日々の生活の中で、「驚く」場面ってありますよね。

驚く瞬間は、とっさのケースが多く、日本語では「びっくりした!」「えっ!」「うわあ!」などの言葉が出てくるでしょう。

また、驚いたことを人に話す際の表現も、シーンによって言葉を変えているのではないでしょうか。

しかし、英語でとっさに驚いた瞬間を表現したり、後々出来事を報告するのに「どのように驚いたか」といった細かなニュアンスを伝えたりするのは難しいでしょう。

そこで今回は、海外でよく使われる「驚く」の英語表現をニュアンス別に紹介します。
とっさに言えると便利な「驚いた瞬間のフレーズ」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「驚く」は場面別に表現を使い分ける

「驚く」は場面別に表現を使い分ける

英語の授業で「驚く」=surpriseと習った方も多いのではないでしょうか。

しかし、単に驚くといってもさまざまなシーンがありますよね。

不意を突かれて驚いたり、相手のすごさに驚いたり……さまざまなニュアンスの「驚く」が挙げられるでしょう。

驚いたときの表現を使い分けられると、英会話で細かなニュアンスを使えられるようになりますよ。

ここでは、3つの「驚く」英語表現を紹介していきます。

不意を突かれて「驚く」

「驚く」の代表的な英単語といえばsurpriseではないでしょうか。

surpriseのニュアンスとしては、「”不意を突かれて”驚く」「”思いがけない出来事に”驚く」があります。

良い出来事・悪い出来事の両方に使える表現であることを覚えておきましょう。

ただし、surpriseの意味は本来「驚かせる」のため、「驚く」という意味で使う場合には受け身にする必要があります。

「驚く」
・be動詞+surprised
・be動詞+surprised at+名詞
・be動詞+surprised to+動詞(see・hear・learnなど)
・be動詞 + surprised that + 主語 + 動詞
Aさん
I was surprised.
訳私は驚きました。
Aさん
I was surprised at the exam result.
訳)私は試験結果を見て驚きました。
Aさん
I was surprised to hear from my mother.
訳)私は母から連絡があって驚きました。
Aさん
I was surprised that my sister failed in her exams.
訳)私は姉が試験に落ちたことに驚きました。

また、単純に驚いた様子を表現するだけでなく、副詞をつけるとどの程度驚いたかを伝えられます。

・very surprised:とても驚いた
・really surprised:とても驚いた
・quite surprised:けっこう驚いた
・a little surprised:少し驚いた
・pleasantly surprised:心地よく驚いた(嬉しい驚き)

衝撃的またはショックな出来ごとが起きて「驚く」

「驚く」の表現にshockを使うケースがあります。

shockを使う場合は、単純に驚いているだけでなく、起こった出来事に対して心理的に衝撃を受けていることを表現できます。

日本語でも「ショックだった」「ショックを受けた」などと言うケースがありますよね。
ただし、英語のshockは「”強い”衝撃」を受けているニュアンスになります。

そのため、日本語の「ショック」のように、比較的明るい雰囲気、カジュアルなニュアンスで使わないよう注意しなければなりません。

なお、shockもsurprise同様、受動態で使用するようにしましょう。

shockだけでは「衝撃を与える」「ぎょっとさせる」という他動詞のため、受動態にすることで「衝撃を受けた(驚いた)」という意味になるのです。

「衝撃を受けた(驚いた)」
・be動詞+shocked
・be動詞+shocked by+名詞
・be動詞+shocked at+名詞
・be動詞+shocked that 主語 + 動詞
Aさん
I was shocked.
訳)私はショックでした。
Aさん
I shocked by old photos.
訳)私は昔の写真に衝撃を受けました。
Aさん
I shocked at the news.
訳)私はそのニュースにショックを受けた。
Aさん
I was shocked to hear that my friend died.
訳)私は友人が亡くなったと聞いてショックでした。

期待以上の出来事やすごさに「驚く」

相手の作品を見て驚いたり、経歴を聞いて驚いたりすることがあるでしょう。

期待上のすごさ、感心を含むニュアンスの驚くにはamazeという単語を使います。悪いニュアンスではなく、ポジティブなシーンにのみ使うのがポイントですよ。

amazeもsurpriseやshockと同様、他動詞であるため、amazeだけでは「びっくりさせる」「仰天させる」という意味になります。

そのため、「驚く」「びっくりする」という意味で使う場合は受動態で使いましょう。

「驚く」「びっくりする」
・be動詞+amazed
・be動詞+amazed at
・be動詞+amazed by
・be動詞+amazed to
・be動詞 + amazed that 主語 + 動詞
・be動詞 + amazed how 主語 + 動詞
Aさん
I was amazed.
訳)私は驚いた。
Aさん
I was amazed at the news.
訳)私はそのニュースを聞いて驚いた。
Aさん
I was amazed by his wisdom.
訳)私は彼の賢さには驚いた。
Aさん
I was amazed to learn she had won.
訳)私は彼女が勝ったと知って驚いた。
Aさん
I was amazed to learn that I had won the prize.
訳)私は自分自身が賞を取ったのが分かって驚いた。

驚いたとき、とっさに出る英語フレーズ

驚いたとき、とっさに出る英語フレーズ

驚いた瞬間、日本語では「びっくりした!」「えっ!」「うわあ!」などと言いますよね。

ここでは、「びっくりした!」のような「驚いた瞬間の英語フレーズ」を紹介していきます。

Aさん
What a surprise!
訳)驚いた!

驚いた瞬間によく使われるフレーズです。ポジティブなニュアンスで使われますよ。

Aさん
Oh my goodness!
訳)なんてこった!

「Oh my god」と同様の意味で使える表現です。日本語で言うと「やばい」のようなニュアンスで使います。

Aさん
Really?
訳)本当に?
Aさん
Wait…What?!
訳)ちょっと待って…えっ!?
Aさん
You must be joking!
訳)冗談だろ!
Aさん
Are you kidding me?
訳)冗談でしょ?

meを省略して「Are you kidding?」とすることもあります。

Aさん
I can’t believe it!
訳)信じられない!
Aさん
It gave me a heart attack!
訳)びっくりした!

こちらはイディオムで「びっくりした」という意味になります。
「heart attack」が「心臓発作」という意味のため、「It gave me a heart attack!」で「心臓発作になりそうだった」=「心臓が止まるほど驚いた」=「びっくりした」となります。

まとめ

いかがでしょうか。

英語で驚いている様子を表現する場合は、surprise・shock・amazeの3つの表現が使い分けられると便利です。

また、surprise・shock・amazeは他動詞のため、「驚く」という意味で使う場合には受動態で使うのがポイントです。

ぜひ今回の記事を参考に、「驚く」の英語表現を覚えてみてくださいね。