「英語で何て言う?」コーナー、今回は「目」についてです。
「目」という単語は「目がまわる」、「目が覚める」など、日常的に使う場面も多いのではないでしょうか。
今回は、基本的な英文から、応用編まで、「目」に関する英語表現を紹介します。ぜひ参考にしてください!
「目」に関する英単語まとめ
まずは「目」に関する英単語を紹介します。
「目」は、英語で言うと「an eye」、両目の場合は複数形の「eyes」です。
「目」の構造を表す英単語として、まゆげは「eyebrow」、まつげは「eyelash」、まぶたは「eyelid」、虹彩は「iris」、瞳孔(ひとみ)は「pupil」、結膜は「conjunctival」、角膜は「corneal」です。
目と関連する英単語として、視力は「eyesight」、目薬は「eye drops」、めがねは「glasses」、コンタクトレンズは「contact lens」、眼科は「ophthalmology」です。
「目」を使った基本的な英語表現
「目」を使った表現ってたくさんありますよね。ここではその中からまずは基本的な英語表現をご紹介します。
基本的に「目」は「右目」と「左目」の2つあるので、会話表現の中では、複数形で「eyes」を使います。また、目は必ず誰かの顔についているものですから、「eyes」の前には、所有格、もしくは所有格の意味をもつ代名詞をつけなければいけません。所有格の代名詞には「my」「your」「her」「his」「our」「their」「its」があります。
まずはよく使う簡単な例文をご紹介します。
「目を開けてください」、「目を閉じてください」は、「Open your eyes.」、「Close your eyes.」です。
「目に涙が浮んだ」は、「My eyes filled with tears.」といった英語表現です。ここの「fill with ~ 」は、「いっぱいになる」「満たす」という意味があり、目が涙でいっぱいになるを意訳して、目に涙が浮かんだとなります。
「今日、菜々美と目が合った」は、「My eyes met Nanami’s.」です。「Nanami’s」の後ろには「eyes」が省略されています。この文章も目を主語にして、「会う」という意味の「meet」を使っています。
次に、「目」が良い、「目」が悪いという英語表現です。「目」が良い、悪いは「視力」に関することのため「eyesight」を使います。例文を見てみましょう。
「お母さんは目が良い」は、「My mother has good eyesight.」、「お母さんは目が悪い」は、「My mother has poor eyesight.」といった英語表現です。
「良い視力を持つ」という意味で、「have」を使っています。また、「目」が悪いは「bad」ではなく、「poor」を使う点に注意しましょう。
では、「目」の大きさや色などの特徴を表すときはどのような英語表現を使うのでしょうか。見ていきましょう。
「目」の大きさは「big」や「small」を使って表現します。例えば、「真弓は目が大きい」は、「Mayumi has big eyes.」です。目の色はそのまま色を表す英単語、「brown」「black」「blue」などを使って、「僕の目は黒い」、「I have dark brown eyes.」という風に表現します。
また、「人と話す時は、相手の目を見なさい」と言いたい時は、「When you talk to someone, look at him [her] in the eyes.」と言います。「Look at his [her] eyes.」でも間違いではありませんが、ここでは、「in the eyes」とすることで、相手の「目」を見ることの大切さを強調しています。
「目」を使った応用的な英語表現
「目」には顔のパーツとしての意味合いだけではなく、寂しそうな眼差しといった、「目つき」や目利きがあるといった「ものを見る目」を表すときもありますよね。この章では、そうした応用的な表現についてご紹介します。
まず「目つき」について説明します。「目つき」を表すときは、「eye」ではなく、「a look」を使います。例えば、「悲しそうな眼差し」は「a sad look」、「恐ろしい目つき」は「a horrible look」、「優しい眼差し」は「a tender look」です。
「a look」(目つき)を使った例文を解説します。
「彼は悲しそうな目で窓の外を見ていた」は、「He was staring out the window with a sad look.」という風に使います。「state」は「じっと見る」という意味です。眼差し「a look」の前に前置詞「with」を置くことで、「~な眼差しで」という意味合いになります。
次に、「ものを見る目」を表す英語です。この場合は、「目」を表す英語の単数形「an eye」を使います。
「彼女は絵画を見る目がある」は、「She has an eye for painting.」です。「an eye」のあとに、前置詞「for」をおくことで「~を見る目」という意味になります。例えば「an eye for antiques」は「骨董品を見る目」、「an eye for people」は「人を見る目」であり、さまざまな形で使うことができます。
もう一つ別の例を挙げます。「~から目を離さないように」という英文は「Keep an eye on ~ 」となります。この場合も「an eye」を使い表現します。例えば、「海外旅行中は荷物から目を離さないようにね」と言いたいときは、「Keep an eye on your luggage while travelling abroad.」とします。
「a look」で「眼差し」、「an eye」は目の単数形以外に、「ものを見る目」という意味もあるということを覚えておきましょう。
その他の「目」に関する英単語
これまででてきた「目」に関わる英語以外にも「目」に関する英単語や英語表現はたくさんあります。それらの中から、日常的に使えるものを紹介します。
「目がくらむ」は「be dazzled」を使って、「突然の太陽の光に目がくらんだ」は、「I was dazzled by the sudden sunlight.」と表現できます。
「めまいがする」は「get [feel] dizzy」を使います。「急に立つとめまいがする」と言いたい時は、「I get dizzy when I stand up suddenly.」となります。
「目が覚める」は、「wake up」を使い、朝、誰かを起こすときに「Wake up!」と言えば、「起きて!」という意味になり、反対に起こしてほしいときは、「Please wake me up.」と言えば、「私を起こしてください」という意味になります。
「~に目がない」と言いたいときは、「have a weakness for ~ 」を使います。例えば、「私はアイスクリームに目がないの」は「I have a weakness for ice cream.」という風に言えます。
「全体に目を通す」は「look over」、「ざっと見る」は「skim」、「目を向ける」は「pay attention to」です。先生が生徒に対して、注目を呼びかけるときは、「Pay attention to me.」と言うことが多いです。
「目が見えない」は「blind」で「目が見えない人」は「blind person」と表現できます。「目の不自由な」という形容詞は「visually impaired」です。
「眼」の病気、症状を表す英語
続いて、「眼」の病気に関する単語や表現を紹介します。
「眼」の病気はさまざまな種類がありますよね。例えば代表的なものだと、白内障や緑内障です。ぞれぞれを英語で言うと、「白内障」は「cataract」、「緑内障」は「glaucoma」です。
次に、近視や乱視、老眼など「眼」の症状に関する英語です。
「近視」や「遠視」は専門用語だとそれぞれ「myopia」と「hyperopia」と言います。一般的には、「nearsightedness」と「farsightedness」を使うことが多く、例えば「私は近視です」と言いたい場合は、「I’m nearsighted.」となります。
「乱視」の場合は、近視や遠視のような一般的に使いやすい、くだけた表現はなく、専門用語である「astigmatism」を使います。
「老眼」は、専門用語では、「presbyopia」と言います。一般的には、加齢による「遠視」や「近視」の症状なので、「farsightedness (nearsightedness) due to getting old」と表現できます。「due to ~ 」は、「because of ~ 」と同じ意味で、原因を明示する時に使う表現ですが、改まった場面や文書でよく使われ、「〜のせいで」といったネガティブなニュアンスがあります。
日本でも話題となっているレーシック手術ですが、世界で最も行われているのはアメリカです。
英語では「Lasik」(レーシック)で、正式名称「Laser-assisted in situ keratomileusis」の頭文字を取っています。
「眼」にはさまざまな病気や障害があるので、覚えておくと今後役に立つかもしれませんね。
まとめ
今回は「目」に関する英単語や英語表現を紹介しました。
日常会話で意外と使える表現がたくさんあったと思うので、これを機に覚えて、使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!
引用文献:アンカー大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 株式会社学研プラス