日本ではコンビニエンスストアやガソリンスタンド、アパレルショップなど店舗で働く人のことを広い意味で「店員」と表現しますよね。
日本語では「店員」という1つの言葉で表現するのに対し、英語ではさまざまな表現があります。では「店員」という意味を示す英語表現が多すぎて、どのように使い分けたらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、英語で「店員」を何て呼ぶのか解説します!
『店員』の英語は本当に salesperson や store clerk?
英語で「店員」を表現する際に思い浮かべるのはsalesperson や store clerkではないでしょうか。
そもそも sales とは「営業」や「販売」の意味があります。
「営業」という意味を持つsalesと「人」という意味を持つpersonという意味を組み合わせることで、salespersonという単語になるのです。
salesperson は売り上げを上げたり、契約したりすることで給与が増える給与形態の店員に対してsalesperson と表現します。
たとえば、企業の営業担当者や保険の販売員はsalesperson と表現するのがよいでしょう。
一方、store clerk の場合はsalespersonとは異なるニュアンスを含みます。
storeは「小売店」、clerkは「事務員」「売り子」を意味することから、store clerk の場合は商品に関する専門知識があまり必要でない「店員」のことを指します。
Salespersonとstore clerkはどちらも日本語で「店員」という意味ですが、salespersonは営業職というニュアンスが強く、store clerkは販売員というニュアンスが強いので、それぞれに違いがあることを覚えておきましょう。
つまり、どちらも商品を販売する人を表すことができますが、コンビニやスーパーマーケットの店員はstore clerkを使うほうがベターでしょう。
Salesperson 以外の店員たち
営業担当者や保険販売員のことをsales personと表現しますが、これは商品を顧客に勧めて購入してもらう職種の人を表す言葉です。
では、ガソリンスタンドの店員やコンビニ、デパート、ドラッグストアなど普段私たちがよく接している「店員」はどのように表現するのでしょうか?
ガソリンスタンドやコンビニ、スーパーマーケットの店員の場合、営業職というニュアンスが強いsales personを使うことはほとんどないでしょう。
というのも、ガソリンスタンドやコンビニの「店員」は営業職というよりは接客業やサービス業という意味合いが強いので、store clerkのほうが適しているといえます。
また、さまざまなお店の店員をstore clerkで表現することができますが、職種によって表現を使い分けると伝わりやすくなるでしょう。
「店員」に関係する単語集
- shop assistant 顧客の買い物をサポートする販売担当者
- cashier レジ担当者
- staff スタッフ
- store / shop manager 経営を管理する立場の人
- shop keeper / shop owner 小売店の店主
「店員」の英語は意外と簡単
日本語では、働く人を広い意味で「店員」と表現しますが、英語では職種によって細かく使用する単語が分けられています。
細かな表現方法を理解しておくと、伝えたいニュアンスがより伝わりやすくなるでしょう。
日本語では広く「店員」と表現するので、英語の「店員」の微妙な使い分けが難しく感じるかもしれません。
しかし、「店員」という表現は意外と簡単なのです。
たとえば、日本語の「スタッフ」という言葉は英語のstaffからきているので、イメージしやすいですよね。
Staffは「店員」の意味があり、どんなお店の店員にも使用できる汎用性の高い言葉なのです。
たとえば、スーパーで働く従業員やカフェの従業員、衣料品店の従業員などもまとめてstaffと表現できます。
つまり、営業担当者以外の「店員」を表現する場合は基本的にstaffという言葉で表現できるので、非常に簡単ですよね。
また、飲食店で働くホールスタッフのことを日本では「ウェイター、ウェイトレス」(waiter, waitress)と呼ぶことがありますが、英語ではほとんど使用しません。
その代わりにrestaurant staffを使います。
ここでもstaffという言葉が使用されているように、〇〇+staffと表現することで「店員」を表すことができるのです。
〇〇+staffの表現
- teaching staff 教職員
- café staff カフェの店員
- restaurant staff レストランの店員
- an editorial staff 編集者
「きちんとした店員」「態度が悪い店員」は英語で
接客態度がよい店員さんに対応してもらうと、サービス全体への期待値が上がりますよね。
反対に、笑顔や挨拶のない店員さんに接客されてしまうと、残念な気持ちになることがあります。
日本では満足度の高い対応をしてくれる店員さんに対して「きちんとした店員」、残念に感じる接客態度の店員に対しては「態度が悪い店員」と表現します。
では、英語の場合はどのように表現するのか考えてみましょう。
まず、「きちんとした店員」に関してはprofessionalという言葉で表現します。
日本でもプロという言葉は、プロ野球選手やプロゴルファーなどで使われるように、何かを極めた人として使いますよね。
Your staff are very professional.
訳)店員さんたちは対応がしっかりしていますね
また、簡単な言葉でhappyやgood 、excellentという言葉でも表現できます。
I was very happy with the service by staff.
訳)店員さんのサービスが素晴らしかった
The service by restaurant staff was excellent!
訳)レストランの店員さんのサービスが素晴らしかった
一方、「態度が悪い店員」はrudeやbad manner、bad attitudeなどを表現します。
態度が悪いという意味のrudeを使用すると一単語で表現ができて簡単です。
また、日本語でも使用される「マナー」(manner)という言葉の前に悪いという意味のbadをつけることでも簡単に態度が悪いということを表現できます。
「manner」と「attitude」には微妙なニュアンスの違いがあり、「manner」は公共的な態度を表現する場合、「attitude」は個人的な態度を表すことを覚えておくと使いやすいですよ。
That staff is very rude.
訳)あの店員はとても感じが悪いですね
She has a bad attitude.
訳)彼女は態度が悪いですね
She behaved in a very bad manner.
訳)彼女はとてもひどい対応をしました
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本では「店員」として使われる言葉は、職種によってsalesperson や store clerk、staffと表現するのですね。
言葉ごとの微妙なニュアンスの違いを理解しておくと、より高度な英語表現を使うことができるでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に「店員」に関する表現を覚えてみてください。