この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「笑」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。
「笑」は、楽しさ、嬉しさ、おかしさなどを表現する感情表現の1つです。笑いは感情表現の中でも極めて特殊なものであり、一般的に怒りや悲しみは動物にも見られますが、笑うのは人間だけだと言われています。また、笑いは体に良い影響を及ぼすといわれており、笑うことでストレスの解消や血圧を下げる効果、心臓を活性化させる効果が期待できるといわれています。
そんな「笑」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。
1.笑う門に福来る
「笑う門には福来る」は、いつも笑いが絶えない家庭には幸福が訪れることを意味する「ことわざ」です。
英語では
「Fortune comes in by a merry gate.」
と翻訳することができます。
直訳すると「幸運は陽気な門から入ってくる」という意味です。
”come in”は動詞で「入る」という意味です。”merry”は「陽気な、愉快な、楽しい」を意味し、”gate”は「門・出入口、乗り場」を意味します。
2.来年のことを言えば鬼が笑う
「来年の事を言えば鬼が笑う」は、将来のことは誰にも知ることができないという意味の「ことわざ」です。「一寸先は闇」は同じ意味を持つ「ことわざ」です。
英語では
「Fools .set far trysts.」
と訳すことができます。
直訳すると「愚か者は遠い先の会合の約束をする」という意味です。
”tryst”は「会合の約束、あいびき」などの意味でつかわれます。
3.笑う者は測るべからず
「笑うものは測るべからず」は、いつもにこにこ笑っている人の腹の心理はわからないことを意味する「ことわざ」です。笑顔だからといって心が穏やかだとは限らないのが人間です。その内にある感情や意志をくみ取ることは難しいですが、想像で相手の感情を決めつけてしまうのは違うのかもしれません。
英語では
「No one knows the real intention of the person laughing.」
と訳すことができます。
”No one knows ~”で「誰も~を知らない」という意味です。” intention” とは「意図、意思」を意味します。
4.笑中に刀あり
「笑中に刀あり」は、表面ではにこにこと温和にしているが、心の仲には我意を持つ陰険なものを意味する「ことわざ」です。「笑う者は測るべからず」よりも、悪意を抱いている人ことが伝わる「ことわざ」ですね。
英語では
「He has honey in his mouth and the razer at his girth.」
と訳すことができます。
直訳すると「彼は口に蜜、腹帯にかみそりを持っている」という意味です。
”razor ”は「かみそり」、”girth”は「胴回り、腹帯、帯・バンド」の意味を持ち、ここでは「腹帯」の意味でつかわれています。
ほかにも
「Bees that have honey in their mouths have stings in their tails.」
「蜜蜂は口に蜜を持っているが尻には針を持っている」も使われています。
日本語のことわざに類義語で「口に蜜あり腹に剣あり」というものもあります。
まとめ
今回は、「笑」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。
「笑う門には福来る」は定番の「ことわざ」ですが、「笑うものは測るべからず」や「笑中に刀あり」といった「ことわざ」をあなたはご存知でしたか?
筆者はこの「ことわざ」をまとめるにあたって始めて知りました(笑)。「英語」も「ことわざ」も知らなかったことを1つ1つ積み重ねていくことで、いつか役立つ知識になるはずです!
今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!