今回は、物の貸し借りなどでよく登場する英単語“lend(レンド)”の意味を取り上げます。

「borrowやrentなどとの違いがよくわからない!」という人のために、これらの意味の違いも整理するので、苦手な人はまとめて覚えていってくださいね。

lend(レンド)は「貸す」という意味の英語

lend(レンド)は「貸す」という意味の英語

最初に、動詞lendの意味や例文を解説します。

貸す(お金や物を一時的に貸す)

lendは「貸す」という意味がある英単語です。

borrow(借りる)やrent(借りる/賃貸する)と混同しやすいので、例文と一緒にどういった状況で使えるのかを確認しましょう(詳しい違いは記事の後半で解説します)。

Aさん

Can you lend me your pen?
(ペンを貸してくれますか?)

Aさん

The bank lent me some money.
(銀行が私にお金を貸してくれた。)

(特徴や雰囲気を)与える、添える

またlendには「(特徴や雰囲気を)与える、添える」という意味もあります。

例文はこちらです。

Aさん

Her deep voice lends an air of mystery to the story.
(彼女の低い声が、その物語に神秘的な雰囲気を添えている。)

手を貸す、助ける

“lend a hand”で「手を貸す、助ける」という意味もあります。

例文はこちらです。

Aさん

Can you lend me a hand with this task?
(このタスクを手伝ってくれますか?)

borrow(ボロウ/バロウ)は「借りる」という意味の英語

次に、lendと間違えやすい”borrow”の意味を確認しましょう。

借りる(お金や物を一時的に借りる)

borrowは「借りる」という意味があります。

例文はこちらです。

Aさん

Can I borrow your pen?
(ペンを借りてもいいですか?)

Aさん

I borrowed some money from the bank.
(私は銀行からお金を借りた。)

(アイデアや言葉などを)借りる、取り入れる

さらにborrowには「(アイデアや言葉などを)借りる、取り入れる」という意味もあります。

例文はこちらです。

Aさん

English has borrowed many words from French.
(英語はフランス語から多くの単語を借用している。)

【注意】「borrow+人+物」の形はとれない

borrowの用法には注意点があります。

それは「人からものを借りる」と言いたいときに、「borrow+人+物」という形が使えないことです!

Bさん

たとえば”I borrowed him a book.”とは言えないってことです!

正しくは「borrow+物+from+人」 の形を使うので覚えておきましょう。

こちらが例文です。

Aさん

I borrowed a book from him.

(私は彼から本を借りた。)

lendとborrowの違いは?

lend(貸す)とborrow(借りる)は混同しやすい単語ですよね。

これらを正しく理解・使用するために、「意味・主語・文の形」から違いを細かく比較していきましょう。

意味の違い

lendとborrowの意味は、明確に違います。

lendは「貸す」でborrowは「借りる」です。

主語の違い

さらに注目したいのは「主語」が違うことです。

lendの場合の主語は「貸す人(与える人)」になり、borrowの場合は「借りる人(受け取る人)」になります。

文の形の違い・例文

また、文の形も違います。

lendを使った文は「lend+人+物(人に物を貸す)」の形をとります。

例文はこちらです。

Aさん

I lent him a book.

(私は彼に本を貸した。)

対するborrowの場合は「borrow+物+from+人(人から物を借りる)」の形をとります。

例文はこちらです。

Aさん

I borrowed a book from him.

(私は彼から本を借りた。)

rentとborrowの違いは?

rentとborrowの違いは?

rent(借りる)とborrow(借りる)も、基本的な意味が同じなので混同しやすい単語です。

しかし、実は使い分けがあるので詳しく解説します。

基本の意味は同じだが、大きな違いがある

この2単語の大きな違いは「借りるときに、お金を払うかどうか」です。

rentはお金を払って借ります。

一方でborrowは無料で借ります。

Bさん

借りるときに必ずお金を払う「レンタル(rental)DVD」を想像すると覚えやすいかもね!

使うシチュエーションの違い

さらに、rentとborrowは「使うシチュエーション」も違います。

rentは車・家・部屋・機材などを、長期間または商業的に借りるときに使います。

borrowはペンや本、お金などを借りるときに使うことが多く、個人間のやり取りで頻出の単語です。

文の形の違い・例文

rentを使った文は「rent+物(from 人/場所)」の形をとります。

例文はこちらです。

Aさん

I rented a car from the rental shop for a week.
(私はレンタカー店で1週間車を借りた。)

borrowを使った文は「borrow+物+from+人」の形をとります。

例文はこちらです。

Aさん

I borrowed a book from my friend.

(私は友人から本を借りた。)

「レンタル」を英語で何て言う?

次に「レンタル」を英語で表現する方法を解説します。

「レンタル」は英語がそのままカタカナ語になった言葉で、英語では”rental”と言います。

rentalを使った表現(名詞)

この英単語を使ったさまざまな英語表現をチェックしていきましょう。

まずは名詞”rental”を使った表現です。

  • レンタカー → car rental
  • 自転車レンタル → bike rental
  • レンタル料金 → rental fee
  • DVDのレンタル → DVD rental
Bさん

レンタカーや自転車レンタルなどは、海外旅行・留学などでも役立つ表現なので、覚えて損はないですよ!

rentalを使った表現(形容詞)

次に形容詞”rental”を使った表現です。名詞表現と似ているものも多いですね。

  • 賃貸アパート → rental apartment
  • レンタル機材 → rental equipment
  • レンタル業 → rental business

「レンタルする」は英語で何て言う?

「レンタルする」を英語で言うと”rent”です。

以下のような形で文を作れます。

Aさん

They rented an apartment in Tokyo.
(彼らは東京でアパートをレンタルした。)

まとめ

今回は、英単語”lend”、ならびに混同しやすい単語である”borrow”や”rent”をあわせて紹介しました。

習ったことを復習して終わりましょう。

  • lendは「貸す」「(特徴や雰囲気を)与える、添える」という意味
  • lend a handで「手を貸す、助ける」という意味もある
  • borrowは「無料で借りる」「(アイデアや言葉などを)借りる、取り入れる」という意味
  • rentは「お金を払って借りる」という意味
  • レンタルは英語で”rental”と表現し、名詞や形容詞として使う

一見覚えにくいlendやborrowですが、「主語」に注目することで整理しましょう!

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