佐賀県の英語教育について、どのような取り組みが行われているかご存知でしょうか?

この記事では、小学生・中学生・高校生を対象にした佐賀県での「教育方針」や佐賀県が「目指す姿」について詳しく解説します。

また、英語を学ぶための具体的な方法として、オンライン英会話、地域での活動(社会人・主婦向け)、さらには実践的なスキルを磨けるスピーチコンテストの事例などもまとめました。

地域特有の施策を活かし、英語を学ぶための環境と実践の場を提供している佐賀県の魅力的な取り組みについて、ぜひ最後までご覧ください。

佐賀の英語教育はどんな感じ?

オンライン英会話で勉強が必要な「英語上級者」のタイプ

まずは佐賀県の小学生、中学生、高校生がどのような英語教育を受けているのかを見ていきましょう。

佐賀県は英語教育において、「生徒の主体性を育む」ことと「教員の指導力向上」を両立させる教育方針が特徴です。具体的な施策について詳しく見ていきます。

「佐賀県英語教育改善プラン」を知る

佐賀県での英語教育を知る上で、文部科学省が出している「佐賀県英語教育改善プラン」の内容を理解することが大切です。

「英語教育改善プラン」とは?

Aさん
毎年文部科学省が発表する「改善プラン」の一環で、各地域の英語教育の課題を分析し、教育の方向性を定めた資料です。
Bさん
要するに、この改善プランを見ることで、佐賀県が何に力を入れているのかが分かります!

佐賀県では、以下のような方針を掲げています(一部抜粋):

  • 小学生:児童の「コミュニケーションを図る素地や基礎となる資質・能力」を育成する。
  • 中学生:CEFR A1レベル相当以上の英語力(R5:30.1%⇒R6:50.0%)を目指す。
  • 高校生:CEFR A2/B1レベル相当以上の英語力(R5:A2以上 46.5%、B1以上 15.0% ⇒R6: A2以上 50.0%、B1以上 20.0%)を目指す。

参考:令和6年度佐賀県英語教育改善プラン

CEFRを基準とした英語力を目標

佐賀県の中学校・高校では明確にCEFRA1、A2・B1レベル相当の英語力を目標設定しています。

ちなみにCEFRとは、「ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン」のことです。

参考:ウィキペディア

中学生が目指す「CEFR A1レベル相当以上の英語力」とは、英検3級程度の英語力です。一方高校生が目指す「CEFR A2/B1レベル相当以上の英語力」とは、英検準二級~二級・準一級程度となります。

参考:文部科学省 各資格・検定試験とCEFRとの対照表

Aさん
特に高校生に求められる英語力は一般的に見てもかなり高い水準を目指しているのです。

ALT・TTの導入

高い英語力水準を求める佐賀県では、英語の授業においてALTとTTの導入を積極的に行っています。

ALTとはいわゆる外国人の講師が英語を教えるというスタイルでご存じの方も意外と多いのではないでしょうか。

一方で「TT」については、最近主流となりつつある英語教育スタイルのことであり、「ティームティーチング」の略称となります。

名前からも察する方もいるかもしれませんが、いわゆる教員二人で授業を行うスタイルのことです。日本人の英語教員とALTがタッグを組むことで、より効果的な授業を行えるというスタイルになります。

ICT機器の積極的な導入を行う

佐賀県での英語教育で特に力を入れているのは、「ICT機器」の積極導入です。

この取り組みは主に高等学校を対象に実施されており、タブレット機器やプロジェクターなどの最新デバイスを授業に活用しています。

佐賀県ならではの取り組み「SAGA Eコネクト」を活用し、デジタル教科書を活用した授業などの動画配信を行っているのです。

従来のように学校やクラスごとに異なる授業スタイルにとどまらず、佐賀県では授業の透明性を高める施策を展開。

外部からも授業の様子を確認できる仕組みを整えることで、教育の「風通し」を良くし、よりオープンな学びの場を実現しています。

参考:令和6年度佐賀県英語教育改善プラン
参考:SAGA Eコネクト

佐賀で英語を学ぶには?

オンライン英会話講師

佐賀県在住の方で英語を学びたいけれど、どこから始めればいいのか分からない方も多いでしょう。

大都市のような英語学習施設が少ないイメージがある佐賀県でも、工夫次第でしっかり学べる環境を整えることが可能です。

ここでは、佐賀県で英語を学ぶための具体的な方法を紹介します。

オンライン英会話を利用する

佐賀で英語を学ぶためには、オンライン英会話の活用が必要不可欠です。

オンライン英会話では、自分のインターネット環境を使い、好きな場所から英語を学べます。自宅で手軽にレッスンを受けられるだけでなく、自分のスケジュールに合わせて学習を進められるのが魅力です。

また、録画された授業を視聴しながら学ぶ「eラーニング」も人気を集めています。

地域の勉強会に参加する

対面で英語を学びたい方には、佐賀県内で活動している英会話サークルや勉強会への参加もおすすめです。

中でも佐賀県では「VILLAGE ANTIQUE」で行われる「英会話カフェ」にてオフラインでの英語を使う機会が存在します。

オンライン英会話を使って英語の実力をアップし、自分の実力がどこまで通じるのかを試すためにオフラインの環境を使うのもおすすめです。

英会話カフェでは、実際に英語力アップに努めている人と直接つながりが持てることから、モチベーション維持にも繋がります。

観光地で直接話しかける

佐賀県は唐津城、嬉野温泉、吉野ヶ里遺跡など、外国人にも人気の観光地が数多く存在します。

観光地に訪れる外国人観光客と英語で交流を試みるのも効果的な方法です。以下3つの観光地をピックアップしました。

  • 唐津城:外国人観光客に城の歴史を英語で説明する練習の場として最適。
  • 嬉野温泉:日本の伝統的な温泉文化を英語で紹介し、ユニークな交流を楽しむチャンス。
  • 吉野ヶ里遺跡:歴史的な背景や展示内容を通じて、観光客と共通の話題で英語を使うことができます。

話しかける際最初は緊張するかもしれませんが、観光地での英語での会話を通じて、実践的なコミュニケーションスキルを磨くことができます。

ただし、相手の状況や都合を考慮しながら、自然なタイミングで交流を楽しむことが大切です。

Aさん
観光地では「友達」を作れるチャンスが存在します。その分リスクもありますが、いつでも英語で話せる友達がいるか、いないかで今後の英語力アップのスピード感が大きく変わってくるでしょう。

佐賀の英語に対する取り組み

京都にあるインターナショナルスクール

佐賀県では、英語スピーチコンテストや地域特有の取り組みを通じて、地域全体の英語力向上を目指しています。

以下に、佐賀県での具体的な施策を2つご紹介します。

1. 佐賀県高等学校英語スピーチコンテスト

佐賀県では、毎年高校生を対象にした英語スピーチコンテストを開催しています。

2024年には第25回大会が開催され、県内の高校から選ばれた生徒たちが英語力を競い合いました。

内容としては5分前後でスピーチを行う「自由部門」と、課題文を読み上げる「規定部門」が存在します。

同世代の中で自分の英語力がどのくらい優れているのかを試せる機会がこのスピーチコンテストの存在意義です。

コンテストに参加することで、他校の生徒との交流や競争を通じて学び、英語力向上へのモチベーションが高まる貴重な機会となるのです。

2.佐賀県国際交流協会の取り組み

佐賀県には「佐賀県国際交流協会」が存在し、こちらでは定期的に外国人と日本人が国際交流を行える機会を設けています。

直近1年では「日本語スピーチコンテスト」の開催を行っており、外国人が日本語を話す姿を無料で見に行くことが可能です。

また、以前は「英会話講座」も行われていた事例があり、言語周りでの学びを得たい方は頭に入れておきたい情報の一つとなります。

英語を直接学びに行くだけでなく、第二言語・第三言語として日本語を学んでいる人たちから「どのように言語を学んでいるのか」を吸収する良いチャンスとなるので、ぜひ一度参加を検討してみてください。

まとめ

こちらの記事では、佐賀県での小学校・中学校・高等学校向けの教育方針の紹介や、佐賀県で英語を学ぶためのヒント、そして佐賀県で行われている取り組みをご紹介しました。

英語を本気で学んでいる仲間を見つけにくい環境だからこそ、オンラインでの学習やコミュニティが重要となります。