気分をリラックスさせたりストレスを軽減させたりする方法として、近年「瞑想」が人気ですね。しかし、瞑想はいかにも日本語らしいニュアンスの言葉なので、英語で何と表現すべきか分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「瞑想」や「瞑想する」を英語で何と表現すれば良いか、詳しく解説していきます。
また、記事の後半では「マインドフルネス」や「メンタル」など、瞑想の関連語の意味についても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「瞑想」は英語で何て言う?
「瞑想」は英語で “meditation” と言います。発音記号は【mɛdɪˈteɪʃən】で、カタカナだと「メディテイション」です。
meditation はラテン語の頃からほぼ同じ綴りで存在していて、「深く考えを巡らすこと」を意味していました。古来より、人々が深く思いを巡らす際、その思いは神に行き着くことが多く、そこから meditation は宗教的な意味合いで「瞑想」を意味するようになったと考えられます。
その結果、現代でも meditation には「深く考えること(沈思黙考)」という意味もありますが、宗教や精神修養のための「瞑想」の意味で使われる場合がほとんどです。
Meditation is said to be effective for strengthening concentration.
訳)瞑想は、集中力を鍛えるのに効果があるといわれてるんだ。
Is that so? I might give it a try starting tomorrow.
訳)そうなんだ。明日から始めてみようかな。
「瞑想する」は英語で何?
「瞑想する」と動詞で表現したい場合は “meditate(メディテイト)” と言います。綴りを見て分かる通り、meditate は meditation と同じ語源の単語です。
I make it a point to meditate for 10 minutes every day.
訳)毎日10分間瞑想することを心がけてるよ。
That’s impressive. I’ve been struggling to find time and feeling a bit discouraged.
訳)すごいね。僕はなかなか時間が作れなくて挫折気味だよ。
Even just one minute a day is fine, the important thing is to keep it consistent.
訳)1分だけでもいいから、とにかく毎日継続することが大切なんだ。
I see. I’ll give it a try starting tomorrow.
訳)なるほどね。明日からやってみるよ。
なお、”meditate on ~” などと、後ろに考える対象を置くと、瞑想ではなく「~について深く考える」という意味になります。
名詞の meditation は十中八九「瞑想」の意味ですが、動詞の meditate は深く考えること全般に使えるので、あわせて覚えておくと良いでしょう。
Every night, I meditate on the existence of God.
訳)神は存在するのかについて、毎夜思いを巡らせるんだ。
So, have you found an answer?
訳)それで、答えは出た?
Just the fact that I can meditate on it might be evidence of God’s existence, don’t you think?
訳)これだけ考えられるってことは、それが神が存在する証拠なんじゃないかな。
Sounds like something a philosopher would say.
訳)どこかの哲学者みたいなセリフだね。
「瞑想に耽る」は英語で何?
「瞑想に耽る」という語感を英語で表現したい場合は、“meditate deeply” と言えばOKです。「深く」を意味する deeply を添えることで、瞑想の中に深く沈んでいるニュアンスが表現できます。
ただ、meditate 自体が深く考えを巡らすことを意味するので、わざわざ deeply を付けなくても問題ありません。特に深い瞑想状態にあるなど、特別な場合に deeply を添えると良いでしょう。
As I was meditating deeply, hours had passed unnoticed.
訳)瞑想に耽っていたら、いつの間にか何時間も経ってたよ。
Your concentration is incredible.
訳)集中力が半端ないね。
「マインドフルネス」や「メンタル」など、瞑想の関連語の意味をご紹介
最後に、瞑想と非常に関係の深いワードである「マインドフルネス」と「マインド」について、それぞれ英語でどのような意味を表す言葉なのか、詳しく確認しておきましょう。
「マインドフルネス」の英語での意味は?
「マインドフルネス(mindfulness)」とは、過去や未来ではなく、今目の前にある事物に集中することで、ストレス軽減などの作用を得る精神鍛錬法です。
もともと英語圏にはなかった概念ですが、仏教などの東洋的な思想の影響を受け、19世紀後半ごろに提唱されました。
私たちは日常的に、今目の前にあるものを過去や未来と紐付けて理解しています。しかし、そこで念頭に挙がっている過去や未来という情報は、乱暴に言ってしまえば「実際には存在しないもの」です。マインドフルネスでは、そのような不要な情報を排除することによって、余計な悩みやストレスなどから解放されることを目的にしています。
In mindfulness, we focus solely on what is in front of us at the moment, without thinking about the past or the future.
訳)マインドフルネスでは、過去や未来を考えず、今目の前のことだけに集中します。
「メンタル」の英語での意味は?
「メンタル(mental)」は、既にカタカナ英語として私たちの身の回りに定着していますが、英語では「精神の、心の」という意味を表す形容詞です。なお、対義語は「物的な、肉体の」を意味する「フィジカル(physical)」となります。
私たち人間は日々生きていくうえで、どうしてもお金などを代表に、物質的なものを重視しやすい傾向にあります。しかしそのように物質を重んじすぎるとメンタルが疲弊するリスクが生じるため、どこかでそれをケアする必要性が生じます。その際に役立つのがマインドフルネスであり、瞑想やヨガなどの実践というわけです。
In mental health care, meditation is one highly effective means.
訳)メンタルケアをするうえで、瞑想は非常に効果的な手段の1つです。
まとめ
今回は「瞑想」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
「瞑想」は英語で “meditation”、そして「瞑想する」は英語で “meditate” と言います。
瞑想は、精神の平穏を保ち、ストレスを解消させるうえで非常に効果的な行為です。今回ご紹介したことを参考に、日々の生活に瞑想を取り入れてみましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!