日本人でさえ、市役所に行くときには気合を入れていくと思いますが、日本に住む外国の方にとっては市役所に行って手続きをするのはとてもストレスの多い作業です。

近所の外国籍の方とお友達になったら、お手伝いする機会もきっとあるでしょう。市役所に行って、手続きをするときに何を持って行ったらいいのか、何をすることになるのかを教えてあげられるといいですね。

今回は市役所関係の単語集と、実際の場面を想定した例文を作りました。参考にしてください。

市役所関係の単語集

市役所関係の単語集

まずは使えそうな単語を集めましょう。

  • 市役所・区役所 — city office / city hall
  • 区役所 — ward office

office の前を変えれば、たいていの役所を表現できます。県庁は prefectural office、町役場は town office、税務署は tax office、警察署は police officeといった具合です。

  • 職員 — officer / staff / worker

公務員という意味であれば、public servantとも言えます。

  • 住民票 — residence records
  • 戸籍 — family register
  • 外国人登録 — foreign registration
  • 印鑑 — seal
  • ○○証明書 — certificate of ○○
  • ○○の写し — copy of ○○
  • ○○発行 — issue of ○○

したがって、戸籍謄本は英語で certificate of family register となります。

  • 課 — section / department / division
  • 市民 — citizen
  • 税金 — tax
  • 年金 — pension
  • 国民保険 — national health insurance
  • 福祉 — welfare
  • 児童手当 — childcare allowance / child benefit

手続きを手伝ってあげよう

手続きを手伝ってあげよう

では、実際の場面を想定して、手続きを手伝ってあげましょう。今回は、印鑑登録とその証明書が必要な在留外国人を助ける場面を作ります。

※下記は例です。手続きは各自治体によって異なりますので、ホームページなど確実な情報源で確認してください。

市役所へ行こう

Bさん
Hey, I heard that I need to register my seal. Where and how can I do that?
訳)ねぇ、印鑑登録をしないといけないらしいんだけど、どこでどうしたらいいの?
Aさん
You should go to citizen division of city office in person. I can go and help you.
訳)市役所の市民課に自分で行かなきゃだね。一緒に行ってやってあげるよ。
Bさん
Sounds great.
訳)わぁ、ありがとう!
Aさん
OK, so, what you should bring is your seal, your personal ID which is your residence card, and your “my number card”.
訳)まず、持っていくものは、印鑑と身分証明書、つまり君の場合は在留証明だね、そしてマイナンバーカードだよ。

在留外国人の場合、在留カードと呼ばれる日本で様々な手続きをするときに必要なカードを持っているはずです。residence card と言います。忘れずに持っていくように教えてあげましょう。

書類の用意

市役所に着きました。書類に記入して進めていきましょう。

Aさん
Now, we should fill out this application.  Here is your name, address, your phone, …
訳)じゃあ、書類を埋めていくよ。ここが名前、住所、電話番号…
Bさん
OK…
訳)はいはい。
Aさん
And you need a certificate for that, right? How many do you need?
訳)で、証明書も必要なんだよね?何枚いるの?
Bさん
I think one is enough.
訳)一枚でいいと思うよ。
Aさん
OK. Put one there. And now we get the ticket and wait. You will hear your number, also you will see it on the screen too.
訳)じゃあここに「1」って書いて。番号札を取って待つよ。その番号が呼ばれて、スクリーンにも出るからね。

手続きをするための書類はこの場合 application でよいでしょう。書類に記入する、は fill out と言います。

最近は番号札をもらって待つのが一般的ですね。ticket で通じます。

手続き

順番が来ました。

Aさん
Hand in this application and prepare your seal, and show your ID.
訳)書類を出して、身分証明書を見せて。
Aさん
Stamp here.
訳)ここにハンコを押して。
Aさん
The staff is going to take care of it.
訳)職員さんがこれでやってくれるって。
Bさん
Good, thanks!
訳)ありがとう。
take care of はいろいろな場面に使うことができる便利なフレーズです。take care of 人 だと、人の世話をする、という意味ですが、人ではない場合、「やっておく」「○○について任せて」という意味になります。
今回は、職員がその書類の手続きを済ませてくれる、という意味で使っています。

支払い

最後に手数料の支払いをしましょう。

Aさん
The fee for a certificate of personal seal is 200 yen per certificate. The registration fee for seal registration is 50 yen per case. So we need 250 yen.
訳)証明書が1枚200円で登録が50円だから、250円だね。
Bさん
OK, done! Thank you so much! I appreciate your help!
訳)やった!終わった!ありがとう!本当に助かったよ。
Aさん
Anytime! Don’t forget the certificate.
訳)どういたしまして。証明書忘れずにね!

公共の通訳の案内も忘れずに!

こんなにスマートにできればかっこいいですが、ちょっとスキルが必要ですね。もちろん、使っている文法はそれほど複雑ではないので、慣れれば大丈夫でしょう。

それでも、市によっては通訳が市役所に常駐していることもありますし、事前に言っておけば用意してくれることもあります。それぞれの市のホームページに案内があったり、連絡すると教えてくれたりします。

もし自分が一緒にお手伝いに行けなくても、通訳をつける方法を教えてあげると喜ばれますよ。

まずは、困ったときはお互い様、親身になって助けてあげましょう!