学校や職場、アルバイト先などで何かと「研修」を受ける機会がありますよね。

では「研修」は英語で何と表現するのでしょうか。

また、「研修」と似た言葉に「セミナー」「講演会」「講座」などがありますよね。

日本語でも違いを説明するのがむずかしいのではないでしょうか。

そこで今回は、「研修」の英語表現を紹介してうえで、混同されがちな言葉の意味と英語を解説していきます。

きちんと単語の意味の違いが理解できると、ビジネスシーンや日常会話で役立ちますのでぜひ参考にしてくださいね

「研修」は英語で?

「研修」は英語でtrainingと言います。

日本語でも「トレーニング」という言葉がありますが、主に「体を鍛えること」という意味で使われますよね。

英語のtrainingは「訓練」「養成」「練習」などの意味があり、「研修」というのを表現する際にも使われる単語です。

つまりtrainingは「体づくり」のほか、「ビジネススキルを鍛えること」という意味合いもあるのです。

企業の研修というのを強調したい場合は、「workplace training」というフレーズを覚えておくと便利です。

workplaceは「仕事場」という意味があるので、「体づくり」という意味と差別化できます。

Aさん
I’ll be in workplace training for one month starting next Monday.
わたしは次の月曜日から、職場の研修を一ヶ月受ける予定です。

「セミナー」「講演会」「講座」など……言葉の意味の違いと英語表現

「セミナー」「講演会」「講座」など……言葉の意味の違いと英語表現

仕事やアルバイト、学校などに行くと、さまざまな“集まり”に参加するシーンがあるでしょう。

その際、「セミナー」「講演会」「講座」など……いろいろな名称がついていますが、意味の違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。

先ほど紹介した「研修=training」の他にも、どのような集まりかによって意味と表現が異なります。

言葉ごとの意味を理解した上で、正しい英語表現を使いましょう。

「セミナー」の意味と英語表現

「セミナー」は英語でもそのままseminarと表現します。

「セミナー(seminar)」の特徴は、参加者が自主的に学び、周囲の参加者と話し合って学ぶ場所であることです。

指導者が前に立って一方的に教える環境とは大きな違いがありますよ。

Aさん
I applied for that summer seminar.
わたしは夏のセミナーに申し込みました。

「講演会」の意味と英語表現

「講演会」とは、決められたテーマに対し、指導者(話者)が前に立って説明する形式を指します。

「セミナー(seminar)」と異なるのは、「講演会」が一方通行のコミュニケーションであることでしょう。

「講演会」は英語でlectureと言います。
なおlectureは名詞で「講演会」という意味のほか、動詞で「~に(の)講義をする」という意味でも使われます。

Aさん
His lecture lasted for three hours and bored me.
彼の講演会は3時間も続いて退屈だった。

「講座」の意味と英語表現

「講座」は英語でcourseと表現します。

広いテーマではなく、学問知識を学習するための集まりであることと、その分野に対して知識のない人に対してわかりやすく教える場所であることが特徴です。

複数の出席者に対し、指導者(話者)が前に立って説明する形式を指します。

講演会と講座の違いは、講座が学問知識をテーマにすること、講演会の方か大規模な集まりを指す点に違いがあります。

Aさん
I went to summer course from 10:00AM to 5:00PM.
わたしは朝の10時から午後5時まで夏季講習に行きました。

「ワークショップ」の意味と英語表現

「ワークショップ」は英語の「workshop」をカタカナで読んだ言葉です。

「ワークショップ(workshop)」は指導者はいるものの、参加者が自主的に参加・体験できる集まりであることが特徴です。

日本ではワークショップのことを「体験型セミナー」などと言うこともありますよね。

「セミナー(seminar)」と「ワークショップ(workshop)」は似ているように感じられますが、workshopの方が参加者の主体性や能動性を引き出すことに重きを置いています。

「インターンシップ」の意味と英語表現

「インターンシップ」も英語の「internship」をカタカナで読んだ言葉で、省略して「インターン」と言われることもあります。

「インターンシップ(internship)」は学生が企業の研修生となり、実務経験・就業体験を行うことを指します。

Aさん
I’m going to participate an internship at a famous company.
わたしは有名企業のインターンシップに参加します。

研修にまつわる英語表現

研修にまつわる英語表現

「研修」=trainingという単語で表現しますが、「研修期間」「語学研修」などはどのように表現するのでしょうか。

ここでは、研修に関連する英語表現を紹介します。

研修期間

英語で「研修期間」は「probation period」と言います。

probationは「実習」「見習い期間」「仮採用」などの意味があり、periodは「期間」や「時期」という意味があります。

ただし、「probation period」は「執行猶予期間」という意味もあります。

突然「I’m on my probation period.」と伝えてしまうと、「執行猶予期間中です」という意味にとられるかもしれません。

仕事の研修期間中という意味をしっかりと伝えるためにも、仕事だとわかるよう表現を工夫しましょう。

Aさん
I’m on a probation period at new job.
私は新しい仕事の研修期間中です。

新入社員研修

企業に採用されたら、「新入社員研修」があるでしょう。

「新入社員研修」は英語で「induction training」と言います。

inductionは「誘導」「導入」などの意味があり、「induction training」で「導入研修」→「新入社員研修」という意味合いになります。

また、「新入社員」は英語で「new employee」と言うことから、「new employee training」で「新入社員研修」と表現されるケースもありますよ。

Aさん
I must get up early tomorrow for new employee training.
私は明日、新入社員研修のために朝早く起きなければならない。

語学研修

「語学」という意味のlanguageを使って、「language training」で「語学研修」という意味を表現できます。

Aさん
How was today’s language training?
今日の語学研修はどうだった?
Bさん
It was difficult, but I had a beneficial time.
難しかったけど、有意義な時間を過ごしました。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「研修」に関する英語表現を紹介しました。

「研修」は英語でtrainingと言いますが、混同されがちな言葉にseminarやlecture、courseなどがあります。

単語によってどのような集まりかが異なるので、シーンに応じて適切な単語を選びましょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「研修」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。