英語で「勇気」は一体どう言うのが正解なのでしょうか。Courageもあれば、ブレイブストーリーなどのBraveもそうですよね。複数の候補が頭の中に浮かんだ場合、その時々のシチュエーションに合った方を選ばなくてはいけません。どちらも意味がほぼ同じということもありますが、大抵はニュアンスの違いがあるので、特に社会人になってからの英語学習はその微妙な差を埋めることが大切です。では、英語で「勇気」にはどんな単語があるのかを見ていきましょう!

精神的な強さも含めてcourage

「勇気」と言えばCourageが思い浮かぶという人は、この単語は行動を起こすだけでなく、精神的にも強いことを意味していると覚えておきましょう。

危険なことをする時、恐怖が心の中に沸いた時、それを自分で制することができることもCourageで表せられます。単に勇気ある行動をしただけでなく、自己コントロールができるという意味を含むことが特徴です。

Aさん
I have no courage to jump into the hall…
Bさん
Then I go first.

勇ましい行動のbrave

もうひとつ、英語で「勇気」と言えばBraveも思う浮かびやすい単語ですが、これは日本語では「勇敢な人」と訳せられます。「勇敢な若い男」という意味になっているので、イメージとしては若くない人や女性に対しては少し違和感がある単語になります。昔は若いインディアンに対して使われたそうなので、その名残ですね。

Courageは精神的な勇気も示すと解説しましたが、Braveはより行動に焦点が置かれるため勇気ある行動を賞賛する時などに使われます。名詞と形容詞が同じ形なのですが、どんな人かを表すことができる形容詞の方が文には組み込みやすいですかね。

braveより勇敢なvaliant

braveより勇敢なvaliant

Braveも十分勇敢な意味を含んでいますが、ValianthはCambridge Dictionaryに「very brave」と書かれています。よって、わかりやすく理解するならBraveよりも勇敢なことですね。希望が見えないような皆が下を向いている中で使われるといったニュアンスも覚えておきましょう。

また、Courageを強調するためにValiant Courageと言うこともあり、「勇猛」という日本語訳になります。「勇気」という意味が2つ並んでいるのはちょっと変な感じがするかもしれませんが、ひとつの言い回しとして存在するのだと理解しておきましょう。

valiantより勇敢なintrepid

Valiantが「very brave」なら、Intrepidは「extremely brave」です。どのような状況にもまったく恐れることがないことを示す言葉ですね。まるでBraveから比較級と最上級と、3段活用があるような感じです。これらは3つまとめて、勇気の度合いを表す順番に覚えていくのが賢いでしょう。

実際には、そこまで勇気ある行動をたたえるだけでなく、誇張が入っていたり皮肉で使われることもあるのでネイティブの言うことを真に受けないようにする必要もありそうです。

また、勇敢であることを誇張したり、皮肉っぽく言ったりするときにも使われます。

Aさん
The intrepid explorer found the very old pot.
Bさん
When was it used?

大胆さがあるならbold

Boldは、「大胆な」だとか、「向こう見ずな」という訳になります。しかし、これも意訳して「勇気がある」と訳すことができるでしょう。名詞ではなく形容詞ですが、文としては使いやすいのでぜひこの単語のまま覚えてほしいです。

「勇気のある」や「勇敢な」といった意味は人に対して使われやすいですが、こちらは「大胆な」という意味があるので「大胆なデザイン」や「大胆な発言」など、物に対して使うこともできます。

ひとつ注意したいのは、Boldは「ずうずうしい」や「厚かましい」といった訳もあるということです。上記のように「勇気がある」と捉えればポジティブな意味になりますが、「ずうずうしい」と言われれば相手からするとネガティブな印象になるので文脈を上手く捉える必要があります。

困難に立ち向かうplucky

Pluckyは、困難に立ち向かう時に使われる単語です。難しいことにチャレンジするには勇気がいるので、これも直訳で「勇気がある」と訳せられるでしょう。

特にPluckyが持っているニュアンスには、成功するのが難しいような物事に対峙している人という意味もあるので意識して使っていきましょう。

また、先ほど解説したCourageと並べて、「pluck up one’s courage」という熟語もよく使います。これは、「恐れている〇〇を鼓舞して勇気付ける」という意味です。怖い上司に声をかける時など、日常生活の中で自分にとっては勇気がいることに対して心の中で唱えてみてはいかがでしょうか。

Aさん
I needed to pluck up courage to speak to my boss.
Bさん
Why is your boss always so cool?

冒険好きなdaring

冒険好きなdaring

「勇気」の中でも、精神統一が必要なくらい怖いことに飛び込んでいくタイプのものもあれば、もともと冒険好きで周りからは勇気があると思われている人もいます。Daringは、「冒険好きな」と訳され、本人より見ている周りが勇気があるなと感じている時に使われやすい単語です。

具体的には、リスクや批判と対峙する時にも使われますし、「大胆な」という訳もあるので物に対して使うこともできます。

不屈の意思のundaunted

Undauntedは、「恐れない」や「不屈の」という意味があります。恐怖によって自分の意思が揺らぐことがない様なので、対峙するものに対して恐れを抱いていない人に使います。

「臆さない」と訳した方が自然なこともあるので、意味を捉えたら自分の思う日本語訳にしてみましょう。会話の中で使われたら、無理に訳さずそのまま英語で意味を捉えてみましょう。

まとめ

「勇気」という英語は非常に多くありましたが、日本語訳にすると「恐れない」や「冒険好きな」という別の訳にした方がニュアンスが伝わりやすいものも多くありましたね。今回は特に勇気の度合いによる比較ができる単語が出てきたので、単語動詞を比較できるように定着させることがポイントです。