「カテゴリー分け」や「○○のカテゴリー」など、普段何気なく使っている「カテゴリー」という言葉。

日本語としても浸透しており、動詞として「カテゴライズする」といった言い方もよく耳にします。

とても身近で馴染みのある「カテゴリー」ですが、英語でも日本語と同じような使い方をするのでしょうか?

今回は「カテゴリー」の英語について、意味と使い方を解説するとともに、分類や種類、区別など「カテゴリー」に関連する表現も紹介していきます。

「カテゴリー」はそのまま “category”

「カテゴリー」はそのまま "category"

「カテゴリー」は、英語で”category”で、「部門」や「種類」、「分類」を意味する、共通した特性を持つとみなされる人または物の区分を表した単語です。
複数形は規則変化をして”categories”となります。

辞書に載っている”category”の意味を見てみましょう。

範疇、カテゴリー、部門、区分、種類、分類、クラス、種別、部類

参考:英語「category」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
categoryとは・意味・使い方・読み方・例文 – 英ナビ!辞書 英和辞典 (ei-navi.jp)

 

(in a system for dividing things according to appearance, quality, etc.) a type, or a group of things having some features that are the same:
外見や品質など、物事の区分における種類、または同じ特徴を持ったグループのこと

参考:CATEGORY | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

“according to appearance, quality”とあるように、目に見える外見や品質など、誰が見ても判断しやすい、客観的な基準によって分けられることを指していることがわかります。

フォーマルで堅い印象を与える英語なので、大学のエッセイやレポート、論文などによく使われています。

【例文1】

Aさん
Upon closer examination, these plants can be divided into several categories.
訳)よく見ると、これらの植物はいくつかの種類に分類されるね。
Bさん
The last plant listed doesn’t belong under that category.
訳)最後に挙げた植物は、そのカテゴリーには属さないよ。

 

【例文2】

Aさん
This shop deals with items in every conceivable category.
訳)このお店ではありとあらゆるカテゴリーの商品を取り扱っているよ。
Bさん
Does this website allow us to browse products by category?
訳)このウェブサイトで、カテゴリー別に商品を閲覧できる?

 

【例文3】

Aさん
You can choose either the beginner category or the advancer category.
訳)初心者部門か上級者部門か、どちらかを選べるよ。
Bさん
I’d like to start with the beginner category and then change to the advancer category when I get used to it.
訳)まずは初心者部門から始めて、慣れてきたら上級者部門に移りたいな。

 

「カテゴライズ」もそのまま “categorize”

「カテゴライズ」もそのまま "categorize"

「カテゴリー」と同じくらい日本語でもよく使う「カテゴライズ」は、英語でも”categorize”と言います。

「分類する」や「類別する」といった意味で、さまざまな場面に登場する頻出英語です。
否定や反対を表す”un”をつけた”uncategorized”は、「分類されていない状態」を意味し「未分類の」と訳されます。

【例文1】

Aさん
I must categorize this complicated data before noon.
訳)この複雑なデータをお昼までに分類しないと。
Bさん
You can use Excel. It is a very useful software to classify information.
訳)エクセルを使うといいよ。データの分類にとても便利だよ。

 

【例文2】

Aさん
I heard that your job is to categorize different types of new products in detail, right?
訳)新製品を分類するのがお仕事なんだって?
Bさん
Yeah, I have to categorize all of them before selling them. But some of these items are unique and will be difficult to categorize.
訳)売り出す前にすべてを分類しなければいけないんだけど、珍しいデザインもあるから難しいんだ。

 

【例文3】

Aさん
You should organize uncategorized documents. It will be easier to find them.
訳)未分類の書類は整理したほうがいいよ。見つけやすくなるから。
Bさん
Organizing is my least favorite thing to do.
訳)整理するの苦手なんだよなあ。

 

「カテゴリー」に関連した英語

「カテゴリー」に関連した英語

「カテゴリー」は英語でそのまま”category”でしたが、分類や種類、区分を意味する英語はほかにもたくさんあります。

続いては、「カテゴリー」に関連したよく使われる英語を3つ紹介します。

大まかな分類には”type”

“type”は、日本語の「タイプ」と同じ意味で、「種類」や「性質」の分類を指した英語です。
「どんなタイプが好み?」と聞くときの「タイプ」と、ほぼ同じだと思っておいて問題ありません。

英英辞書には下記のような意味が載っています。

a particular group of people or things that share similar characteristics and form a smaller division of a larger set
同じような特徴を持ち、大きな集合をより小さく分割した特定のグループのこと

参考:TYPE | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

“category”が見た目の特徴や客観的な基準に基づいた分類であるのに対し、”type”はもう少し大まかに分類するときに使われます。

文脈によっては”kind”と置き換えることも可能なので、英語初心者でも比較的使いやすい単語と言えるでしょう。

【例文1】

Aさん
I think you might really like her.
訳)彼女のこと気に入っちゃったんじゃない?
Bさん
It’s ridiculous. She’s not my type.
訳)ばかげてる。タイプじゃないよ。

 

【例文2】

Aさん
There are types of dishes such as “Japanese food”, “Western food” and “Chinese food”. What kind of food do you like the best?
訳)「和・洋・中」といった種類があるけど、どれが一番好き?
Bさん
I like Japanese food after all.
訳)やっぱり和食が好きだな。

 

システムに基づいた区分には”classification”

“classification”も、特徴や特性による分類を指した英語です。

英英辞書には、”in a system which divides”とあり、決められたシステムや枠組みによって分けられた種類や区分であることがわかります。

飛行機のファーストクラスやエコノミークラス、学校のクラス分けなどをイメージするとわかりやすいでしょう。

a division or category in a system which divides things into groups or types.
物事をグループや種類に分類するシステムにおける区分またはカテゴリーのこと

参考:Classification definition and meaning | Collins English Dictionary (collinsdictionary.com)

【例文1】

Aさん
Have you ever stayed at the hotel MIRACOSTA?
訳)ミラコスタに泊まったことある?
Bさん
Yes, it was pretty good in the higher priced classification of Disney hotels.
訳)うん、ディズニーホテルの中では高い部類に入るけど、かなり良かったよ。

 

芸術分野の分類には”genre”

“genre”は、音楽や映画など芸術分野においての「分類」を意味する英語です。

“especially in the arts”とあるように、日本語の「ジャンル」のように幅広い意味は持たず、芸術に特化した分類を指していることがわかります。

日本語では「ジャンル」も「カテゴリー」も似たような使い方をされがちですが、英語で”genre”と言うと、芸術分野に限定された意味合いになることを覚えておきましょう。

a style, especially in the arts, that involves a particular set of characteristics:
特に芸術において、特定の特徴を伴うっているスタイルのこと

参考:GENRE | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

【例文1】

Aさん
What genre does the book fall into?
訳)その本はどんなジャンルに入るの?
Bさん
Fantasy genre, I think.
訳)ファンタジーかな。

 

「ジャンル」については以下の記事でも詳しく解説しています。

まとめ

「カテゴリー」の英語について、意味と使い方を解説するとともに、分類や種類、区別など「カテゴリー」に関連する表現も紹介しました。

英語では、「カテゴリー」はそのまま”category”、「カテゴライズ」も変わらず”categorize”と言います。

カテゴリーや種類を意味する英語はたくさんありますが、今回紹介した”type”と”classification”、”genre”は、非常によく使われる表現なのでぜひ覚えておいて欲しい表現です。

語彙を増やし、練習を積み重ねて、会話力アップを目指していきましょう。