どこかを通過する、どこかで乗り換える、この2つの行為には違いがあります。では、英語ではどう使い分けるかご存知ですか?
この記事では「トランジット」と「トランスファー」の英語について、その違いや使い方を例文で紹介します。今まで迷いのあった方もこれでスッキリ、さらに自信を持って英語で会話できるようにしていきましょう。
“transfer”と”transit”の意味と使い方

さっそく、“transfer”と”transit”という単語について、Cambridge dictionaryに載っている意味と例文を紹介します。
“transfer”の意味と使い方
“transfer”には「移動する」や「転送する」といった意味があります。
to move someone or something from one place, vehicle, person, or group to another.
訳)誰かや何かを、ある場所・乗り物・人・グループから別の場所・乗り物・人・グループに移動させること。例文
He has been transferred to a psychiatric hospital.
訳)彼は、精神科の病院に転院させられました。
”transit”の意味と使い方
一方、”transit”です。この単語には「通過」や「移動」の意味があり、おもに交通や輸送に関連して使われます。
the movement of goods or people from one place to another.
訳)物や人を、ある場所から別の場所へ移動させること。例文
It is possible to make an insurance claim for any goods lost or damaged in transit.
訳)輸送中に紛失または損傷した商品について、保険金の請求をすることが可能です。
“transfer”と”transit”の違い
“transfer”と”transit”の意味がわかったところで、次にこれら2単語の違いを解説します。
“transfer”と”transit”の違い
以下、2つの単語がどこにフォーカスを当てたものなのか、整理します。
“transfer”
手段や場所を変えること。
”transit”
滞在せず、通りすぎること。おもに交通や輸送に関連して使用。
あるもの、または人があるところから別の場所に「移動する」するのが“transfer”です。このため、bank transfer(銀行送金・銀行振り込み)や、ファイルがどこかに転送されるときでもtransferが使用されます。
”transit”はある地点に滞在せず通過し、交通や輸送に関連して使われることの多い単語です。
transitの意味 – 日本語
日本語でも「トランジット」という言葉が使われます。そこで、日本語の使われ方を簡単にみていきましょう。
トランジット – 目的地までの「途中通過」
どこか最終目的地があり、そこではない場所を一時的に通過することを日本語でトランジットと言います。特に、空港での乗り継ぎに使われることが多くあります。
例えば「トランジットでヘルシンキに立ち寄ったよ」や「トランジット客が大勢います」のように使います。
「乗り継ぎ」の英語表現

乗り継ぎとは、飛行機、電車、バスなどを利用するときに目的地に直接行くのではなく、途中で別の交通方法や路線に乗り換えることを指します。
ここでは、乗り継ぎの英語を例文とともに紹介しましょう。
transfer / changeで「乗り継ぎ」
乗り継ぎを英語で言うときには、”transfer”またはシンプルに”change”を使うのが一般的です。
ここでは、電車を乗り継いで東京から箱根まで行く場合の会話を例にしてみましょう。
訳)東京から箱根までは電車でどうやって行けるのかな?
訳)東京から小田原駅まで電車で行って、そこで電車を乗り継いで箱根に行くよ。
異なる交通機関を乗り継ぐ場合もありますね。
例えば、take a bus, then transfer to a train(バスに乗り、その後電車に乗り継ぐ)のようにしたり、いくらでも応用ができます。
飛行機の乗り継ぎに関しては、後ほど詳しく解説します。
「乗り換え」の英語表現
上で紹介した「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違いがあります。その違いの解説と、英語表現について紹介します。
「乗り継ぎ」と「乗り換え」の違い
一般的に、「乗り継ぎ」は目的地までの経路の一部を指し、一方「乗り換え」はその場での切り替えの動作を表します。このため、飛行機や長距離の移動には「乗り継ぎ」、普段の通勤などの電車利用時には「乗り換え」が適切な表現になります。
changeで「乗り換え」
changeを使うことで、口語的で簡単に「乗り換え」を表現できます。
訳)目黒に行くには、大手町駅で電車を乗り換える必要があります。
訳)品川駅でJR山手線に乗り換えられますよ。
訳)浜松町でモノレールに乗り換えて、羽田空港に行ってください。
空港でのトランジット・トランスファーの英語
フライトには、直行便(direct flight)と経由便(indirect flight)があります。経由便は乗り継ぎ便とも言われ、どこかの国で乗り継ぎをすることになります。通常、直行便よりも料金が低く、かかる時間が長くなります。
ここで、乗り継ぎといえば飛行機ということで、トランジット・トランスファーの英語の使い分けと使い方をみて行きます。
トランジット・トランスファーの使い分け
すでに上でもこの2つの単語の違いについては解説しました。ここでは、特に空港、飛行機に関するこれらの使い方をみていきます。
”transit”は、空港を出ることなく、次の便を待ち、乗り継ぎをすることです。また、飛行機が燃料補給のために一時的に着陸する場合も含みます。
“transfer”は、実際に別の便や航空会社に乗り換える行為で、それを強調するときに使われることが多くなります。預けた荷物は、通常通過し、目的地まで届きます。
トランジット・トランスファーの例文
訳)私たちはロンドンを出発、東京に行くためにヘルシンキで乗り換えました。
A transfer involves changing planes at an intermediate airport to reach your final destination.
訳)乗り継ぎとは、最終目的地に到着するために、中間の空港で飛行機を乗り換えることを指します。
connecting flightで「乗り継ぎ便」
ここで、もう1フレーズ”connecting flight”を紹介します。
”connecting flight”で「乗り継ぎ便」を表します。
訳)息子から、ドバイで乗り継ぎ便に乗り遅れたという、悪いニュースを聞きました。
”connecting flight”で、乗り継ぐ便自体も表現できるようにしましょう。
「乗継時間」の英語表現
最後に、乗継ぎの時間に関する英語も紹介します。1つの便から次の便に乗り換えるまで、どれほど時間が空いているかを会話で言えるよう押さえておきましょう。
transfer timeで「乗り継ぎ時間」
乗り継ぎ時間を英語にすると”transfer time”です。
訳)フランクフルトでの乗り継ぎ時間はわずか45分、次の便に間に合うよう急がないといけません。
訳)乗り継ぎ時間に、空港のショップでいくつか買い物をしました。
なお、乗り継ぎ時間関連でもう一つ覚えたい表現に”stopover”があります。”stopover”は、乗継ぎ時間が24時間以上あり、中継地の国に入国して観光などもできます。
まとめ
本記事では、トランジット(transit)とトランスファー(transfer)について、その違いや使い方を例文で紹介しました。英語学習者にとって必要な、特にフライトに関する情報もお届けしました。経由便を利用する場合は、乗り継ぎ時間が長すぎず短すぎない、できれば3時間はある便を選びましょう。

