「やはり」や「やっぱり」という言葉は便利な日本語の一つですよね。
物事が思い通りに進んだら「やっぱりね」と言ったり、物事に対して後悔している場合は「やはり〇〇にしておけばよかった」などと言ったりします。
しかし、英語で「やはり」や「やっぱり」を表現してくださいと言われたら、パッと言葉が思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、英語で「やはり」や「やっぱり」を表現できる単語やフレーズを紹介していきます。
「やはり」の意味を持つ英語は複数ある
日本語の「やはり」という言葉は便利な表現の一つです。
後に繋げる言葉によって、さまざまなニュアンスを表現できるからです。
たとえば、「やはりね」と言えば、出来事が予想通りだったことを表し、「やっぱりいいです」と言えば柔らかい印象で断る表現になるでしょう。
しかし、日本語の「やはり」と全く同じ意味の英語表現は存在しません。
そのため、どのようなニュアンス・意味を伝えたいかによって表現を使い分ける必要があるのです。
単語やフレーズごとのニュアンスを知っておけば、日本語の「やはり」と同様の意味を伝えられるようになりますよ。
ニュアンス別 「やはり」の英語表現
では、さっそく「やはり」の英語表現を紹介していきます。
5つの意味に分けて紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
やはりそうか:I thought so./ I knew it./ I figured.
「やはり」や「やっぱり」を使うシーンで多いのが、「思った通りだ」という意味の「やはりそうか」「やっぱりね」という言葉でしょう。
英語で同様のニュアンスを表現するなら、「I thought so.」「I knew it.」「I figured.」などの言葉があてはまります。
ただし、フレーズによって少し伝わるニュアンスが変わるので理解しておきましょう。
I thought so.
「I thought so.」は「I think so.」の過去形です。
「I think so.」は「私もそう思う」という意味になるため、過去形の「I thought so.」は「私もそう思っていた」という意味で伝えられます。
I knew it.
「I knew it.」は「I know it.」の過去形で「知っていた」という意味になります。
すでに情報を知っていて、予想通りになったシーンで使われることが多いです。
自分がすでに知っている情報や物事に対して使う表現のため、使い方によっては「”言われなくても”知っているよ」といった嫌味っぽいニュアンスで伝わってしまう可能性があります。
言い方には注意しましょう。
I figured.
主にアメリカで使われる口語表現に「I figured.」があります。
figureには「~だと判断する」という意味があるため、「I figured.」で「~そう考えていた」=「やっぱりね」というニュアンスを伝えられます。
直観的なニュアンスよりも、物事を考えた上で判断し「やっぱりそうだよね」という印象が強くなる表現です。
やっぱりやめた:actuary
「やっぱりやめた」「やっぱり~にする」といったように、決めた物事を変更する表現がありますよね。
この場合、英語ではactuaryという単語を使います。
注文した料理を別のものに変更する、あげようとしているプレゼントを別のものにするといったシーンで使いましょう。
たとえば、actuaryは以下のようなときに使います。
ホットコーヒーをください。
分かりました。他になにかご注文はありますか?
以上で。…やっぱりピザも追加してください。
承知しました。
やっぱりいいです:Never mind/It’s nothing
発言したことに対して、気にしないでくださいという意味で「やっぱりいいです」と伝えることがありますよね。
相手に対して自分の発言を受け流してほしい場合に使われる表現です。
英語で「やっぱりいいです」というのを伝える場合は、「Never mind」または「It’s nothing」というフレーズを覚えておきましょう。
「Never mind」のmindは「気にかける」「気にする」などの意味があり、「決して~ない」という意味のneverと組み合わせると「決して気にすることはない」と解釈できます。
一方、「何も~ない」という意味のnothingを使った「It’s nothing」は「なにもない」=「なんでもない」と解釈できます。
つまり、「Never mind」と「It’s nothing」は、どちらも「やっぱりいいです」というのを伝えるのに使えますが、ニュアンスに違いがあるのです。
なんて言った?
やっぱりいいです。
何について話しているの?
何でもないです。
やっぱり~すればよかった:should have + 過去分詞
過ぎてしまった物事を後悔する際、「やっぱり~すればよかった」と言うことがあるでしょう。
その場合は「should have + 過去分詞」=「=すべきだった」のフレーズを覚えておくと便利です。
そうするべきだった。
おばあちゃんともっと写真を撮るべきだった。
やはり~が一番!・結局は:after all/ in the end
最終的に一番好きなものを表現する際、「やはり~が一番」と表現することがあるでしょう。
また、さまざまな選択肢を考えた中で、結局はという意味で「やっぱり」と言うこともあります。
このように、多くの選択肢がある中で最終的に行きついたものを表現する「やっぱり」は「after all」や「in the end」が適しています。
やっぱり日本が好きです。
やっぱり日本が好きです。
結局彼女は来なかった。
結局彼女は成功しなかった。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「やはり」や「やっぱり」の英語表現を紹介しました。
「やはり」や「やっぱり」という日本語は意味に分けてみるとさまざまなニュアンスがあります。
英語でまったく同じ表現はないため、何を伝えたいかによって表現を使い分け必要があるでしょう。
種類が多くて混乱してしまう場合は、シンプルに「やっぱりそうか」という意味の「I thought so.」「I knew it.」「I figured.」などから覚えていきましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「やはり」や「やっぱり」の英語表現を英会話で活用してみてくださいね。