カナダは寒冷な気候と広大な自然に恵まれた国ですが、カナダ人にとってコーヒーは日常生活に欠かせない飲み物です。
カナダのコーヒー文化の歴史
カナダにおけるコーヒーの歴史は、ヨーロッパからの移民が持ち込んだ19世紀にさかのぼります。
特に20世紀後半からは、カフェ文化が急速に広まり、多くの都市で独自のカフェが次々とオープンしました。
カナダのコーヒー文化は、アメリカの影響も受けつつ、独自の進化を遂げています。
代表的なコーヒーチェーン
カナダには多くのコーヒーチェーンがありますが、その中でも特に有名なのが「ティム・ホートンズ(Tim Hortons)」です。1964年にカナダのアイスホッケー選手、ティム・ホートンが設立したこのチェーンは、現在ではカナダ全土に展開しており、コーヒーだけでなく、ドーナツやサンドイッチなどの軽食も楽しめます。
もう一つの人気チェーンは「スターバックス(Starbucks)」です。アメリカ発祥のこのチェーンも、カナダで非常に人気があり、都市部を中心に多くの店舗があります。
カナダのカフェ事情
カナダのカフェは多種多様で、各都市には個性的なカフェが点在しています。
例えば、バンクーバーやトロントには、地元のロースターが手がけるコーヒーショップが多く、コーヒー愛好者たちは新鮮で高品質なコーヒーを楽しむことができます。
特にトロントのケンジントン・マーケットやバンクーバーのメインストリート周辺には、おしゃれで独特な雰囲気のカフェが多く集まっています。
カナダ人のコーヒー消費
カナダ人のコーヒー消費量は非常に高く、一日に平均2.7杯のコーヒーを飲むと言われています。
特に朝の時間帯にコーヒーを飲む習慣が根付いており、多くの人が仕事前や通勤途中にコーヒーを購入しています。
また、カナダでは「ダブル・ダブル」と呼ばれる、砂糖とクリームをたっぷり入れたコーヒーが人気です
コーヒーを注文するときの英語フレーズ
カナダでコーヒーを注文する際に役立つ英語フレーズをいくつかご紹介します。
小さいコーヒーをください
中サイズのラテをスキムミルクでお願いします
大きなダブル・ダブルをください
※「ダブル・ダブル」はカナダ独特の言い方で、砂糖2つとクリーム2つ入りのコーヒーを指します。
デカフェのコーヒーをお願いします
泡多めのカプチーノをください
簡単なコーヒーの淹れ方の英語レシピ
家庭でも簡単に美味しいコーヒーを楽しむことができます。以下はフレンチプレスを使ったコーヒーの淹れ方のレシピです。
French Press Coffee Recipe
材料:Ingredients
- 引きたてのコーヒー豆(粗挽き)
Freshly ground coffee beans (coarse grind) - お湯(沸騰直後)
Hot water (just off the boil) - フレンチプレス
French press - スプーン
Spoon - マグカップ
Mug
作り方:Instructions
- コーヒーを計量する:Measure the Coffee
水6オンスに対して、大さじ2杯の粗挽きコーヒーを入れる。
Add 2 tablespoons of coarsely ground coffee for every 6 ounces of water. - お湯を沸かす:Heat the Water
お湯を沸騰させてから約30秒置き、抽出に最適な温度(約200°Fまたは93℃)にします。
Boil water and then let it sit for about 30 seconds to reach an optimal brewing temperature (around 200°F or 93°C). - コーヒー豆をフレンチプレスに入れる:Add Coffee Grounds to French Press
コーヒー豆をフレンチプレスの底に入れます。
Place the coffee grounds at the bottom of the French press. - お湯を注ぐ:Pour Water
コーヒー粉の上にお湯を注ぎます。コーヒー粉がすべて浸るようにする。
Pour the hot water over the coffee grounds. Make sure all the grounds are saturated. - かき混ぜる:Stir
Use a spoon to stir the coffee and water mixture gently. - 蒸らす:Steep
プランジャーを上まで引いた状態で、フレンチプレスの蓋をする。コーヒーを約4分間蒸らします。
Place the lid on the French press with the plunger pulled all the way up. Let the coffee steep for about 4 minutes. - プレス:Press
ゆっくりとプランジャーを押し下げ、抽出したコーヒーからコーヒーかすを分離させます。
Slowly press the plunger down to separate the coffee grounds from the brewed coffee. - コーヒーを注ぐ:Serve
コーヒーをマグカップに注いでお召し上がりください!
Pour the coffee into your mug and enjoy!
カナダ独特のスターバックスのサービス
サービスや特徴は、カナダの文化や生活環境に根ざしたもので、日本のスターバックスでは見られないものが多くあります。
ドライブスルーの普及
カナダのスターバックスには、ドライブスルーが非常に多く見られます。広大な土地と車社会というカナダの特性に合わせたサービスで、忙しい朝や寒い冬でも車から降りずにコーヒーを受け取れる利便性が高く評価されています。
地域限定メニュー
カナダ特有のフレーバーを取り入れたドリンクやスナックが提供されています。たとえば、Maple Pecan Latte(メープルピーカンラテ)など、カナダならではのメープルシロップを使ったドリンクが登場することがあります。また、Nanaimo Bar(ナナイモバー)など、カナダの伝統的なお菓子が提供されることもあります。
インディジナスアートの展示
カナダのスターバックスでは、先住民族(インディジナス)のアートや文化を尊重し、それらを展示する店舗があります。地域によっては、インディジナスアーティストによる作品が店舗内に展示されており、カナダの文化多様性を反映しています。
「Reconciliation Blend」コーヒー
カナダでは、先住民との和解を象徴する「Reconciliation Blend」という特別なコーヒー豆が販売されることがあります。このコーヒーの収益の一部は、先住民族コミュニティの支援に使われるなど、社会的意義のある取り組みが行われています。
冬季限定の温かいドリンクメニュー
カナダの冬は非常に寒いため、冬季限定のホットドリンクが豊富です。日本でも季節限定ドリンクはありますが、カナダでは特に温かいドリンクのバリエーションが豊富で、地域によっては独自のメニューも登場します。
リサイクルプログラム
カナダのスターバックスでは、環境意識が高いため、リサイクルやコンポストプログラムが充実しています。特に、大都市の店舗では、店内にリサイクル専用のゴミ箱が設置されており、使用済みのカップや蓋を適切にリサイクルするよう促されています。
気候に応じた快適な店舗設計
カナダの厳しい寒さを考慮して、一部のスターバックスでは、暖炉が設置されている店舗もあります。冬の間、暖かい雰囲気でコーヒーを楽しむことができるよう工夫されています。
まとめ
筆者がカナダを訪れたときも、数百メートル毎にスターバックスやカフェがあり、その多さに驚いた経験があります。
日本でも若いお客さんが「○○マキアートをアーモンドミルクで、グランデでお願いします」など、スマートにオーダーできる人が増えましたよね。
ぜひカナダでも、「ダブル・ダブル」を使った英語フレーズで注文してみたいですね!!