「この橋は急流や高い重量にも耐えうる頑丈な構造をしている」
「このプログラムには構造上の問題がある」
以上のように、建築物の組み立て上の仕組みや、構成要素の組み合わせのことを「構造」と言いますよね。
英語を話す外国人が「構造」を英語で表現するときは、細かい意味や使い方によって色んな英語を使い分けます。
そこでこの記事では、「構造」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介します。
加えて、英語を話す時に相手に伝わりやすい「上手な文章構成」についてもお伝えします。
「構造」を英語で言うと?
「構造」を英語で言うには、主に以下の英語表現が使われます。
structure
「構造」を英語で言うには”structure”を使うのが一般的です。
「構造」を意味する英語表現の中でも、structureは、建造物などの物理的なものや組織の体系や配置(組織図など)も指す一般的な表現で、広く「構造」を表現できる英語です。
【例文】
- The building’s steel structure provides durability and strength against earthquakes.
建物の鉄骨構造は、地震に対して耐久性と強度を提供しています。 - The organizational structure of the company underwent a major overhaul last year.
会社の組織構造は、昨年大規模な改革を経験しました。
framework
”framework”も「構造」を意味する英語表現として使うことができます。
frameworkは直訳すると「骨組み」の意味になり、アイデアや計画の基本的な構造などを指します。
骨格の部分を、基礎的な「構造」と訳すわけですね。
【例文】
- The legal framework of the country ensures fair treatment for all citizens.
その国の立法構造は、すべての市民に公平な扱いを保証しています。 - The framework of the bridge was carefully designed to withstand heavy loads and harsh weather conditions.
その橋の構造は、重い荷重と厳しい気象条件に耐えるように細心の注意を払って設計された。
architecture
”architecture”も「構造」を意味する英語表現として使うことができます。
architectureは建造物やシステムの設計や構造を指し、「構造」を表す英語表現の中でも、特に技術的な文脈で使われます。
【例文】
- The architecture of the building features sleek lines and modern design elements.
その建物の構造は、流れるようなラインとモダンなデザイン要素が特徴です。 - The intricate architecture of the cathedral took centuries to complete.
大聖堂の構造はあまりに複雑で、完成までに何世紀もかかりました。
「構成」は英語で?
上述した「構造」の英語表現の一方で、「構成」は以下の英語表現が使われます。
composition
「構成」を英語で言うには”composition”が使われます。
compositionは動詞である”compose”が元になっている言葉で、composeは「構成する」の意味になります。
composeが名詞の形compositionになることで、「構成」の意味になるわけですね。
【例文】
- The composition of the painting is balanced and harmonious, with vivid colors.
その絵の構成はバランスが取れていて、鮮やかな色彩で調和しています。 - The composition of the committee ensures representation from all departments.
委員会の構成は、すべての部署からの代表を確保しています。
makeup
少し意外な表現で”makeup”も「構成」を意味する英語表現だと言えます。
makeは色々な熟語にも使われる単語ですが、”makeup”というように空白もハイフン(‐)も入れずにひと繋ぎにすると「構成」の意味になります。
makeupは物やシステムの構成要素や構造の意味で「構成」を指します。
【例文】
- The makeup of the atmosphere determines the weather conditions.
大気の構成によって天候条件が決まります。 - The makeup of the population in the city is diverse, with people from various cultures.
その都市の人口構成は多様であり、さまざまな文化の人々がいます。
formation
”formation”も「構成」を意味する英語表現として使うことができます。
カタカナ英語でも「フォーメーション」と言いますよね。サッカーや野球などチームスポーツで、人員の配置をフォーメーションと言うように、物やグループの形成や構成を指して使われます。
formationの元となる”form”が「形作る、形成する」の意味ですから、名詞の形になって「構成」の意味に転じるわけですね。
【例文】
- The formation of the team includes players with diverse skills.
チームの構成には、さまざまなスキルを持つ選手が含まれています。 - The formation of the rock layers indicates geological changes over time.
岩層の構成は、時間とともに地質学的な変化を示しています。
上手な文章構成で英語はもっと伝わるようになる?
英会話や英文メールなどの「自分の気持ちや意見を、自分の言葉で、英語で伝える」場面に出会うと、言葉をまとめるのに苦労しませんか?
私たち人間は母国語を話している時でも、「どんな言い方をすれば相手に伝わりやすいか」を考えながら話しています。
ただし英語のように外国語で話そうとすると、適切な英単語や英文法を使うために「相手に伝わりやすい言い方」にまで気が回らないですよね。
そうした時には、「相手に伝わりやすい英語の文章構成」を意識するのがおすすめです。
文章の構成は、文章全体の組み立てや配列の仕方を指します。伝わりやすい英語の文章の構成には以下のような要素が含まれます。
- 序論(Introduction):聞き手の興味を引きつけます。テーマや内容を紹介する部分です。
- 本文(Body):主題や論点を詳細に説明し、論理的な展開を行う部分です。
- 結論(Conclusion):前提や議論の要約、結論や提案を述べる部分です。
以上の「伝わりやすい英語の文章構成」は、一般的には「英作文」や「小論文」に使われる方法ですが、実際のカジュアルな英会話でも活用できる方法だと言えます。
例えば、小論文では「序論」でテーマを明確にしたり、テーマに対して賛成の立場なのか、反対の立場なのかを表明したりします。
しかし小論文に限らず、カジュアルな英会話の場でも、まず最初に「私はハッピーな出来事を経験しました。」とか「悲しい出来事があったので話を聞いて欲しい。」など、「自分が今から話すことを、相手にどう聞いてほしいのか、どう反応してほしいのか」を話すことで、コミュニケーションが大変スムーズになります。
こうした序論、本文、結論の要素を適切に組み合わせて話すことで、例え英語の表現力や文法力が拙(つたな)かったとしても、相手に配慮された伝わりやすいコミュニケーションを取ることができますよ。
まとめ
この記事では、建物の「構造」や文章の「構成」など、物事を形作る英語の表現を例文付きで紹介し、また英語の文章構成についてもお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、建物の「構造」や文章の「構成」などの物事を形作る英語表現を、あなた自身も英語を話す外国人のように適切に使いこなせるようになっていて、なおかつ英語の文章構成を上手に使うことで、英語を使ったコミュニケーションをよりスムーズにできるようになっているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。