「昨日のプレゼンは本当に大事だったから、大学受験と同じくらい頑張ったよ。」
「私の兄は本当に背が高くって、プロのバスケットボール選手と同じくらいだよ。」
上述の例文のように、「〜と同じくらい〇〇だ」と英語で言う時は比較の表現である”as much as~”を使って表現しますよね。
また”as much as~”と似た表現として、”as many as~”といった英語表現もありますし、”as much as~”の他にも「同じくらい」を意味する英語はいくつもあり、英語を扱う外国人は色んな表現を使って言い表します。
そこでこの記事では、”as much as~”を含んだ「〜と同じくらい」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介します。
この記事を読み終わる頃には、日常会話やビジネスシーンを問わず頻繁に使われる「〜と同じくらい」の英語表現を、あなた自身も英語を扱う外国人のように適切に使い分けができるようになるのでぜひ最後まで読んでください。
”as much as”の意味は?
as much asには大きく分けて、主に以下の意味や使われ方がされます。
〜と同じくらい
“as much as~”は「〜と同じくらい」の意味で使われます。
”as much as~”の意味と使われ方の中でも、「〜と同じくらい」の意味で使うのが最も基本の表現と言えるでしょう。
”as 〇〇 as~”の形は、「〜と同じくらい〇〇だ。」の意味になります。(中学校の英文法で「比較」の項で習いますね。)
そして”much”は「量」や「程度」を表す英単語なので、「〜と同じくらい(の量、程度)だ。」の意味になるわけですね。
【例文】
- I enjoy reading as much as you enjoy watching movies on weekends.
あなたが週末に映画を観るのと同じくらい、私は読書が好きです。(程度) - You should save money as much as you spend on hobbies.
趣味にお金を使うのと同じくらい貯金したら良いですよ。(量) - They work as much as they need to achieve their goals.
彼らは目標達成に必要なだけ働いています。(程度&量)
〜も(多く)の
“as much as~”は「〜も(多く)の」の意味でも使われます。
上述した「〜と同じくらい」は”as much as~”を直接的に、言葉通りの意味で表現しているのに対して、「〜も(多く)の」は、言葉通りの意味から少し連想して使われる表現だと言えるでしょう。
日本語で例えるなら、「Aちゃんはめちゃくちゃ賢いよ!塾に行かなくても東大に受かっちゃうくらい賢い!」といった感じで、「塾なしで東大に受かるのと同じくらい賢い」という表現から、「塾なしで東大に受かるほど(程度)の賢さだ」と言っているイメージですね。
言葉を連想させて、量や程度を「強調」して表現しているとも言えます。
【例文】
- She ate as much as three plates of pasta at dinner last night.
彼女は昨夜の夕食でパスタを3皿も食べました。 - He saved as much as half of his monthly income for the trip.
彼は旅行のために月収の半分もの額を貯金しました。 - They spent as much as a week working on that presentation for the meeting.
彼らは会議のプレゼンに1週間もの時間を費やしました。
※「〜だけれども」の意味にも
“as much as~”は「〜だけれども」の意味で使われることもあります。
「〜だけれども」の意味は”as much as~”を使った表現の中でも少し発展的な使い方だと言えますね。
【例文】
訳)パーティーに参加したかったけれども、仕事を終わらせなければなりませんでした。
”as much as~”が「〜だけれども」の意味で使われる時は、文と文をつなぐ「接続詞」の形で使われます。
対して”as much as~”が上述した「〜と同じくらい」や「〜も(多く)の」の意味で使われる際は、文と文をつなぐ「接続詞」の形の他にも、動詞、形容詞や文章全体を修飾する「副詞」の形でも使われます。
なので、”as much as~”が「接続詞」の形で使われている時は、「〜だけれども」の意味で使われているかもしれないので、意識して読むと見抜きやすいですよ。
”as many as”の意味と使い方
上述した”as much as~”とよく似た表現に”as many as~”があります。
”as much as~”も”as many as~”も、意味の上では「〜と同じくらい」や「〜も(多く)の」の意味で使われます。
ただし、”as much as~”と”as many as~”とでは文法的に決定的な違いがあります。
”much”が「数えられないもの(お水や時間など)」を修飾するのに対して、”many”は「数えられるもの(人や本など)」を修飾すると習いましたよね。
”as much as~”と”as many as~”も同じように、”as much as~”は「数えられないもの」に対して使い、”as many as~”は「数えられるもの」に対して使うわけですね。
【例文】
- She has read as many books as her brother has in the past year.
去年から今までの間に、彼女はお兄さんと同じくらい多くの本を読んだ。 - As many as 100 students attended the special lecture on environmental issues.
環境問題に関する特別講義には、100人もの学生が参加した。
「同じくらい」を意味する他の英語表現
上述した”as much as~”や”as many as~”の他にも、英語を扱う外国人は色んな表現で「〜と同じくらい」を言い表します。
as ~ as
“as ~ as”の形は「〜と同じくらい」を表現できる代表的な英語だと言えますね。
”as ~ as”の「〜」の部分には形容詞や副詞が入って、「形容詞or副詞と同じくらい」という意味になります。
例えば、”as big(形容詞)as~”は「同じくらい大きい」の意味になりますし、”as quickly(副詞) as~”は「同じくらい速く」の意味になるわけですね。
【例文】
- He is as strong(形容詞) as his brother.
訳)彼は兄と同じくらい強い。 - He ran as quickly(副詞) as possible to catch the bus.
訳)彼はバスに間に合うようにできるだけ速く走った。
the same as~
”the same as~”も「〜と同じくらい」を意味します。
”same”が「同じ」を意味する英単語なので、人によっては”as ~ as”よりも”the same as~”の方が先に思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんね。
【例】
訳)彼らの家は私たちの家と同じ大きさだ。
comparable to~
”comparable to~”も「〜と同じくらい」を意味する英語表現です。
“comparable”の元となっている”compare”が「〜と比べる」の意味を持っていますから、”comparable to~”は直訳すると「〜と比較できる」の意味になりますよね。
「〜と比較できる」の意味から「〜と比較できるくらいの〇〇(程度)だ」の意味に連想して、「〜と同じくらい」の意味合いで使われるわけですね。
特に、秀でたものと比較して「〜と比べて遜色ない(同じくらい)」という意味で使われるのが”comparable to~”です。
【例】
訳)彼女の料理の腕前はプロのシェフと比べても遜色ない(プロと同じくらい上手い)。
まとめ
この記事では、”as much as~”を含んだ「〜と同じくらい」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、日常会話やビジネスシーンを問わず頻繁に使われる「〜と同じくらい」の英語表現を、あなた自身も英語を扱う外国人のように適切に使い分けができるだけの知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。
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