家族が嬉しそうにしている時、会社で同僚が深刻そうな顔をしている時、状況がわからない時、そんな時によく使うのは「どうしたの?」というフレーズですよね。同じように、英語でもよく使うのでこれはぜひ覚えておきたい表現です。ただ、英語の場合はシチュエーションによって適切な表現が異なるので、カジュアルな表現なのかフォーマルな表現なのかは知っておきたいところ。敬語がないと言われる英語ですが、それでも場面によっては不適切な時もあるのでここはしっかり押さえていきましょう!

カジュアルに使える「どうしたの?」

カジュアルに使える「どうしたの?」

ではまずは、日常生活で友達に対して使えるようなカジュアルな「どうしたの?」という英語表現を見ていきましょうか。家族や友達などの親しい人限定で使えるフレーズです。聞くだけでなく自分から使うことも多くなるフレーズでしょう。

Is everything OK?

こちらは直訳すると、「すべて上手く行っていますか?」という意味なので、「どうしたの?」という意味になりますね。

状況を説明してほしいという時よりは、相手を心配して大丈夫か聞く時のフレーズですね。何か上手く行っていないことがあるのだったら相談に乗るよと言いたい時にぴったりです。気遣いの表現としてひとつは覚えておきましょう。

Aさん
You look unwell. Is everything OK?
訳)顔色悪いよ?大丈夫?

Are you OK?

シンプルで、多くの人が「大丈夫?」という意味で使う表現はこちらです。こちらも心配して「どうしたの?」と聞くことが多いですね。相手の状態を聞き、大丈夫かを確認できます。

シンプルゆえに、ただ相手の状態を聞く以外の意図は含まれていないのが特徴ですね。

What’s up?

こちらも馴染みの表現ではないでしょうか。カジュアルに使える表現で、相手のことを心配して言っているというよりは、How are you?と似た意味合いで相手の調子を聞くシチュエーションでよく使われます。ですから、深刻そうにしている人に言うのはちょっと不適切

直訳すると「今何が起きているの?」になりますが、つまりは「どうしたの?」となりますよね。これも非常に使用頻度が高いので、洋画などでも使っているシーンがたくさん見られます。

Aさん
Oh no! This room is so messy! What’s up?
訳)ええ!?この部屋すごく散らかってるけどどうしたの?

What’s wrong?

こちらも中学で習う基礎表現ですね。wrongが「間違い」という意味を持っているため、直訳は「何か間違いがあるの?」になります。

何かまずいことでも起こったのか、良くないことがあったのか、そういったことを聞きたい時にぴったりなフレーズです。

What’s the matter?

こちらもWhat’s wrong?と同様に、何か問題があるのかと、ネガティブなことがないかを確認するために使われる表現です。

matterには「案件・問題」という意味があり、「問題は何?」と問いかける直訳になりますね。いつもと違うことに気付き、「どうしたの?」と言いたい時に使えます。

Aさん
Your score is getting down. What’s the matter?
訳)君の点数は落ち込んでいるけど、何かあった?

What’s going on?

こちらは、「今何が起きているの?」といったニュアンスです。現在進行形になっていることから、今まさに起きていることについて尋ねられているのがわかりますね。

雰囲気が悪いような気がしたり、いつもと違うなと思った時に使う表現です。状況を理解したい時にも言いますね。

What happened?

What happened?もよく使う表現です。定番と言っても良いでしょう。学生時代には、文法のワンフレーズというよりは、暗記すべき言い回しとして習ったはずですよ?

happnは「何かが起きる」という意味ですから、これを過去形にして「何が起きたの?」という意味で使います。

Aさん
What happened? Do you have a stomachache?
訳)どうしたの?お腹でも痛い?

フォーマルな場面で使う「どうしましたか?」

フォーマルな場面で使う「どうしましたか?」

では次に、ビジネスシーンなどで使われるフォーマルな「どうしたの?」について説明していきます。日本語にすると、「どうしましたか?」に相当する表現ですね。こちらもいくつかあるので、それぞれのシチュエーションに合うものを選んでみましょう。

Is there any problem?

problemが「問題」ですから、直訳は「何か問題がありますか?」となります。そして、「~がある、いる」という意味を表すthere is /are~があることにも注目してみてください。

ニュアンス的にはカジュアルな表現でご紹介したものも使えるのですが、細かく言うとビジネスシーンなどのフォーマルな場では、疑問詞から始まる疑問文は直接的過ぎるので避けるのがマナーなのです。ですから、このようにbe動詞から始まる疑問文に変換することが度々あります。

Is there anything bothering you?

botherは「悩ます」という意味があるので、この表現を訳すと「何か悩ましいことがありますか?」となります。やはり先ほどと同じようにthere is /are~の文法が取り入れられていますね。

困ったことでもありましたかと、相手を心配する時に使える丁寧な表現なので、上司に対して使ってもOKです。

Aさん
Is there anything bothering you? You look tired.
訳)何かあったんですか?疲れてるようですけど

まとめ

「どうしたの?」という英語表現はかなりありましたが、これらはよく使われる決まり文句のようなもの。あまり文法を気にせず、そのまま暗記した方が会話の中でスッと出てきてくれるでしょう。これらを全て覚えれば、どんなシチュエーションであっても適切な言い回しができるので困りません。日常会話でもよく出て来る表現なので、使える機会があるならば積極的に言うことで覚えていきたいですね。