日本がオリンピックに出場するハンドボール競技について、英語で知りたい方もいるでしょう。スポーツ競技には日常会話とはまた違った独特の単語や用語があります。そこで、ハンドボールに役立つ英語表現をご紹介します。ハンドボールの日本語でのカタカナと本来の英語での表現の違いについても解説しているので参考にして下さいね。

ハンドボールは英語でどう表現する?

ハンドボールを英語でいうと「handball」となります。日本語でハンドとボールは、手(hand)と球(ball)の2語に分けることができるため、そのまま英語表現に当てはめると「handball」です。まさにカタカナ読み「ハンドボール」を英語の「handball」に戻したものだと分かります。イギリスではハンドボールを授業でよく行っており、表現は英語言語がベースのため、そのまま日本語での言い回しや表現は英語と共通しているのです。ハンドボールの指導や競技中のプレイの説明は、専用の用語を理解して使わないと相手にうまく伝わりません。特にハンドボール競技者にとっては、当り前のフレーズが多くあり、監督やコーチはそれを前提に選手にアドバイスを行います。

ハンドボール競技で使われる用具やプレイの用語・例文

ハンドボール競技に使われる代表的な用具が「ハンドボールのゴール」です。英語で表現すると「Handball goal」とそのままの読みで、発音を英語にするだけです。ゴールの次に必要なのがコートです。こちらも英語でそのまま「Handball court」と表現します。今度は競技中のプレーヤに関わる用語について英語でどのように表現するのでしょうか。

まず、ハンドボールといえば「シュート」です。シュートにはさまざまな種類があり、打つポジションやステップの仕方で呼び方が異なります。ただのシュートは英語で「shoot」という動詞です。シュートの種類では「ロングシュート」「クロースシュート」「ポストシュート」「サイドシュート」などがあります。

例えば、「ロングシュート」は英語で「a long shot」や「a long-distance shot」、「Long shoot」です。少し近づいたところから打つ場合は「ミドルシュート」(「middle-range shot」)、6mラインの内側に飛び込んで打つのは「クロースシュート」(「Close shoot」)の表現を使います。

他にもポジションごとに代わるシュート名として、次のものが代表的です。

・「サイドシュート」(Side shoot)
・「プロンジョンシュート (ムササビシュート)」(Prongeon shoot(flying squirrel shoot))
・「ポストシュート」(Post shoot)

さらに、シュートの中でも特殊なものも英語で表します。

・「スピンシュート」(「Spin shoot」)
・「バックシュート」(「Back shoot」)
・「スカイプレイ」(「Sky play」)

オリンピックの試合では、各選手のさまざまなシュートが行われます。ここでの例文として、監督が「ロングシュートで点を取る」ことを指示する場合、英語で「score off a long shot」と使います。「score off」が点を取るという意味なので、どのシュート家は当てはめるシュートの種類(名称)を入れ替えれば応用が利きます。

シュートと来て、次に不可欠なのが「パス」(「Pass」)です。ハンドボールには投げ方が横向きで独特な並行を意味する「ラテラルパス」というものがあり、「Lateral pass」と英語で表現します。

【ハンドボールにおけるパスの表現例】
・「アンダーパス」(「Underpass」)
・「サイドスローパス」(「Sidearm pass」)
・「ショルダーパス」(「Shoulder pass」)
・「バウンドパス」(「Bound pass」)

Aさん
Fail the path.
訳)パスを失敗する。
Aさん
Failed the Bound pass.
訳)バウンドパスに失敗した。

シュートやパスの基本的な英語表現がわかったところで、今度は、ルールの英語表現です。ハンドボールの基本的なルールでは、特に3つ「オーバーステップ」「オーバータイム」「ダブルドリブル」が挙げられます。それぞれを英語で表現すると「Overstep」「Overtime」「Double dribble」となります。ただし、基本的にルールの表現はジェスチャーと笛で行われるため、ルールの名称が試合で直接聞かれることはありません。ちなみに、「反則を取られる」は英語で「give away a foul」と表現します。

コート上の表現・例文

ハンドボールの試合をするには、コートの中にラインを引いて、その中で競技を行うように整える必要があります。選手はそれらのラインを意識したプレイを行います。線・ライン(「Line」)の種類やそのスペースを表す単語には、以下があります。

【ハンドボールにおける線・ラインの表現例】
・「ゴールエリアライン」(「Goal area line」)
・「ゴールエリア」(「Goal area」)
・「ゴールライン」(「Goal line」)
・「アウターゴールライン」(「Outer goal line」)
・「サイドライン」(「Side line」)
・「センターライン」(「center line」)
・「フリースローライン」(「Free throw line」)
・「7mライン」(「7m line」)
・「ゴールキーパーライン」(「Goalkeeper line」)

Aさん
Hit a shot from the 7m line.
訳)7mラインからシュートを打つ

ハンドボールではゴールエリアラインを超えてしまうと「ラインクロス」という反則を取られます。これを英語で「Cross the line」と表現します。

ハンドボールのコート内にあるラインは、プレイをするときの目安としてあります。具体的には「ゴールエリアライン」は6mラインと呼ばれることもあり、ゴールキーパー以外はそのラインを超えることも踏むこともできません。飛び込んでシュートを打ったときには超えることができますが、ボールを持ったまま着地すると違反を取られる、そんなラインであることをこの用語を使うときには意識する必要があります。つまり、「ゴールエリアライン」はコート内の選手たちのプレイ時に使うのではなく、踏んだり超えたりしたときの反則とセットで使うことが多いのです。また、「サイドライン」はサッカーやラグビーにもある横の線・ラインとして知られており、一般的にサイドラインといって通じるため、ハンドボール以外のスポーツの解説でも使われています。ボールが出たときや選手やボールがサイドに寄ったときにこの「サイドライン」がフレーズの軸となるのです。

オリンピック共通の基本表現

最後にオリンピックで押さえておきたい共通の基本表現を英語で確認しましょう。ハンドボールに出場する選手のことは、「player」や「athlete」といいます。日本語でも使われている表現です。相手チームのことは、「opposing team」や「opponent」と表現します。これらは、ハンドボール以外でも基本的に共通しています。それ以外にもオリンピックで使われる表現例があります。

【オリンピック全般(ハンドボール以外)にも使われる表現例】
「優勝」(「winner」)
「国旗」(「national flag」)
「反則」(「foul」)
「夏季大会」(「Summer Olympic Games」)
「表彰台」(「three-tiered rostrum」)
「がんばれ(応援の意味)」(「Keep it up!」・「Don’t give up」など)
「日本を応援しています。」(「I’m rooting for Japan.」)

上記の表現は、オリンピックの1競技であるハンドボールにも使われる用例です。「優勝国」を「winner」とし、準優勝は少し長い表現で「second-place competitor」となります。このとき壇上に登るため、「表彰台」を「three-tiered rostrum」か「victory stand」、「a winners’ podium」などさまざまな表現が存在します。ハンドボール以外にも多くの球技や陸上競技が行われ、同じような言い回しで応援することができるのです。

Aさん
Won the podium brilliantly.
訳)見事に表彰台を獲得した。

ハンドボール専用の用語を英語で表現してスポーツ解説できるようにする!

英語でハンドボールを表現するのは、基本的な動き一つをとっても実に多くの単語が使われています。表彰台やルール表現など、オリンピックでさまざまな英語表現にすることもできます。ハンドボールの代表選手を応援するときや試合を見るときに英語表現を意識して聞けばスポーツで会話するときのレパートリーも増えるでしょう。