“seem”は、用法が複雑かつ日本語訳もいまいちピンとこず、なかなか覚えづらい英単語です。

本記事では、そんな “seem”について、以下の内容で解説します。

  •  “seem”の意味
  •  “seem”を使った英語表現
  •  “seem”と”look”の違い

覚えづらいからと、なんとなくの知識のまま放置してしまっていては、いつまで経っても英語力は伸びません。こういった「よく分からないけれど放置してしまっている英単語」を1つ1つ確認していくことが、英語力上達のカギです。

記事を最後までチェックすれば、 “seem”をどんな場面でどのように使えばいいのかが分かります。”seem”の意味を知りたくてこのページにたどり着いた方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。

例文も一緒に紹介しています。あなただったらどうやって使うか、固有名詞部分をあなたのシチュエーションに置き換えて読み進めてみてください。

“seem”の意味

"seem"の意味

“seem”には、以下のような意味があります。

  • 〜らしい
  • 〜と思われる
  • 〜みたいだ
  • 〜ようだ

“seem”は、100%の確証が取れず断定できないときに使われる表現です。

日本語で言えば、以下のような表現をする際に用いられます。

  • Aさんは今日は休みみたいだ。
  • AさんはBさんのことが好きらしい。
  • この機会は壊れているようだ。

上記のような表現は、日本語でも頻繁に使いますよね。つまり”seem”の使い方をマスターすれば、英語での表現の幅が一気に広がります。また頻繁に使う表現ですので、簡単に英会話力の伸びを実感できます。

上記3つの日本語文を英訳すると、以下のようになります。

  • It seems like A is off today.:Aさんは今日は休みみたいだ。
  • It seems like A likes B.:AさんはBさんのことが好きらしい。
  • It seems like this machine is broken.:この機会は壊れているようだ。

また”seem”は、上記の例文の”seem like”のように、他の単語と組み合わせて使われることが多いです。”seem”を使った英語表現について見てみましょう。

“seem”を使った英語表現まとめ

"seem"を使った英語表現まとめ

“seem”を使った英語表現の中でも、使用する頻度が高いものを4つ紹介します。

  • seem like
  • seem to
  • It seems that
  • seem to have 過去分詞

それぞれ例文付きで詳しく解説します。

seem like

“seem like”で「〜みたい」という意味になります。”seem”だけでも通じるのですが、”like”をつけて”seem like”とすることでよりカジュアルな表現となります。

口語表現として、友人との会話などで使われる機会が多い表現です。

“seem like”に”it”をつけて”It seems like”とすれば、多少フォーマルなニュアンスになります。文章などでは、”It seems like”と表現されていることの方が多いです。

Aさん
It seems like it’s going to rain today.
訳)どうやら今日は雨になりそうです。
Aさん
She seems like a beautiful girl.
訳)彼女は美しい女の子に見えます。

seem to

“seem to 動詞の原形”で「〜のように見える」と訳します。

例文は以下の通りです。一般動詞よりもbe動詞の原形であるbeが使われる場合が多いです。

Aさん
He seems to be honest.
訳)彼は正直者のように見えます。

Aさん
You seem to be sick.
訳)あなたは風邪を引いているみたいだね。

It seems that

“It seems that”で「〜のようだ」という意味になります。that構文となるので、thatの後には主語と動詞が続きます。

“It seems that”と使い方が似ている”seem like”の場合は、”like”の後に必ずしも主語と動詞が来るとは限りません。それが”It seems that”と”seem like”の違いです。

“It seems that”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
It seems that it will rain tomorrow.
訳)明日は雨が降りそうですね。

Aさん
It seems that they complained about our service.
訳)彼らは私たちのサービスに文句を言ったようです。

seem to have 過去分詞

“seem to have 過去分詞”は、過去の状態について話す際に使います。今回紹介する”seem”の英語表現の中では最も使う機会は少ないですが、覚えておくと便利ですよ。

例文は以下の通りです。

Aさん
He seems to have been sick.
訳)彼は病気だったようだ。

Aさん
You seem to have been very busy. I heard you got two new projects.
訳)あなたはとても大変だったみたいですね。新しいプロジェクトを2つ始めたと聞きましたよ。

“seem”と”look”の違い

"seem"と"look"の違い

“seem”とよく似た英語表現として、”look”が挙げられます。そこで、”seem”と”look”の違いや、使い分け方についてまとめました。

“seem”と”look”はどちらも「〜のようだ」という意味を持ちます。ただしそれぞれ以下のような違いがあります。

  • seem:主観的な判断もしくは他の情報から判断してそう見える場合に使う
  • look:誰が見てもそう見える場合に使う

例えば”It will be sunny tomorrow.”「明日は晴れそうだ」という英文に”seem”と”look”を加えると以下のようになります。

  • It looks like it will be sunny tomorrow.「明日は晴れそうだ(誰が見てもそう思う)」
  • It seems like it will be sunny tomorrow.「明日は晴れそうだ(天気予報などの情報を見てそう思う)」

最初は両者の使い分けに戸惑うかもしれませんが、慣れてくれば簡単に”seem”と”look”を使い分けられるようになりますよ。

まとめ

“seem”の意味や、”seem”を使った英語表現、”seem”と”look”の違いについて解説しました。

“seem”を実際の英文や英会話でどのように使えばいいのか、分かりましたでしょうか?“seem”について一通り分かったら、あとは実際の英会話で使ってみるだけです。

また今後他の英単語の意味が気になった際も、今回のように自分で調べてみる習慣をつけましょう。そうすることで、英語力は少しずつですが確実に伸びていきます。

ただ意味を知っているのと、実際の英会話で使えるのとでは異なります。意味が分かっただけで満足しないようにしましょう。

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