雨の日はちょっと心も沈んでしまうけれど、お気に入りの傘をさせるのはうれしい、という方もいるのではないでしょうか?
今回はそんな傘について、英語で話せるようになりましょう。
傘って英語でなんて言う
傘は英語でumbrellaといいます。イギリスではbrollyというunbrellaを短くしたスラングもあります。
せっかくなので、今回は単語の由来も見ておきましょう。
最初の半分、umbroの部分には「影」という意味があり、rellaには「小さい」という意味があります。つまり、umbrellaは雨を防ぐための「小さい影」ということになりますね。
これを知って「少し綴りがシンデレラに似てる?関係がある?」と気づかれた方は素晴らしいです。シンデレラのスペルはCinderellaで、最後のrellaの部分が一緒ですね。
日本語では「灰かぶり姫」という訳になると聞いたことがある方もいるでしょう。cinderellaのcinderには灰という意味があり、それにrellaを加えて「小さい」というニュアンスをつけた名前だったのですね。
ビーチやお庭にあるような傘はparasolといいます。
これも分解してみると、paraは「~のための」、solは「太陽」という意味があるので、「太陽のための」、つまり、日差しを防ぐ役割があることがわかりますね。
このように単語の語源を調べてみると、漢字の訓読みをしているようで面白く、印象付けて覚えやすいですよ。
いろいろな種類の傘
いろいろな種類の傘や、傘に関連した単語は何と言うのか、見ていきましょう。
和傘・洋傘
和傘はJapanese umbrellaです。対して、洋傘(こうもり傘)は、そのままumbrellaと言います。日本のものと特に比較したい場合はwestern-style umbrellaと加えるとわかりやすいです。
Recently, there is a kind of umbrella that is somewhere between a Japanese umbrella and a Western-style umbrella. Isn’t it fashionable?
訳)最近、和傘と洋傘の中間みたいなやつあるよね。おしゃれじゃない?
日傘・晴雨兼用
日傘はparasolですが、personal-size parasolなどと頭につけておかないと、先に紹介したように、ビーチに出すような大きなものを想像される場合もあるかもしれません。
晴雨兼用の傘は、UV umbrellaやSunshade umbrellaと言うこともできます。これらが日傘を表していることもあります。
I am glad that recent parasols have proper UV coating.
訳)最近の日傘はUV加工がきちんとしてあってうれしい。
ビニール傘
ビニール傘はplastic umbrellaと言います。透明の、という形容詞をつけて、translucent plastic umbrellaと言ってもよいでしょう。
Where do Japanese people buy plastic umbrellas?
訳)日本人はビニール傘をどこで買うの?
We buy them at convenience stores, or a dollar shop.
訳)コンビニで買うことが多いよ。あと100均にも売ってる。
折り畳み傘・長傘・ワンタッチオープンの傘
折り畳み傘はfolding umbrella、長傘はstick umbrellaです。ワンタッチオープンするハイテクな傘はauto-open umbrellaと言います。
Folding or long umbrella, which do you prefer?
訳)折り畳みと長傘、どっち派?
I prefer folding umbrellas.
訳)私は折り畳みかなー。
傘立て・置き傘
傘立てはumbrella standと言います。
置き傘はspare umbrellaやextra umbrellaと言います。
It started to rain.
訳)雨降ってきた。
I have a spare umbrella in my office.
訳)置き傘が会社にあるよ。
When I was a student, I kept my umbrella in the umbrella stand at school in case it rains.
訳)学生の頃は学校の傘立てに置き傘してたんだけどなぁ。
相合い傘
相合い傘に相当する言葉は英語にはありません。したがって状況説明をすることになります。
Share an umbrella with 人として「人と一つの傘をシェアする」やwalk under an umbrella with 人で「一つの傘の下で人と一緒に歩く」などと表現できます。
I want to share an umbrella with my boyfriend but I have no courage to ask him to do it.
訳)彼を相合い傘をしたいのだけど、誘う勇気がないの…。
「傘」を含む例文
単語はたくさん取り入れたので、今度は文章の番です。これは動詞を覚える必要がありますね。例文をどんどん見ていきましょう。
傘を開く・広げる/閉じる・畳む
開く、広げる、さすはopenまたはuse、閉じるはcloseです。
In Japanese, opening and close an umbrella is “Hiraku” and “Tojiru”.
訳)日本語では傘を「開く」、そして、「閉じる」と言います。
片付けるときには、傘を畳んで巻きますね。畳むはfold、巻きあげることをfurlと言います。
After you use the umbrella, please furl the umbrella.
訳)傘のご使用後は閉じて巻いてください。
傘を置き忘れる
よく電車やバスなどの公共交通機関で起こりますね。動詞はleaveです。駅員さんに問い合わせてみましょう。
Excuse me, I left my umbrella on the train.
訳)すみません。電車に傘を置き忘れちゃったんですが。
Do you know what time the train departed?
訳)何分発かわかりますか?
傘を振る
傘を閉じるときに雨や雪を払うときに傘を振るときはshakeです。
子どもが振り回しているようなときにはswingやbrandish、wieldと言います。危ないのでやめましょうね。
Sometimes there are people at train stations wielding umbrellas like golf clubs.
訳)時に駅で傘をゴルフクラブみたいに振り回している人がいます。
傘の骨が折れた
骨はframeです。それが壊れるのでbreakを使いましょう。
Strong winds broke the bones of my umbrella.
訳)強風で傘の骨が折れました。
海外の傘事情
さて、ここまで単語の使い方について考えてきましたが、実際の海外の傘事情はどうなっているのでしょうか?
日本では雨が降るときには、一日中ザーザーと、もしくはシトシトと降り続きますよね。お隣の国、韓国では同じように傘をさすようですが、どこの国でもそのような降り方をするわけではありません。
スコールがあったり、降ったり止んだりが延々と続いたり、ミストのような雨がずっと続いたり、雨ではなく雪が降ったり。
ということで、その国の天候事情によって傘をさすのが普通だったりなかったりするのです。英語を利用することが多い3つの地域をフィーチャーしてみましょう。
ヨーロッパ
傘の歴史が長いヨーロッパでは、国によって傘事情は様々です。
イギリス王室御用達のビニール傘なんていう広告を見たこともあるのではないでしょうか。でも、道行く人の傘さし率は半分半分くらいなのだそう。
フランスでは、雨の日になると色とりどりのオシャレな傘が見られます。さすがオシャレなフランスですね。日傘をさしている女性も多いそうです。
イタリアに行くと雨の日には道行く人が素敵な傘をさしているようですが、焼けた肌がステータスなので、日傘はさしません。
フィンランドやノルウェーでは、防水のレインコートなどでしのぐ人が大多数です。
北米
アメリカの都市部でスーツをきて歩くような人は傘をさしていますが、基本的にはジャケットとフードでしのぎます。防水ウェアや水に強い靴などは人気ですよ。
基本的には車移動なので、目的地に着けば車からそのドアまで走ればよいので、それほど傘の必要性がないのです。
カナダではその都市に雨が多いか、雪が多いかで事情が変わります。雨がすぐに雪に変わってしまうような地域では、傘よりも防水ジャケットのほうが便利です。
オセアニア
ニュージーランドでは傘をさす人はそれほど多くないようですが、オーストラリアでは移民文化の影響でジワジワと増えている様子です。
ただし、傘をさしても無駄な天候になることも多いらしく、その時はあきらめてずぶぬれで歩くのだとか。
まとめ
これで、日本の傘用語については説明できるようになりました。
世界の傘事情もさまざまでしたね、これから海外に移住する場合は、傘を荷物に入れようかどうしようかと迷っているのであれば、まずは現地の方に聞いてみるのが一番です。ぜひ覚えた英語を使ってみましょう。