本来のルールとは違うことを意味する「例外」。ちょっと硬い言葉のように感じますが、日常会話でもよく使うフレーズですね。
英語を勉強しているときにも「例外」とはよく出会うはず。文法の解説で「~の場合は例外」と書いてあるのを目にしたことはありませんか?この「例外」にわたしたちは悩まされることになるのですが…

そんな「例外」、英語で何て言うか知ってしますか?今回は「例外」や「例外」を使った関連表現をご紹介します。

「例外」って英語で何て言う?「例外を認める」などの表現もチェック

「例外」って英語で何て言う?「例外を認める」などの表現もチェック

「例外」は”exception”です。例文で使い方を確認しましょう。

Aさん
This is an exception.
これは例外です。
Aさん
You are an exception to the rule.
あなたはその規則の例外です。
Aさん
I don’t think there are any exceptions.
わたしは例外があるとは思いません。
Aさん
Everyone makes mistakes. I’m no exception.
誰もが間違いを犯します。わたしも例外ではありません。

「わたしも例外ではない」は”I’m not an exception.”でも間違いではありませんが、”I’m no exception.”のほうが一般的。少し「例外」であることを強調するフレーズでもあります。

例外を認める

「例外を認める」は動詞”make”を使い、”make an exception”と表現します。
直訳だと「例外を作る」ですが、「例外を認める」というニュアンスです。

Aさん
The teacher made an exception for me and allowed me stay at home to finish the assignment.
先生は例外を認め、わたしが家で課題をするのを許してくれました。

 

Aさん

In your case, we need to make an exception.

あなたの場合、例外を認める必要があります。

 

make an exception”は課題に追われる学生がよく使うフレーズかもしれません。
提出が遅れそうなときは次のフレーズで教授に直接交渉して、何らかの対応を求めてみては?

  • Would you make an exception? 例外を設けてくれませんか?
  • Can’t you make an exception? 大目に見てくもらえませんか?

例外なしで

「例外なしで、例に漏れず」は”without exception”です。

Aさん
All students are required to wear uniforms, without exception.
例外なく、すべての学生が制服を着ることを義務づけられています。
Aさん
There is no rule without exception.
例外のないルールはない。
Aさん
Death is inevitable, without exception.
死は避けられません。

例外的に

「例外的に」は”exception”の形容詞の形である“exceptional”を使って表現します。

 

Aさん

This can not be tolerated in all but exceptional circumstances.
これは例外的な状況を除き、許されることではない。

tolerate”は「許す、許容する、大目に見る」という意味の動詞、” circumstance”は「状況,事情、背景」という意味の名詞です。

Aさん
Insurance should cover for exceptional cases.
保険は例外的なケースをカバーするためのものであるべきだ。
Aさん
The storm caused exceptional damage to the city.
その暴風雨は街に例外的な被害をもたらした。

exceptional”には「例外的に」だけでなく「並外れた、卓越した、非常に優れた」という意味もあります。日本語で「例外的な」と聞くとネガティブなイメージが強いのですが、“exceptional”はポジティブで肯定的な意味に使われるのがおもしろいですね。

Aさん
He is an exceptional athlete.
彼は並外れたアスリートです。
Aさん
The scenery was exceptional.
景色は最高でした。
Aさん
The food was exceptional and beautifully plated too!
料理は格別で、盛り付けも美しかった。

exceptの使い方も確認しよう

exceptの使い方も確認しよう

exception”は”except”の派生語のひとつ。” except” といえば「~以外」という前置詞としての意味を思い浮かべる人が多いでしょう。
実は”except”は動詞や接続詞としての意味も持っており、覚えておくととても便利な単語です。
品詞別に”except”の使い方を確認しましょう。

ちなみに”except”と似た単語に”expect(期待する・予期する)”という動詞があります。 ” except” とは全く違うので要注意!

前置詞:「~以外、~を除いて」

Aさん
I can eat any vegetable except green peppers.
ピーマン以外の野菜は食べられます。
Aさん
Everyone is here except for Hiro.
ヒロ以外は全員がここにいます。
Aさん
The store is open every day except for Wednesdays.
その店は水曜日が休みです。

前置詞の”except”は”any”、”everyone”や”every day”など、「すべての」や「みんな」など全体を表す表現と一緒に使われることが多いです。

接続詞:「~であること以外は、~ということがなければ」

expect”は接続詞として使われることもあります。接続詞で使う場合は、 “except that”というかたちで2つの文を繋げます。

Aさん
I don’t know anything about her except that she is my brother’s friend.
彼女が兄の友人だと言うこと以外、彼女については何も知りません。
Aさん
He remembers nothing except that her eyes were blue.
彼は彼女の目が青かったということ以外、何も覚えていない。

動詞:「~から除く、除外する」

動詞“except”の意味は「上買いする、省く」です。

Aさん
The teacher excepted Robby from the class discussion.
先生はロビーをディスカッションのクラスから除外した。
Aさん
The company excepted some items from the sale.
会社はいくつかの商品をセールから排除した。

因みに、対義語は”include(含む)”。ぜひ一緒に覚えておきましょう。

まとめ

少しフォーマルな響きのある”except”を使いこなすのは、なかなかむずかしいかもしれませんが、使いこなせれば、グッとネイティブ感が増します。

まずは、まるごとフレーズで覚えてしまうのがおすすめです。頭の中で定着すれば、少しずつ自然と使えるようになりますよ。

”except”はビジネスでも使える便利な単語なので、ぜひマスターしてしまいましょう。