TOEICは「600点を目指そう」「900点を突破しよう」という目標がよく語られますが、いざ初めて受験する人にとっては「そもそも点数ってどう決まるの?」「どのパートが何点になるの?」という部分に疑問が残りますよね。
そこでこの記事では、初めてTOEICを受ける人でもわかるように、点数配分の仕組み・スコアの計算方法・パートごとの配点の考え方をまとめて解説します。
また、最後には学研が提供しているKimini英会話の「TOEIC® L&Rトレーニングアプリ」についても、紹介するのでぜひ最後まで読んでください。
TOEIC試験スコア換算の目安(参考)

「なんでも良いから、どれくらいの正解でスコアが何点になるか教えて!」という方に、まずはTOEIC試験のスコア換算目安をお伝えします。
TOEICの換算表は非公開ですが、TOEIC公式問題集や模擬試験で使われるよく知られた目安があります。
リスニングの換算目安
(※回によって上下します)
- 90問正解前後:470〜495点
- 80問正解前後:420〜460点
- 70問正解前後:350〜400点
- 60問正解前後:300点前後
リーディングの換算目安
- 85問正解前後:450〜480点
- 75問前後:400〜440点
- 60問前後:300〜350点
- 50問前後:250〜300点
スコアの目安
- 合計600点:リスニング・リーディングともに300点程度
- 合計700点:リスニング350+リーディング350前後
- 合計800点:リスニング420+リーディング380前後
- 合計900点:リスニング450+リーディング450前後
TOEICを初めて受ける人は、まず「600点」をひとつの通過点にすると伸ばしやすいですよ。
TOEIC点数配分の基本
TOEICの点数配分でまず知っておきたいのは、TOEIC L&Rテストは 「リスニング100問+リーディング100問の合計200問」で構成されていることです。
「200問なら単純に1問5点?」と思いがちですが、TOEICの点数は 1問ごとの正解に決まった点がつく方式ではありません。
代わりに、以下の流れで点数がつきます。
1. 受験者全員の結果をもとに、各パートの難易度を分析
2. 正答数をTOEICのスコアに換算(リスニング100〜495、リーディング100〜495)
3. 合計990点として採点が決まる
つまり、「問題が簡単な回は点が伸びにくく、難しい回は正答数が同じでも点が伸びやすい」という仕組みです。
受験の「偏差値」みたいなイメージですね。
問題に正解した数が一緒でも、同じスコアになるとは限らないのが、TOEICの特徴のひとつです。
TOEICスコア計算方法のしくみ

TOEICの計算方法をシンプルに言うと、次の三段階です。
1. 素点(正解数)
リスニング100問中○問正解、リーディング100問中○問正解といった、「問題に正解した数」のことです。
2. TOEICスコアへの変換
正解数をTOEIC独自の方式で、100〜495点の「スコア」に変換します。
例えば、リスニングで80問正解したとしても、ある回では450点になったり、また回によっては420点になることもあります。
このように、素点(正解数)が同じだったとしても、スコアは固定ではないわけです。(前項でお伝えした通りですね)
3. リスニング+リーディングを足して合計点になる
最終的に、
- リスニング:100〜495点
- リーディング:100〜495点
この2つを合わせて「合計200〜990点」になるわけですね。
初めてTOEICを受ける人が知っておきたいコツ

「難しそう」と感じるTOEICですが、初めて受験される方や、受験2~3回目のライト層に向けて言うと、いきなり難しい対策をする必要はありません。
1. パート1・パート5を先に固める
TOEICのパート1とパート5は英文が短いので対策しやすいです。
短期間で正答率が上がりやすいので、パート1とパート5を先に対策するのが賢いと言えます。
2. リスニングはまず「聞き取り+問題演習」から
TOEIC初受験の方やいきなり難しい訓練をするより、まずは問題に慣れることが大事です。
3. リーディングは時間配分が重要
最初は全文を読もうとせず、問題によっては先に設問を見てヒントを集める読み方も使えます。
4. 600点までは基礎力が9割
難しい文法や高レベルの長文をやる前に、やさしい教材で基礎固めする方が近道です。
TOEICリスニング・リーディング配点のイメージ
TOEICにはリスニングパートとリーディングがありますが、どちらも100〜495点の範囲です。
ただし、問題の性質上
- リスニングの方が点が取りやすい
- リーディングは時間配分の難しさで点が伸びにくい
という傾向があります。
特に、初めて受ける人はリーディングで「時間が足りない」という声が多く、最初はリスニングから伸ばすとスコア全体が上がりやすいですよ。
TOEIC各パートの配点の考え方

ここからは少し細かくTOEICスコアの「配点」について見て行きましょう。
TOEICは200問ありますが、パートごとに「何点」という配点は非公開です。
しかし、点数のつき方にはある程度の傾向があります。
パート1(写真描写):6問
- 比較的やさしいため、落とすと点に響きやすい
- 正答率が高いパートなので、間違いの影響が大きい
パート2(応答問題):25問
- 難易度のばらつきが大きい
- 正答数の影響はパート1ほど大きくない
パート3(会話問題):39問
- 中盤のメインパートで、点数への影響は大きめ
- 内容理解・問題先読みが重要
パート4(説明文問題):30問
- 会話問題より少し単語の難度が高い
- ここでの取りこぼしが全体の伸び幅に影響
パート5(短文穴埋め):30問
- 文法の基礎を確認しやすいパート
- やさしい問題も多く得点源
パート6(長文穴埋め):16問
- 文脈理解が必要
- やや難しいが、慣れると安定して正解しやすい
パート7(読解問題):54問
- 最重要パートで、スコア全体の伸びを左右
- 時間切れしやすいので、読む量を増やす練習が大切
まとめると、点数に最も影響するのは「リスニングの後半(パート3・4)」と「リーディングのパート7」。
初めて受ける人は、まずはパート5・パート1・パート2・パート3の順に取りやすいところから伸ばすと効果的ですよ。
Kimini英会話のTOEIC® L&Rトレーニングも便利
学研の手がけるKimini英会話では、初めてTOEIC®を受ける人でも取り組みやすい「TOEIC® L&Rトレーニング」を提供しています。
- 問題数がちょうどよく、スキマ時間で使いやすい
- 単語・文法・リスニングがバランスよく学べる
- 初心者にもやさしく作られているので挫折しにくい
本格的な公式問題集よりも気軽に使えるので、「何から始めていいかわからない」という人の入口として、とても相性が良い教材ですよ。
まとめ
この記事では、「TOEIC 点数配分」を軸に、初めて受験する人でも理解しやすい形で、以下の点からまとめました。
- TOEICの点数は正解数そのままではなく「調整後のスコア」で決まる
- パートごとの配点は非公開だが、パート7・パート3・パート4が伸びに影響しやすい
- 初心者はパート1・パート5から対策すると伸びが速い
- リスニングの方が点が上がりやすく、600点までは基礎が大事
- Kimini英会話のTOEIC® L&Rトレーニングは初心者にやさしい
これからTOEICに挑戦する人にとって、この記事が安心して一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
