新しい環境や初めて会う人を前にすると、英語が分かっていても黙ってしまう子はいます。恥ずかしがって英語を話さない子でも、英語は身につきます。大切なのは、すぐに答えさせることではなく、「ここなら間違えても大丈夫」と思える時間を作ることです。
この記事では、幼児と小学生で異なる恥ずかしさの理由や、家庭でできる関わり方、オンライン英会話を受けるときの工夫を紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 恥ずかしがり屋のお子様の沈黙は停滞ではなく「心のコップ」に言葉を溜めている成長の証で、無理に話させるより安心できる環境づくりが英語への扉を開く鍵になる。
- 幼児期は「答えさせる」より「共感する」関わりが有効で、親の独り言のような英語・ゲーム・絵本・歌を通じて、反応するだけでも立派なコミュニケーションとして受け止めてあげることが大切。
- 小学生が日本語で返すのは「間違えたくない完璧主義」「語彙が思考に追いつかないもどかしさ」「日本語環境への同調」が理由で、日本語での返答を認めA or Bの選択肢で問いかけ、聞けていること自体を褒めるのが効果的。
幼児に英語で話しかけても返事がないとき

幼児期の子どもは、新しい言葉を聞いても、すぐに声に出すとは限りません。知らない先生や慣れない画面を前にすると、普段はよく話す子でも黙ることがあります。
その場合でも、無理に声を出させず、表情や動きでも参加できるようにすると、英語との距離が縮まりやすくなります。
「答える」よりも「共感する」ことから始める
恥ずかしがり屋の子にとって、「英語でなんて言うの?」という質問はプレッシャーになります。家庭では、保護者が独り言のように英語を添え、子どもは聞くだけでもよい時間を作ります。
この青いブロック、好きだな
これ、とってもふわふわだね!
子どもがうなずいたり、同じ物を見たりすれば、言葉の意味は伝わっています。声を出していなくても、やり取りには参加できています。
ゲームに夢中になると英語が出やすくなる
「ハングマン」や「マインクラフト(Minecraft)」など、子どもが好きなゲームをきっかけにする方法もあります。ゲームでは意識が「上手に話せるか」ではなく、「次に何をするか」に向くため、照れがやわらぎます。
「S」はあるかな?
すごい、正解!
練習として言わせようとすると黙るのに、ゲームに夢中になると思わず英語が出る子がいます。間違いも遊びの一部になるため、慎重な子にも取り入れやすい方法です。
日本語の返事も受け止める
英語の問いかけに合った日本語で返事があれば、質問の意味は理解できていると考えられます。
お腹すいたな
このときに「英語で言って」と言い直させる必要はありません。“Me too. Let’s have a snack.”(私も。おやつにしよう)と、そのまま会話を続けます。英語で話しかけられても気持ちが通じる経験が、子どもの安心につながります。
沈黙している間も英語を聞いている
返事がないと、「レッスンを受けても意味がないのでは」と不安になるかもしれません。しかし、子どもは質問を聞き、答えを考え、声に出すタイミングを探しています。
ゆっくりでいいよ
Kimini英会話のようなマンツーマンレッスンでは、ほかの子と答える速さを比べられることがありません。講師が“What’s this?”と教材の絵を指し、子どもが黙っていると、ゆっくり言い直したり、二つの選択肢を示したりしてくれます。
レッスンで心に残ったのは、画面の前でうつむいていた子が、講師の“Apple or banana?”という問いかけに、小さな声で“Apple.”と答えた場面です。講師が“Yes, it’s an apple.”と笑顔で返すと、その子の表情もやわらぎました。一語でも先生に伝わった経験が、次の発話につながります。
なお、英語だけでなく日本語のおしゃべり自体がゆっくりだと感じる場合は、おしゃべりが遅い子、二言語はNG?→保育士が伝えたい“その子なりの育ち”もあわせてご覧ください。
小学生が英語で返さないのはなぜ?

小学生になると、英語を理解していても、「間違えたくない」「変な発音だと思われたくない」という気持ちから話さなくなることがあります。
特に慎重な性格の子は、知識がないのではなく、正しく言おうと考えすぎて、最初の一言が出にくくなっているのです。
日本語で答えてもいいと伝える
「英語で話して」と強く促されると、子どもは英語そのものを避けることがあります。日本語や指さし、一語の英語から参加できる形にします。
日本語で答えてもいいよ
話さなくてもよい逃げ道があると、かえって声を出しやすくなります。オンライン英会話でも、最初から文章で答えることを目標にせず、教材を指させたら参加できたと受け止めます。
AかBかを選べる質問にする
自由に答える質問は負担が大きくなります。二つから選ぶ質問なら、答えが見つけやすくなります。
りんごがいい?バナナがいい?
“Apple, please.”の一言なら、慎重な子も挑戦できます。講師が教材のイラストを示しながら選択肢を出すと、それまで黙っていた子が答えることもあります。
大人も間違える姿を見せる
保護者が完璧に話そうとすると、子どもも「正しく言わなければ」と身構えます。
これ、英語でなんて言うんだっけ?忘れちゃった
大人も迷ったり言い直したりする姿を見せると、英語は間違えずに答えるテストではなく、相手に伝えるための言葉だと分かります。
聞き取れていることを言葉にして返す
返事が日本語であっても、問いかけに合った反応が返ってきていれば、英語の内容は理解できています。そのことを言葉にして返すと、子どもは「聞けていればいいんだ」と分かります。
日本語で教えてくれてありがとう。私の英語、ちゃんと伝わっていたね
どの言葉で返したかではなく、意味が通じたことに目を向けます。聞いて理解する力を先に育てておくと、話す自信がついたときに一気に言葉が出てくることがあります。
なお、恥ずかしさ以外にも、教材が合っていない、時間帯が合っていないなど、つまずきの原因が重なっていることもあります。詳しくは子どもの英語学習の障害と克服法で整理しています。
話すきっかけを作る英語絵本

英語絵本は、同じ絵を一緒に見ながら楽しめるため、視線を合わせるのが恥ずかしい子にも使いやすい教材です。
動きをまねして楽しむ絵本
『From Head to Toe』(by Eric Carle)
動物たちの動きをまねしながら、“I can do it!”(できるよ)と声を重ねます。最初は動くだけでも構いません。体を動かしてから言う方が、自然に声が出る子もいます。
繰り返しを楽しめる絵本
『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』(by Bill Martin Jr.)
“What do you see?”“I see a red bird looking at me.”のように、同じフレーズが繰り返されます。次の言葉を予想できるため、子どもも自分のタイミングで声を重ねられます。全文ではなく、“Red bird.”など、言いやすい部分だけでも十分です。
恥ずかしさをやわらげる英語の歌
歌では、子ども一人の声が目立ちません。保護者の声や音楽に重ねて発音できるため、会話では黙ってしまう子も参加しやすくなります。
手遊びで参加できる歌
『If You’re Happy and You Know It』(幸せなら手をたたこう)
“Clap your hands!”や“Stomp your feet!”に合わせて動きます。声を出さなくても、動作ができれば意味を理解しています。
毎日の生活に取り入れやすい歌
『The Wheels on the Bus』
車やバスで移動しているときに、“Round and round.”や“Swish, swish, swish.”と歌います。すべてを歌わず、好きな部分だけ口ずさむ方法でも英語に親しめます。
まとめ
恥ずかしがって英語を話さない子でも、英語を聞き、意味を理解する力は育っています。日本語や指さし、一語の英語も受け止めることで、「話してみよう」と思える土台ができます。
Kimini英会話のマンツーマンレッスンは、ほかの子と比べられず、講師に自分の返事を待ってもらえる環境です。教材の絵を指す、一語で答える、講師の言葉をまねするところから始めれば、恥ずかしがり屋の子も自分のペースで英語との距離を縮められます。
FAQ:よくある質問
恥ずかしがり屋の子でもオンライン英会話を受けられますか?
受けられます。最初は講師の話を聞く、教材を見る、指さしで答えるだけでも参加しています。マンツーマンなら、ほかの子の目を気にせず自分のペースで答えられます。
英語で話しかけても返事がありません。続けても大丈夫ですか?
続けて大丈夫です。返事がなくても、講師の言葉を聞きながら答えを考えていることがあります。答えを求め続けず、短い英語を自然に聞ける時間を作ります。
日本語で返事をするのは、理解できていないからですか?
英語の問いかけに合った日本語が返ってくる場合は、内容を理解しています。日本語の返事を否定せず、保護者が短い英語を添えて会話を続けます。
何歳くらいから英語を話し始めますか?
話し始める年齢には個人差があります。始めた年齢や英語に触れる回数、性格によっても異なります。言葉が出る前の聞いている期間も、英語を身につける過程です。
人見知りが強い子には、グループとマンツーマンのどちらが向いていますか?
最初はマンツーマンが向いています。ほかの子と比べず、講師に返事を待ってもらえるためです。先生とのやり取りに慣れてからグループ活動へ広げられます。
