突然ですが、英語で「角度」って言えますか?小学生のころから算数の授業でおなじみですが、意外と英単語が出てこない言葉ですね。今回は、角度にまつわるいろいろな表現を紹介していきます。
「角度」は”angle“、「頂点」は”vertex“、「直線」は”line“

1つの頂点とそこから出ている2本の直線で作られるのが「角度」ですね。「角度」は英語で”angle“、「頂点」は”vertex“、「直線」は”line“と言います。
A triangle is a figure consisting of three lines and three vertices.
三角形は3本の直線から成り、3つの頂点を持つ図形である。
“vertices“は「頂点」”vertex“の複数形です。変則的ですので気をつけましょう。
The horizontal viewing angle of a human is about 220 degrees, while that of a horse is about 350 degrees.
人間の視野角度は水平方向に約220度ですが、一方で、馬の視野角度は約350度です。
角度を表す単位「度」は”degree“
角度について「〇度」と言うときの単位「度」は”degree”です。
The roof of that building had an angle of roughly 45 degrees.
その建物の屋根の角度は45度くらいだった。
「角」は”angle“を使って表現
三角形、四角形などの図形の「角」は、”angle”を使って表現します。
The sum of the three angles of a triangle is 180 degrees.
三角形の3つの角の和は180度になる。
「直角」は”right angle“
「直角」は”right angle“と言います。
A square is a flat shape with four sides of equal length and four angles of 90 degrees.
正方形は、4辺の長さが等しく、4つの角が90度の平面図形である。
“square“は「正方形」、”flat shape“は「平面図形」、”side“は「辺」です。”square”に対して、「長方形」は”rectangle“と言います。
In Manhattan, New York City, north-south streets and east-west avenues intersect at right angles.
It is friendly to travelers.
ニューヨークのマンハッタンでは、南北のストリートと東西のアベニューが直角に交わっているんだ。旅行者にもわかりやすいよ。
Then it is the same as in Kyoto.
じゃあ、京都と同じだね。
“intersect“は「交差する」の意味の動詞です。”intersection“で「交差点」ですね。「直角に」は前置詞”at“を使って、”at right angles“と表現します。
「鋭角」は”acute angle“、「鈍角」は”obtuse angle“
「直角」以外の角度の表現を見てみましょう。0度より大きく90度より小さい角度を表す「鋭角」は”acute angle“、直角より大きく、180度より小さい角の「鈍角」は”obtuse angle“と言います。”obtuse“は「鈍感な」「にぶい」の意味の形容詞です。
A rhombus has 2 obtuse angles and 2 acute angles.
ひし形は2つの鈍角と2つの鋭角を持つ。
「ひし形」は、会話では”diamond“と言うこともありますが、数学の世界では”rhombus“です。”rhombus“の複数形は”rhombi“となりますので気をつけましょう。
“be angled sharply“を使って「鋭角である」を表現することもできます。
In areas with heavy snowfall, roofs are angled sharply so that snow falls down easily.
積雪の多い地域では、雪が落ちやすいように屋根の角度が鋭角になっています。
「角度が大きい」「角度が小さい」は”large“”small“を使って表現

角度の大きさを表す表現を見てみましょう。「角度が大きい」「角度が小さい」と言いたいときは”large“”small“を使います。
Look. I bought a Sensu in Japan. It’s a tool to create a cool breeze. I’ll show you how to spread this out.
見て。日本で扇子を買ったの。涼しい風を作る道具なの。こうやって広げて使うんだ。
The angle is so large.
角度がすごく大きいんだね。
どのくらいの角度か尋ねたいときは、”How many degrees …?“を使います。
How many degrees is the acute angle A?
鋭角Aの角度は何度ですか?
It’s 20 degrees.It’s smaller than I expected. It’s accurate because I measured it with a protractor.
20度です。思ったより(角度が)小さいですね。分度器で測ったので正確です。
“How many degrees …?“の”degrees“の部分で角度のことを言っているとわかるので、「鋭角A」は”angle”を省いて”the acute angle A“と言っています。”protractor“は「分度器」です。
「違う角度から」は”from a different angle“
「角」を使った比喩的な表現も見てみましょう。
別の視点や観点から考えることを「違う角度から」と表現しますね。英語では”from a different angle“を使って表現します。
When things don’t go well, throw away the stereotypes and think about them from a different angle.
ものごとがうまくいかないときは、固定概念を捨てて、違う角度から考えてみよう。
“stereotype“は「固定概念」です。
「180度方向転換する」は”do a 180“
意見を真反対に変えることを「180度変える」と言いますね。英語にも同じような表現があり、”do a 180“で、「180度方向転換する」「がらりと変える」の意味になります。”degree”はつけず、”180″だけでOKです。会話では、”180″の部分を”one eighty”と読んでくださいね。
It is common for politicians to do a 180 after elections.
政治家が選挙後に意見を180度変えるのはよくあることだ。
まとめ
今回は「角度」に関する表現を学びました。「角度」は”angle”、「直角」は”right angle”、「鋭角」は”acute angle”、「鈍角」は”obtuse angle”と言うのですね。「違う角度から」”from a different angle“、「180度方向転換する」”do a 180“の表現も、便利な表現なので覚えておいてくださいね。

