英語の学習を頑張りたいけど、ノウハウが多すぎて悩んでしまっていませんか?

また、英語学習の先に何があるのか気になっている方も意外と多いでしょう。

こちらの記事では語学書編集者である「水島潮 a.k.a EM島」さんが以下のような悩みを解決してくれます。

  • 英語学習法に悩んでいて学習法を知りたい
  • 語学書編集者」のお仕事ってどんな感じ?
  • どのタイミングで勉強するのが最適?

動画と合わせて英語学習の手助けとしてお役立てください。

水島流:オススメの英語学習法とは?

■動画タイトル:英語学習オタク×語学書編集者!学研の本を片手に英語学習を語り合う【ゆる英語 by Kimini】 より

英語を学ぶ目的は人それぞれですが、最も大切なのは「アウトプット」を重視することです。

まずは水島さんのお話を参考に、「録音学習」の重要性や、モチベーションを維持するための方法について紹介していきます。

【前提】アウトプットが何よりも重要

英語学習の鍵はインプットだけではなく、いかにアウトプットできるかにあります。

アウトプットとは、本を読んだり、単語を覚える「インプット」の逆で、自分から外に出すという行為全般を指す言葉です。

英語では音読やシャドウイングなどが代表的ですが、いわゆる「英会話」もアウトプットの一種となります。

色々なアウトプットが存在する中でも、特に効果的であり、現在も水島さんが活用しているのが「自分のアウトプットを録画する」という手法です。次の見出しで詳しく解説します。

自分を録画して客観視する

英語学習において、客観的な視点で自分を見つめることが非常に重要」と水島さんは語ります。

スポーツ選手が自分のフォームを確認し、改善するために「録画」を駆使することが多いのですが、英語学習にもこの録画が役立つのです。

自分が話す英語がどんな感じなのか、聞いてみたら意外と発音に違和感があったなど、客観視することで初めて自分の本当の英語力を把握できます。

具体的には、オンライン英会話のレッスンを録音したり、発音練習を自分のスマホで録画し、確認してみましょう。

改善点を自分で把握し、さらに磨くことで英語力アップに繋がります。

モチベーション管理として「目的」を持つ

最後に英語学習で重要なのは「目的を持つこと」です。明確な目的がある場合とない場合では、モチベーションに大きく違いが生じます。

具体的には、自分が「何を話したいのか」を明確にすることが重要です。

好きな音楽やアニメについて英語で話せるようになりたい、海外の友人とスムーズに会話したいなど、具体的な目標を持つことで学習が楽しくなっていきます。

また、日々の学習を習慣化することも大切です。ただし、モチベーションが上がらない日は無理してやらず、1日5分だけでもいいので続けてみましょう。

英語を学ぶ目的を持ち、少しずつでも継続することでモチベーションが保たれ、英語力がアップしていくのです。

編集者ってどんな仕事?やりがいは?

■動画タイトル:編集者ってどんな仕事?やりがいは?英語の本を作っている人に聞いてみた!【ゆる英語 by Kimini】 より

皆さんは、英語の学習本や参考書がどのように作られているのか、考えたことはありますか?

今回は、学研の編集部で英語学習本を手掛ける水島さんに、編集の仕事の魅力ややりがいについてお話を伺いました。

編集者の仕事とは?

編集者の仕事は企画の立案から原稿の整理などのような、文章を直すだけの仕事ではありません。英語学習本の場合、編集者の仕事として特に重要なのが「学習者の視点に立つこと」です。

水島さんも「僕自身が学習者なので、学習者の気持ちがよくわかる」と動画内で話しているように、編集する側だからと言って、学習者目線を忘れてしまうのはNGとなります。

学習者がつまずきやすいポイントを見極め、分かりやすい構成にすることが求められるため、単に正解を突き詰めるだけではなく、どれだけハードルを下げて、学習者に「わかってもらえるか」を客観視し続けることが重要なのです。

編集者の仕事とは要するに、学習者の目線を常に考える仕事といえます。

英語学習本を作る楽しさと工夫

英語学習本を作る過程では、著者との対話を重ねながら、本の方向性が決まっていきます。これは先に紹介した「学習者の視点に立つこと」にも通じてきますが、編集者としてはここが楽しいポイントなのです。

編集の仕事とは著者と学習者が一緒に本を作ることとも語っており、企画の段階で考えていたことが、話し合いの中で変わっていくことも多いとのこと。水島さんはこの”ズレ”さえも、学習本を作る上での楽しさの1つだそうです。 

編集者の役割は、著者と協力しながら最適な形を模索することなのです。

編集者のキャリアとやりがい

編集者への道のりは人それぞれです。水島さんのように、システムエンジニアから日本語教師、そして英語教材の編集者へと、多様な経験を経て辿り着く人もいます。

現場では実際のところ、多様なバックグラウンドを持つ編集者が、それぞれの経験を活かしながら、より良い本作りに携わっています。

編集者のやりがいは人それぞれありますが、完成した本が読者に届き、「この本で英語の勉強が楽しくなった」「学習のモチベーションが上がった」といった声を聞けることがやりがいの一例でしょう。

また、水島さんは、「本を通じて学習者に寄り添い、自分と同じような視点で学ぶ人たちの役に立てることが嬉しい」と語ります。

編集者の仕事は、単に本を作るだけでなく、学習者にとって有益な情報を届けるという重要な役割を担っていると言えるでしょう。

まだ日本語になっていない英語の学び方

■動画タイトル:もっとゆるく!英語を学ぶ意義について学研の編集者に聞いてみた!【ゆる英語 by Kimini】 より

英語にはまだ日本語になっていない言葉が沢山あります。『世界をちょっとよくするために知っておきたい英語100』にも収録されているように、いわゆる教科書に載っている英語だけでなく、まだ見ぬ様々な英語に自分から触れてみることが非常に重要です。

ここでは水島さんが実際に行っている「ポッドキャスト」でのインプット方法や、学びのタイミング、ポイントについて紹介していきます。

海外のポッドキャストでインプットをする

海外のポッドキャストは、生きた英語表現が身につく水島さんもおすすめの学習教材の一つです。

ポッドキャスト(英語: podcast)とは、インターネットを通じて音声データを配信するソーシャルメディアのことである。

参考:「ポッドキャスト」(ウィキペディア)

24時間常に配信されているのが特徴であり、最近ではスクリプト付きのポッドキャストも増えています。

耳からポッドキャストで知らない英語を聞き取り、スクリプトで聞き取れなかった部分を文字で確認するような学習方法です。

ポッドキャストが教材として優れている理由の一つに、何度でも再生可能なため、自分のペースで理解を深められる部分があります。

海外では当たり前に使われているけど、まだ日本では一般化されていない言葉が色々なジャンルから触れることができるので、「まだ日本語になっていない英語」を学ぶのにはもってこいなのです。

インプットは通勤中・通学中でもOK

ポッドキャストを学習教材とするメリットとしては、いつでもどこでも学べる点にあります。

日常の隙間時間を活用して、通勤や通学中にも英語のインプットが可能です。実際に水島さんも一日中常に聞いてしまい、耳が痛くなるほど聞いているそう。

ポッドキャストは、スマートフォンやタブレットで簡単に視聴でき、移動中の時間を有効に使えます。

水島さんが実践しているように、耳だけで英語のリズムや発音を学べるため、目や手を使わずリラックスして学習できるのがポイントです。

忙しい日々の中でも、コツコツと続けることで着実にスキルアップが期待できます。

ポイントは「気になること」から入ること

今回のようにおすすめの学習方法が分かっても、結局「何から始めればいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな方にはぜひ「気になること」から英語学習を始めて貰いたいと思います。

まず自分が本当に興味を持つテーマからスタートするのが効果的です。

映画、音楽、料理など、好きな分野に関する英語コンテンツを選べば、自然と学習意欲が湧いて楽しく続けられます。

「これって勉強なの?」と思われるようなジャンルでも問題なく、それこそ「ゲーム」や「アニメ」から入る方も海外では多いです。

入口のハードルはしっかりと下げ、少しずつ英語学習に取り組んでいきましょう。

まとめ

こちらの記事では水島さんのおすすめする英語学習法として「アウトプット」の重要性を教わったのち、編集者の側面や「まだ日本語になっていない英語の学び方」という部分まで掘り下げていきました。

英語を極めるには普段からどれだけ英語に触れられるかが重要であり、目的を持つことでモチベーション高く継続することが可能です。

今回ご紹介したノウハウをベースに、ぜひ英語学習やキャリア選択にお役立てください。