今回は、英語で「請求書」をどう言うかについて見ていきます。日常ではレストランなどで渡される請求書もありますし、ビジネスシーンでよく使われるちょっとお堅い請求書もありますよね。日本語だとお金を請求する書類であればすべて請求書と言うことができますが、英語だとその内容などによって使う英単語が異なります。違いを知らないと正しく伝えられないので、相手が察してくれなければちょっと焦ります。ここでそれぞれの単語の違いを明確にしておきましょう!

内約書や送り状はinvoice

invoiceは請求書と訳すことができますが、お金の支払いが書かれていない納品書や、明細が書いてある内約書、送り状も含みます。このinvoiceを最初にご紹介したのは、このように請求書といっても幅広い意味で使えるからです。

「この書類は請求書に当たるのか内約書に当たるのかちょっとわからないな」と思った時や、素早く他の人に見せて渡さなければいけない時に使える単語です。

日本の請求書のイメージだけだと、金銭の支払いが記載されていない時にinvoiceを使われると違和感を持つかもしれませんが、幅広い用途で使えるため別に間違った言い方にはなりません。

Aさん
Could you tell me when is the invoice deadline?
訳)請求書の締め切りはいつか教えて頂けますか?
Bさん
Well… tomorrow.
訳)えーっと・・・明日だね

お会計の時にもらう請求書はcheck

お会計の時にもらう請求書はcheck

checkは、レストランなどで飲食をした時にもらう請求書です。日本では、請求書というと硬いので「お会計」がしっくりくるでしょう。

お会計の意味を持つcheckは、アメリカやカナダ、オーストラリアやニュージーランドで使われる単語ですが、イギリスやヨーロッパではbillの方が好まれます。これらの単語が請求書という意味で使われるのは、基本的に飲食店のみです。

Aさん
May I have the check, please?
訳)お会計いいですか?
Bさん
No problem. Just wait a second please.
訳)わかりました。少しお待ちください

金銭の支払いが記載されているbill

金銭の支払いが記載されているbill

先ほど飲食店のお会計で、特にイギリスで使われる単語がbillだと解説しましたが、金銭の支払いが記載されている請求書もbillと言います。飲食代金はもちろんのこと、他に光熱費や家賃など、支払いであればすべて対象です。

invoiceを使っても良いのですが、billの方が金銭の支払いについて明示されていることが確実なので、違いを強調したければbillの方が適切な言い方となります。

Aさん
I wonder that what this charge is on my bill.
訳)この請求書に書かれている金額って何なんだろう
Bさん
You should ask if you don’t understand.
訳)わからないなら聞いた方がいいよ

請求明細書はbilling statement

請求書というよりは、請求明細書と言いたい時にはbilling statementと言ってみましょう。請求明細書とは、金額の支払いと、その内訳の両方が記載されているもののことです。

もっぱらビジネスシーンで使われる単語なので、英語圏で働く人なら覚えておきたいですし、海外ドラマで職場のシーンが出てきた時に聞きとることができます。

Aさん
Could you send me the billing statement?
訳)請求書を送ってもらえませんか?
Bさん
I’ll make it soon.
訳)すぐに作ります

領収書ならreceipt

領収書ならreceipt

日本では買い物をした際にもらうレシート。英語でも、支払いを済ませた後にもらうものという意味は合っていますが、どちらかというとこちらもフォーマルな場、ビジネスシーンで使われる単語です。

スペルが少し難しく、言えても書けないパターンが続出しているので、リーディングやライティングの英語の試験を考えている方は綴りにも注意してくださいね。

Aさん
Did you save the receipt?
訳)領収書って取ってある?
Bさん
Yes, here you are.
訳)うん、これどうぞ

請求書にまつわる英単語

では、ここからは請求書にまつわる英単語を覚えていきましょう。仕事をしてないとあまり使わないものですが、英語圏で働くネイティブなら全部知っていますよ!英語で請求書を作らなければいけない時にはこれらの単語は必須ですので、海外支店に行く方や、海外で働くことを視野に入れている場合は最重要事項とも言えます。

  • 請求書番号 Invoice Number
  • 発行日 Date of issue / Date
  • 支払い Payment
  • 支払い期日 Due date / Payment Due Date
  • 翌月末払い By end of next month
  • 明細 Description
  • 価格 Price
  • 金額 Amount
  • 小計 Subtotal
  • 消費税込み Including tax / Inc. tax
  • 振り込み先詳細 Bank Details
  • 銀行口座 Bank Account Number
  • 口座名義 Bank Account Name
  • 源泉徴収税 Withholding Tax

まとめ

イギリス英語とアメリカ英語の違いはありますが、日本語の請求書に最も近いのはbillやbilling statementですね。請求書というとお金の支払い金額が記載されているものを想像するので、それに近い単語となります。海外旅行に行くならレストランでお会計を頼む時に使うcheckやbillがあるので、ビジネスシーンだけで必要になるものでもありません。日本語として定着してしるレシートもそうですね。細かな単語の違いを理解して、正しく使えるように覚えていきましょう!