ケーキの食べ放題に行かれたことはありますか?「甘いものばかり食べられない、1個で十分」という人もいれば、「20個位は余裕」という人もいるでしょう。
「間にサンドイッチとかを挟めば、もっといける」という人もいるかも知れませんね。
さてこのケーキ、英語ではなんて言うんでしょう?そもそもケーキって英語なの?複数形ってあるの?などなど、ケーキにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
ケーキって英語でなんて言う?
ケーキは英語では「cake」といいます。読み方はカタカナにすると「ケイク」という感じでしょうか。
「cake」は名詞ですが、不可算名詞ではありませんので、2個以上あれば「s」がつきます。
「I had two pieces of cake for dessert.(私はデザートにケーキを2個食べた。)」といった具合です。デザートは別腹といいますから2個位は余裕ですよね。
その「ケーキ1個食べるのなんて楽勝!」ということから生まれた慣用句もあるんですよ。
「a piece of cake」って洋菓子を表す英語じゃないの?
「a piece of cake」は耳にしたことがある人も多いかも知れませんが、「朝飯前だ」とか「簡単だ」という意味になります。
これは「ケーキを一切れ食べるなんて簡単」というところからくる慣用句です。
同じ「超簡単」という意味の慣用句に「as easy as pie」というものもあります。これもパイの1個位は朝ご飯の前でもぺろりと食べられる、というところからきています。
How was your test? I couldn’t do very much.
訳)テストどうだった?私、あんまり出来なかったよ
Oh that was a piece of cake.
訳)ああ、楽勝だったよ
ホールケーキは英語でなんて言う?
ホールケーキは英語でも「whole cake」となり、「まるごと1個のケーキ」を指します。
また「a cake」を使ってもホールケーキを表すことができますよ。
「I had a cake.」と言うと「私はケーキをまるごと1個食べた」ということになりますから注意しましょう。
と言ってもホールケーキをまるごと食べたい、食べたことがある、という人も結構いるのかも知れませんけれど。
ケーキの数え方は?
「cake」は加算名詞にも不可算名詞にもなる単語です。丸ごとのケーキは加算名詞、そこから切ったケーキは不可算名詞になります。
そのため、カットされたケーキを表現する場合は、「piece of cake」を使います。「I had a piece of cake yesterday.(私は昨日ケーキを1個食べました)」のような感じです。
ではカットされたものでなく、1個ずつ仕上げられたケーキはどのように数えればいいのでしょう。
ピザもケーキと似た数え方?
ピザも「pizza」の状態では「1枚まるごと」を指します。「I had a pizza for lunch.」と言えばランチにピザをまるごと1枚食べたことになるわけですね。
アメリカのピザは1枚がものすごく大きくて基本的にカットして食べるので、「a slice of 」を使って表します。
例えば「I had two slices of pizza for lunch.(ランチにピザを2切れ食べた)」のように表現できますよ。
1個ずつ仕上げられたケーキを数える場合は?
切り分けられたケーキには「piece of cake」を使って表現しますが、少し前に人気が再燃した「たぬきケーキ」のような、1個ずつ仕上げられたお一人様用ケーキは「mini cake」を使って表すと、外国人にも伝わりやすいです。
その場合、「I had a mini cake last night.(私は昨夜ケーキを1個食べた)」となります。カップケーキなども「I had two cupcakes last night.(私は昨夜カップケーキを2個食べた)」のように表現できますよ。
I have a dream for my birthday.
訳)私、誕生日には夢があるの
Oh, like what?
訳)へえ、どんな?
I’d love to have a cake by myself.
訳)一人でケーキまるごと食べてみたい
Well, I think it will come true.
訳)ああ、それなら叶うと思うわ
「some cake」と「some cakes」の違いって?
「some cake」と「some cakes」の違いは、「some cake」が「ホールケーキのうちのいくらか」であるのに対し、「some cakes」は「何種類かあるケーキの中のいくらか」という意味になります。
例えると、目の前にあるホールケーキのうちのいくらか、と目の前の何種類か並んでるケーキの中のいくらか、という感じですね。
誰かの家に招待されて、デザートにホームメイドのケーキが出された場合など、「Would you like some cake?」と聞かれることがあると思います。食事に出かけた時にもよく聞かれるフレーズです。
このような場合は「cake」に「s」は付きません。
クリスマスケーキって英語なの?
クリスマスケーキは英語で「Christmas cake」といい、国によりいろいろな種類があります。
日本のようなバースデーケーキをクリスマス仕様にした感じのケーキをクリスマスケーキとしているのは日本と韓国位で、他の国では伝統的なケーキを家で焼くのが一般的です。またろうそくを立てる習慣もありません。
国によってどんなクリスマスケーキが食べられているのか、いくつか紹介します。
◆ドイツ◆
ドイツのクリスマスケーキは「stollen(シュトレン)」と呼ばれる、ナッツやドライフルーツがどっさり入った焼き菓子をいいます。クリスマスのひと月も前に焼いて、薄切りにしたシュトーレンをクリスマスまでに少しずつ食べていくのです。
ドライフルーツは焼いてから時間が経つほど生地になじんで美味しくなります。
ドイツ大使館のホームページに世界で一番美しい牛乳屋さんのシュトレンが紹介されていました。ものすごく美味しそうでしたので、興味のある方はチェックしてみて下さいね。
参考資料:ドイツ大使館「シュトレン」
◆フランス◆
フランスのクリスマスケーキは「Buche de Noel(ブッシュ・ド・ノエル)」と呼ばれる切り株の形をしたケーキです。
フランスでは元々、生まれてくるキリストを暖める目的でクリスマスから新年まで暖炉の火を燃やし続ける習慣がありましたが、それがブッシュ・ド・ノエルを食べるものに変わっていきました。
今ではベトナムなど、フランス語を話す他の国でもクリスマスにブッシュ・ド・ノエルを食べる習慣があるそうです。
◆イギリス◆
イギリスのクリスマスケーキは「Christmas puddng(クリスマスプディング)」と呼ばれる、洋酒やドライフルーツなどがたっぷり入ったもの。
アルコールがたっぷり入っているので、火をつけるとメラメラとフランベのような炎が上がります。このクリスマスプディングは最低でも1か月前から、こだわりを持った人は1年も前から仕込みを始めるんだそう。
ケーキを作る際、中にお金(コイン)や指輪などを入れておいて、取り分けられたケーキの中に入っている物で運勢を占う、という楽しみ方もあるんですよ。
まとめ
海外でケーキ屋さんに行かれる時には今回紹介した単語やフレーズは役に立ちますから是非覚えておいて下さいね。
海外のケーキは日本のような繊細さは無いかも知れませんが、なかなか美味しい物もあるので、機会があれば食べてみてはいかがでしょうか?
間違っても「Could I have a cake?」と言ってホールケーキと格闘する羽目にならないようご注意下さい。食べすぎるとしばらくケーキを見たくなくなるかも知れません。
Or do you always have another room for dessert? That’s great!