「英検対策って、いつから始めればいいの?」
英語を習っているご家庭なら、一度は気になるテーマではないでしょうか。
まわりの子が英検を受けていると、「うちも早めに始めたほうがいいのかな」と焦ることもありますよね。けれど、英検対策は、ただ早く始めればよいというものではありません。
わが家の息子の場合、英語がとくに得意というわけではなかったので、英検の受験を具体的に考え始めたのは小学校高学年になってから。少し遅いかな?と不安にもなりましたが、息子にとってはベストなタイミングだったと思います。
大切なのは、学年だけではなく、その子の英語経験や性格、家庭でどのくらい続けられそうかを見ながら、現実的なペースで始めることです。
今回は、英検対策を始めるタイミングについて、学年別の目安と無理のない進め方をご紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 英検対策は早く始めればよいわけではなく、その子の英語経験や性格に合ったタイミングで始めることが大切。
- 低学年は英語を楽しむ土台づくり、中学年は5級を目安に基礎固め、高学年は無理のない級で受験を始めやすい時期といえる。
- 学年や周囲に合わせるのではなく、「できた」という実感を積み重ねながら進めることが長く続く英語学習につながる。
英検対策は「早ければ早いほどいい」とは言い切れない

英検は目標がはっきりしていて、子どもにとっても「合格」という形で成果が見えやすい検定です。「次の級に挑戦したい!」というワクワク感は、学習のいいペースメーカーになりますよね。
ただ、「とにかく早く受けさせなきゃ」と焦りすぎてしまうと、かえって逆効果になることもあります。
たとえば、まだ英語の音やリズムを自由に楽しんでいる段階なのに、いきなり机に座って問題集や過去問ばかりになってしまうと、ちょっと心配です。本来は楽しいはずの英語が、いつの間にか「点数を取るための勉強」に変わってしまい、英語そのものがつまらなく感じてしまう恐れもあるからです。
また、同じ学年であっても、お子さんによって英語の経験値はさまざまです。
ずっと英会話教室で「聞く・話す」を楽しんできた子、学校以外ではほとんど英語にふれていない子、アニメやゲームで耳は慣れているけれど、文字を読むのはこれからという子などなど。
スタート地点が違えば、当然「ちょうどいいタイミング」も違います。
「小4だから5級」「小6だから3級」と学年だけで区切るのではなく、「今、うちの子はどのくらい英語に慣れているかな?」と、お子さんの今の様子を見ながら考えてましょう。
「早く始めること」よりも、「その子に合ったタイミングで、自信をつけながら始めること」。
それが、結果として英語を長く、楽しく続けていくための一番の近道になるはずです。
小学校低学年は、受験よりも英語を好きになる土台づくりを

小学校の低学年なら、まだ英検を急がなくてもいいケースが多いでしょう。この時期は、英語の歌や絵本、あいさつ、簡単なやり取りなんかを通して、「英語っておもしろい!」と感じられることのほうがずっと大切だったりします。
もちろん、すでに英語教室などで長く学んでいて、文字を読むのにも慣れている子なら、早めに目標を持つことがプラスに働くこともあります。けれど、まずは英語を嫌いにならずに、楽しく続けられることを優先してあげたいです。
低学年のうちは、机に向かう勉強よりも、「聞いたことがある」「言えた!」という体験を積み重ねるほうが、あとから英検対策に入ったときに、しっかりとした土台になってくれますよ。
親としてはつい、「そろそろ何か始めたほうがいいのかな……」とソワソワしてしまいますが、この時期は“受ける準備”よりも“親しむ準備”ができていれば十分。まずは、英語にふれる時間を無理なく、生活の中に取り入れていけるといいですね。
小学校中学年は、5級をひとつの目標にしやすい時期
小学校中学年になると、少しずつ家庭学習の習慣もつきやすくなります。アルファベットや簡単な単語に慣れている子であれば、英検5級を目指すのもよいでしょう。
英検5級は、中学初級程度の内容とされており、決して簡単な試験ではありません。けれど、基本的な単語や表現に親しんでいる子にとっては、「初めての検定」として取り組みやすい級でもあります。
この時期に大切なのは、いきなり問題演習ばかりにしないことです。単語を見て意味がなんとなくわかる、短い文を読んで内容をつかめる、音声を聞いて選べる、といった基礎を少しずつ積み重ねていくことが、5級の対策につながっていきます。
「合格させるために詰め込む」というより、「英検という目標があることで、ふだんの学習に少し張り合いが出る」くらいの感覚で始めるのがおすすめ。最初の受験では、合格だけでなく「最後まで受けられた」「思ったよりわかった」という手応えを大事にしましょう。
英検4級・5級には、「4級・5級チャレンジキャンペーン」があります。もし準会場(塾や学校など)で受験して不合格になってしまっても、次回、さらにその次の回まで、同じ会場なら無料で再受験ができます。
「一度ダメでも、あと2回もチャンスがある」と思えるだけで、見守る親の気持ちもぐっと楽になりますよね。
一般受験者を受け入れ可能な準会場は英検の公式サイトに掲載されています。興味のある方は一度確認してみてはいかがでしょうか?
※制度の詳細は年度や会場によって条件があるため、公式サイトでのご確認ください。
小学校高学年は、無理なく受験を始めやすいタイミング

小学校高学年は、学校でも英語にふれる機会が増え、読む・書くことへの抵抗も少しずつ減ってくる時期。そのため、「そろそろ英検を受けてみようか」と考えはじめる時期です。
一般的には、高学年で5級や4級を目指すご家庭が多く、英語が得意な子であれば3級まで視野に入ることもあります。ここで大事なのは、まわりのペースに引っぱられすぎないこと。
高学年になると、「友達の〇〇君はもう▲級を持っている」と聞くことも増えます。その情報で焦ってしまうと、自分の実力に合わない級に挑戦してしまうことも。そこで「不合格」になると「英検は難しい」「どうせ受からない」とネガティブな気持ちになってしまいがちです。
わが家の息子が英検に挑戦し始めたのも、この時期からでした。英語があまり得意なほうではなかったので、早くから級を目指すよりも、まずは苦手意識を持たずに取り組めることを大切にしたかったからです。
高学年は、受験を始めるにはとてもよい時期です。ただし、無理に上の級を目指すのではなく、「今の力で届きそうな級」から始めましょう。英語が得意な子だけでなく、これから少しずつ力をつけていきたい子にとっても、現実的にスタートしやすいタイミングです。
英検対策を始める前に、親が意識しておきたいこと

英検対策をスタートするときに大切にしたいのは、「何年生だからこの級」と決めつけすぎないことです。
実際には、これまでどれくらい英語にふれてきたか、読み書きにどの程度慣れているか、また家庭でどのくらい学習時間をとれそうかといった状況によって、スタートラインは変わってきます。
英検はどうしても「合格」が目標になるので、つい結果を急ぎたくなることもあります。けれど、早く級を取ることだけを優先して、英語そのものに苦手意識を持ってしまったら、とてももったいない気がします。
それよりも「やってみたら意外とできた」「わかる言葉が増えてきた」と感じる進め方のほうが、英語に対する好奇心を育てやすく、長い目で見ると力にもつながっていくはずです。
英検は、今の力を確認しながら、次の目標を見つけるためのものでもあります。だからこそ、それぞれに合ったペースで、前向きに取り組める形を大切にしたいですね。
まとめ
英検対策は、「何年生になったから始める」というより、その子が無理なく取り組めるタイミングを見ながら始めることが大切です。
低学年では英語を好きになる土台づくりを、中学年では5級をひとつの目安にした基礎固めを、高学年では今の力に合った級への挑戦を意識していくと、進めやすくなります。
まわりのペースに焦ってしまうこともありますが、大切なのは、その子が「やってみようかな」と思える形で始められることです。英検をきっかけに、英語への自信や前向きな気持ちにつながっていくといいですね。
