高校受験や大学受験では、平均点に対して自分がどれくらい得点できたかを「偏差値」で把握する人が多いですよね。

「偏差値」は英語で「Standard Score」や「Deviation Value」と言って表現することができます。

ただし、アメリカでは「Standard Score」や「Deviation Value」とは違った数値で、テストの成績を見ることも多いです。

この記事では、そんな「偏差値」を表現する英語を例文付きで紹介します。

例文付きでお伝えすることで、実際に使われる英文に触れて使い方を体感して、丸暗記に頼らずに学べるのを期待出来るからです。

この記事を読み終わる頃には、高校受験や大学受験でよく使われる「偏差値」を、あなた自身も英語を話す外国人のように適切に使えるようになっているので、ぜひ最後まで読んでください。

「偏差値」を意味する英語表現

「偏差値」を意味する英語表現

「偏差値」を意味する英語表現には、主に以下の表現が使われます。

Standard Score

「偏差値」を英語で意味する表現に、「Stadard Score」が挙げられます。

Standardが「標準」や「水準」を意味し、Scoreが「得点」や「成績」を意味します。

日本の「偏差値」は、受験者全員の平均点を「50」と定めて、平均点からどれくらい上、もしくは下の点数かを数字に変換しますよね。

その「偏差値」の考え方と似た感覚で、「標準」の点数に対してどれだけの「得点」や「成績」を修められたのかを測るのが「Stadard Score」というわけですね。

例文

  • Universities often consider applicant’s standard scores alongside other factors when making admission decisions.
    大学では、入学する学生を決める時に、他の要因とともに受験者の偏差値が考慮されます。
  • The school uses standard scores to assess student’s academic progress over time.
    学校では偏差値を使用して、生徒の学業の進捗を長期にわたって評価します。
  • Parents often look at their child’s standard scores to understand their academic strengths and areas for improvement.
    親は子供の偏差値を見て、学業の強みや改善の必要な範囲を把握することがよくあります。

Deviation Value

「Deviation Value」も「偏差値」を表せる英語表現のひとつです。

「Deviation」を直訳すると「偏差」となり、Valueが「値(あたい)」の意味も持っているので「偏差値」を意味するわけですね。

Deviationには元々、「(話題などが)逸れる」や「(本筋から)脱線する」という意味があります。

学力の平均値を「50」とした時に、平均値である「50」からどれだけ「逸れているか」で、その人の学力を測るわけです。

例えば、平均値から「10」の分だけ上の得点をしていたら「偏差値60」、平均値から「5」の分だけ下の得点をしていたら「偏差値45」というわけですね。

細かい計算の方法や表記の仕方は日本の「偏差値」とは異なる場合もありますが、学力を測る数値として同じ使い方が出来る言葉です。

例文

  • The student’s test score was +15, showing that their performance was much better than the average.
    生徒のテストの得点は+15で、成績が平均よりもずっと良かったことを表しています。
  • In this grading system, a deviation value of -10 suggests below-average performance, prompting additional support and attention for improvement.
    この評価方式では、偏差値-10は平均以下の成績を表し、改善するためには追加のサポートとケアが必要であることを示唆しています。
  • The deviation value helps us see how well a student did compared to everyone else, giving us a standardized way to measure their performance.
    偏差値とは、生徒の成績が他の全体のグループと比較してどれくらいかを理解するのに役立つ指標のことで、これにより生徒たちの成績を標準化した方法で測ることができます。

アメリカでは「偏差値」とは違う数値を使う?

アメリカでは「偏差値」とは違う数値を使う?

前項では「偏差値」の意味になる英語表現を紹介しましたが、アメリカでは学力を「偏差値」とは少し違う数値で測ることが多いです。

アメリカでは「偏差値」の代わりに「Percentile Rank」という数値がよく使われます。

「偏差値」は受験者の平均値によって、最大値や最小値が変動するのに対して、「Percentile Rank」は1〜100までの数値で表されます。

例えば、Percentile Rankが90だった場合、あなたの点数は「受験者全体の90%を上回っている」ことを意味します。つまり「上位10%」というわけですね。

日本で最も有力な英語資格のひとつである「TOEIC」でも使われているので、見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

アメリカ人との会話で、高校や大学受験の時に参考にしていた「偏差値」の話が出た時は、Percentile Rankに例えて話すと伝わりやすいでしょう。

例文

  • A percentile rank of 50 means the student’s score is exactly at the median, indicating an average performance compared to others.
    パーセンタイルランク50は、生徒のスコアがまさに中央値に位置しており、他の人と比べて平均的な成績を表しています。
  • Maria’s test score placed her in the 90th percentile rank, meaning she outperformed 90% of the students.
    マリアのテストの得点はパーセンタイルランク90に位置しており、これは彼女が他の生徒の90%よりも優れた成績を収めたことを意味しています。
  • The student achieved a percentile rank of 75, indicating that they scored higher than 75% of the students who took the same exam.
    その生徒はパーセンタイルランク75を達成し、同じ試験を受験した生徒の75%よりも高いスコアを取得したことを示しています。

まとめ

 この記事では、「偏差値」を表現する英語を例文付きで紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、高校受験や大学受験でよく使われる「偏差値」を、あなた自身も英語を話す外国人のように適切に使えるだけの知識が身についているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。