訪日外国人旅行者の増加とともに、日本独自のテーマ性をもった宿泊施設への関心が高まっています。なかでも、音楽をコンセプトにした“音楽ホテル”は、世界中の音楽ファンやアーティストたちから注目を集めています。
こうした音楽ホテルでは、ただ寝泊まりするだけでなく、レコードで音楽を聴いたり、スタジオで簡単な録音をしたりと、宿泊そのものがエンターテインメント体験になります。特に、NOHGA HOTELやHOTEL GROOVEなど、日本国内でも音楽に特化したホテルが続々と誕生し、英語での対応が必要な場面も増えています。
とはいえ、「英語が苦手…」と感じるスタッフの方も多いのが現実です。実は、音楽ホテルで求められる英語は、難しい単語や完璧な文法ではなく、“わかりやすく、伝える気持ち”です。
本記事では、音楽ホテルで働くスタッフが、英語で業務を行う際に役立つ単語と会話表現を、シーン別にわかりやすく紹介します。日本語訳もつけていますので、英語に自信がない方でも安心して学べる内容です。
参考:NOHGA HOTEL
音楽ホテルでよく使う英単語リスト

音楽ホテルで外国人ゲストと接する際、使用頻度の高い英単語を覚えておくと、スムーズな対応が可能になります。ここでは、ホテル業務用語・音楽関連用語・接客フレーズを中心に、シーン別に使える英単語を紹介します。
1. ホテル業務で使う基本単語
| 英単語 | 日本語の意味 |
|---|---|
| check-in | チェックイン |
| check-out | チェックアウト |
| reservation | 予約 |
| front desk | フロント |
| room key | ルームキー |
| elevator | エレベーター |
| stay | 滞在 |
| guest | 宿泊客 |
| available | 空いている/利用可能 |
2. 音楽ホテルならではの単語
| 英単語 | 日本語の意味 |
|---|---|
| record player | レコードプレーヤー |
| speaker | スピーカー |
| playlist | プレイリスト |
| headphones | ヘッドホン |
| vinyl | アナログレコード |
| studio | スタジオ |
| amplifier | アンプ |
| volume | 音量 |
| soundproof room | 防音室 |
| rehearsal | リハーサル |
3. 接客・案内に使える動詞・表現
| 英単語・フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| enjoy | 楽しむ |
| explain | 説明する |
| guide | 案内する |
| show you how to use… | 〜の使い方をお見せします |
| please follow me | こちらへどうぞ |
| feel free to | 自由に〜してください |
| available upon request | ご希望があれば利用可能 |
| turn up/down the volume | 音量を上げる/下げる |
これらの単語を覚えるだけでも、接客時の英語対応がぐっと楽になります。次のセクションでは、実際の業務で役立つシーン別ロールプレイ英会話を吹き出し形式でご紹介します。
シーン別ロールプレイ英会話

ここでは、音楽ホテルで実際に起こるやりとりを想定して、英語での会話例を紹介します。各セリフには日本語訳をつけているので、初心者でも安心して使えます。
シーン1:チェックイン対応(Check-in)
(こんにちは。デイビッド・ミラーという名前で予約しています。)
(ようこそミラー様。パスポートを拝見してもよろしいですか?)
(はい、どうぞ。)
(ありがとうございます。お部屋はレコード試聴ルームになります。)
(こちらがルームキーです。お部屋は405号室になります。)
(楽しみです!音響設備がどんな感じかワクワクしています。)
(音楽とともに素敵なご滞在をお楽しみください。何かございましたらお気軽にお声がけください。)
シーン2:音響設備の使い方を説明(How to Use the Audio Equipment)
(こんにちは。部屋にあるレコードプレーヤーの使い方を教えてもらえますか?)
(はい、まずレコードをターンテーブルに置き、針をそっと下ろしてください。)
(次に、このノブで音量を調整できます。)
(わかりました。自分のヘッドホンも使えますか?)
(はい、こちらにヘッドホンジャックがあります。ご自由にお使いください。)
(完璧ですね。ありがとうございます!)
(どういたしまして。音楽をお楽しみください!)
スタジオ・試聴スペースの案内(Introducing the Studio and Listening Space)
(すみません、もっといい音で音楽が聴ける場所はありますか?)
(はい、2階にハイエンドスピーカーを備えたリスニングラウンジがございます。)
(当ホテルのレコードライブラリからお好きな1枚を選び、静かな空間でお楽しみいただけます。)
(素敵ですね。時間制限はありますか?)
(朝10時から夜10時までご自由にお使いいただけます。予約は不要です。)
(良いですね!録音スタジオはどうなっていますか?)
(スタジオはご希望があればご利用いただけます。ご利用の際はフロントにお申し付けください。)
ラウンジ・カフェでの接客とBGMの話題(Café Service and Background Music)
(こんにちは。とても良い雰囲気ですね。今流れている曲は何ですか?)
(ありがとうございます。これは1970年代の日本のジャズアルバムで、カフェのプレイリストの一部です。)
(いいですね!プレイリスト全体を見ることはできますか?)
(はい、Spotifyで公開しています。テーブル上のQRコードからご覧いただけます。)
(素晴らしい!ところで、カフェインなしの飲み物はありますか?)
(はい、ハーブティーとカフェインレスコーヒーがございます。おひとついかがですか?)
チェックアウト時の会話と感想のやりとり(Check-out and Feedback)
(おはようございます。チェックアウトをお願いします。)
(おはようございます。お部屋番号を教えていただけますか?)
(はい、705号室です。)
(ありがとうございます。チェックアウトの手続きは完了しました。ご滞在はいかがでしたか?)
(はい、とても満足です。特に音楽ラウンジとレコードコレクションが気に入りました。)
(それはうれしいです。ご宿泊ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。)
(もちろん。また友達にも勧めます。)
まとめ
音楽ホテルは、単なる宿泊施設ではなく「音楽を聴く・触れる・楽しむ」ことを目的とした体験型の観光コンテンツです。特に、音楽機材を備えた客室や試聴ラウンジ、レコードライブラリ、スタジオなどが一体化したホテルは、世界的にも珍しく、日本ならではの魅力として注目されています。
2025年の最新統計によると、訪日外国人旅行者数は上半期で2,151万人を突破し、年間4,000万人を超える勢いで回復しています。さらに、訪日外国人の旅行目的として「音楽・ポップカルチャー・ライブイベント」はコンテンツツーリズムの中核として成長しており、文化・体験型旅行への関心が高まっています。
日本政府観光局(JNTO)も、音楽フェスティバルやアニメ、伝統芸能などの体験型観光資源の拡充を観光戦略の重要項目として掲げており、そのなかで「音楽ホテル」は極めて親和性の高い滞在施設といえるでしょう。
こうした背景から、音楽ホテルで働くスタッフには、通常の接客だけでなく、音楽にまつわるサービスや空間の魅力を英語で伝える力がより一層求められます。といっても、複雑な表現を使う必要はありません。今回ご紹介したような実用的な英単語とシンプルな英会話フレーズを使うことで、十分にコミュニケーションは可能です。
「音楽×観光×英語」というスキルの組み合わせは、まさにこれからの観光業界を支える大きな強み。
ぜひ、日々の接客の中で、今回の表現を繰り返し実践し、世界中の音楽ファンとのつながりを楽しんでください。
参照:JNTO|ミュージックタウン音市場


