湖の水面に反射するキラキラした光だったり、お風呂で歌うと音が反響してエコーがかかったようになったり、そんな状態を英語で表現できるようになりたいですね。
そういうときに覚えると便利なreflectionには、それ以外にも意味があることを知っていますか?ヒントは、自分を見つめ直す作業です。
そこで記事では、英語reflectionの意味や使い方を解説します。自分の行動や過去にあったことについて考える機会に使える単語を増やしましょう。
reflectionの意味「反射」
reflectionは、主に「反射」と「内省」という意味を持つ名詞です。カタカナの発音は、日本語としても使われるとおりリフレクションです。
reflectionの意味「反射」
まず、reflectionのひとつ目の意味「反射」について紹介します。特に光、音やエネルギーが物体に反射することを言い、例えば何かの像が鏡に映ったときなどに起こる現象でもあります。
It’s a sunny day today and the reflection of light in the River Thames is beautiful.
訳)今日はよく晴れていて、テムズ川に反射する光がとても綺麗です。
The sound reflection in the club was so loud, it was impossible to chat with friends.
訳)クラブの反射音がとっても大きくて、友達とおしゃべりするのは無理だった。
この例文で出てきた反射音とは、内部の音源から発生した音が天井、壁や床などに反射して聞こえる音を指します。音楽が大きなボリュームでかかるクラブは、反射音の分かりやすい例になっています。
リフレクション?エコー?
反響する音と言えば、エコーもあります。山で聞こえるこだまもエコーと呼ばれますが、リフレクションとエコーの違いはなんでしょう?以下、簡単に違いを紹介します。
reflectionとは、音波が壁や床などの個体に接触し、新しい方向に移動する現象のことです。
一方echoとは、元の音が生成された後に発生する音の繰り返しのことでです。
ここまで、光や音の反射をreflectionで表すことが分かりました。次に、自分を見つめ直す作業についてreflectionを紹介しましょう。
リフレクションの意味「内省」
リフレクションには「内省」の意味があることを述べました。内省とは、自分自身と向き合い、良かった点も良くなかった点にも含めて今後どうしていくべきか考えることを言います。過去を反射させた自分を見て、あれこれと考えるイメージで捉えられるでしょう。
似た言葉として反省がありますが、こちらは主に悪かった点について考え理解する作業です。
内省は自身の成長に大切ですが、英語ではreflectionによって表現します。
reflectionの意味「内省」
2つ目のreflection「内省」を例文で具体的にみていきましょう。内省とは自分を振り返ってみる行為です。この場合、self reflectionのフレーズにします。
How do I start self reflection?
訳)どうやって自分自身を振り返ることができますか?
Here are 8 tips.
1. Pay attention to your immediate situation.
2. Think about your future plans.
3. Keep a gratitude journal.
4. Step away from distractions.
5. Connect with nature.
6. Appreciate your loved ones.
7. Make an effort to meet new people.
8. Continue to learn throughout your life.8つのヒントがあります。
1. 自分の目の前の状況に注意を払う。
2. 将来の計画について考える。
3. 感謝日記をつけよう。
4. 気が散るものから離れる。
5. 自然とつながろう。
6. 愛する人たちに感謝する。
7. 新しい人々に会う努力をする。
8. 生涯を通じて学び続ける。引用:NaturesPlus “Eights tips for Self-Reflection”
Self reflection brings perspective to our lives.
訳)内省は、私たちの人生に視点をもたらします。
perspective=視点・見方
「振り返り」の言い換え
内省は自分自身を振り返ってみる行為を指します。ここでは「振り返り」の言い換え表現reviewを紹介します。
review
日本語でもレビューと言い、購入商品を使用した感想などを述べることがあります。reviewには何らかの「批評・評価」という意味があるためです。そしてreviewはさらに「再検討・再考察」としても使われます。re「ふたたび」、view「物の見方・考え」を組み合わせた言葉ですのでイメージができるでしょう。
My boss asked me to write a review of the film for the local newspaper.
訳)上司が私に地元の新聞に映画のレビューを書くように言った。
観た映画について振り返りをすることによって、その批評をする=reviewです。
「振り返る」の言い換え
もう一つ、動詞として「振り返る」の言い換え表現もみてみましょう。フィジカルに振り返るときはturn aroundやturn headになりますが、内省のニュアンスで振り返って考えるフレーズを2つ紹介します。
look back
フレーズlook backの意味は、過去に起こったことを振り返ることです。一定の期間や出来事について思い返し考える行動を表します。今後どうしていくべきか考える内省とは異なります。
When I look back, it wasn’t a bad experience in London.
訳)振り返ってみると、ロンドンでの経験は悪いものではなかったです。
think back
think backの類語にはrecall/remember/remindなど、そしてlook backやreviewも含まれます。
I thought back to a time in 2000 when my father was desperately ill.
訳)2000年、父が重病になったときのことを振り返りました。
thinkの過去形・過去分詞はthoughtなので、例文ではthought backになっています。
「振り返り」ビジネスシーンでの言い換え
次に、特にビジネスシーンで使われる「振り返り」表現を紹介しましょう。
go over
go overの意味は「調べる・検査する」や「深く考える」です。ビジネスでは物事を振り返るときによく使われるフレーズです。振り返る際には、注意深く何かを調べたり確認する作業が行なわれます。
It’s not clear what the client demands. Can you please go over it again?
訳)クライアントの要求が明確じゃないな。もう一度確認してもらえる?
反省の反対語
さて、自分の言動やあり方について振り返り、それでよいのか考える反省の反対語として満足、慢心、高慢、身勝手などいろいろ出てきます。では、英語ではなんと表現するのでしょう。
pride
日本語で反省の反対語がいくつかあるなか「高慢」の英語を紹介しましょう。
誇りや自慢として親しみのあるprideには、うぬぼれや横柄の意味もあり高慢を表します。一つ間違えば、誇りも自惚れになるということでしょう。
He had to swallow his pride and admit he made a mistake.
訳)彼はプライドを飲み込み、自分が過ちを犯したことを認めざるを得なかった。
反省なく高慢な態度をとっていても、明らからに間違いであることが分かり、結局は認めなければならなくなるということは周りとの関係にも響いてしまうでしょう。しかし、この機会に反省して次へ進むことが大切です。
数学のReflection
数学でReflectionという表現を使います。最後に、それがどのように使われるのか紹介しましょう。
鏡映Reflection
Reflectionは数学の「鏡映(きょうえい)」を表す言葉です。鏡映とは、空間内の図形を、ある平面に関して鏡に映すような面対称に移すことを言います。
reflectionが持つ反射の意味を考えれば分かりやすいですね。A reflection in mathematicsで「数学における鏡映」になります。
It was difficult to study reflection in mathematics, so I struggled an exam.
訳)数学の鏡映の勉強が難しくて、テストに苦戦したなぁ。
まとめ
reflectionには反射だけでなく、内省の意味があることが分かりました。このことからも、reflectionは実は日常会話にも使える表現です。
この機会に、ぜひ使える単語をひとつ増やしてくださいね。