
ちなみに、世界的にも有名なラスベガスの “Bellagio Fountain(ベラージオ・ファウンテン)” では、1,000個以上の噴水と、5,000個近いライトを使い、高さ約42メートルに及ぶ大迫力の噴水ショーが楽しめるそうです。
In large-scale water shows, they use over 1000 fountains.
訳)大規模な噴水ショーでは、1000を超える数の噴水が使われます。
「噴水広場」in English
「噴水広場」は英語で “fountain square” と言います。読み方は「ファウンタンスクエア」です。
噴水広場とは、文字通り噴水が設置された広場のことで、街の中心部や観光地などに設置されていることが多いです。日本でも、多くの駅前に噴水広場が設けられていますよね。
世界的に有名な噴水広場としては、以下のものが挙げられます。どれも一度は行ってみたい場所ばかりですね。
日本語名 | 英語名 | 国・地域 |
トレヴィの泉 | Trevi Fountain | イタリア・ローマ |
ヴェルサイユ宮殿 | Palace of Versailles | フランス・ヴェルサイユ |
バッキンガム噴水 | Buckingham Fountain | アメリカ・シカゴ |
マーライオン | Merlion | シンガポール |
Living near a fountain square in the neighborhood sounds like a dream, doesn’t it?
訳)近所に噴水広場がある生活って憧れるよね。
I know. It feels stylish and like something out of a movie.
訳)わかる。なんか洋画の世界みたいでおしゃれだよね。
「噴水効果」in English
「噴水効果」とは、デパートなどの商業施設で使われるマーケティング用語です。1階や地下など入り口から近い階層の店舗を充実させると、その影響が上階にも広がって、施設全体の売り上げが向上することを表します。噴水の水が下から上に噴き上がるイメージで名付けられたのでしょう。
このようなマーケティング用語としての噴水効果は、英語だと “ripple effect” や “spillover effect” と言います。どちらも日本語に訳すと「波及効果」となります。
日本で言う噴水効果を直訳して fountain effect と言っても、物理的な現象としか受け取られず、マーケティング用語とは思われない可能性が高いので注意しましょう。
まるで噴水? 噴水のようなものの正しい英語名を確認!
世の中には、噴水と間違える人が多い、噴水のような見た目をしたものがいくつか存在します。
ここでは、代表的な3つの例を取り上げ、それぞれ英語で何と言うのが正しいか、確認していきましょう。
「滝」in English
「滝」は英語で “waterfall(ウォーターフォール)” と言います。
噴水が下から上へ水を噴き上げる人口施設なのに対し、滝は上から下に水が落ちていく自然物です。
滝には、イライラした気分を抑え、心を落ち着かせる効果があるといわれています。多くの噴水が人をワクワクさせる点を考えると、与える影響も好対照になっていますね。
When I look at a waterfall, it feels like my heart is being cleansed.
訳)滝を見ていると、まるで心が洗われるように感じます。
「アクアウォール」in English
商業施設などで設置される、壁面を水が流れていく「アクアウォール」は、英語だと “water wall” と言います。カタカナ語だからそのまま通じるかと思いきや、若干表現が違うので注意が必要ですね。
water wall は噴水ほどの派手な演出はないものの、空間に清涼感やおしゃれさを加えてくれるので、多くの施設で導入が進んでいます。
When I first saw a water wall, I was curious about where the flowing water goes.
訳)アクアウォールを初めて見たとき、表面を流れる水がどこに行くのか不思議に思いました。
「水飲み場」in English
公園などに設置されている公共の水飲み場は、英語だと “drinking fountain” と呼びます。つまり、これは英語では「噴水のようなもの」ではなく、噴水の一種と考えられているということです。
確かに、水を出し過ぎた水飲み場の様子は、ミニマム化した噴水そのものですよね。とはいえ、水がもったいないので、くれぐれも無駄な出し過ぎには注意しましょう。
Turn the tap on the drinking fountain all the way! Alright, let’s run!
訳)水飲み場の蛇口全開!よし、逃げろー!
Ah, you’re up to mischief again! Wait up!
訳)あ、また悪戯したな!待てー!
まとめ
今回は「噴水」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
噴水は英語で “fountain” と言います。発音が「ファウンタン」といった感じで難しいので、実際の音声を聞いて練習しておきましょう。
日本や世界の各地にはさまざまな美しい噴水があるので、今回ご紹介したことを参考にして、ぜひ一度実物を見に行ってみてください。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!