ドーナツは、子供の頃からおやつで食べている人も多いのではないでしょうか。
某ドーナツチェーンなどでは、季節ごとにコラボ商品や限定商品が発売されますが、そのたびに話題になっています。毎回必ずチェックするという人も少なくありません。
さて、大人も子供も大好きなこのドーナツは、英語でなんて言うのでしょうか?やはり「ドーナツ」?でもドーナツのスペルはひとつじゃないんです。
今回はドーナツにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

ドーナツは英語でもドーナツ?スペルは?

「ドーナツ」は英語で「doughnut」または「donut」といいます。両者の違いは、「doughnut」がイギリス英語で、「donut」がアメリカ英語ということです。
昔はアメリカでも「doughnut」が使われていましたが、時代とともに簡素化され、現在では「donut」になっています。
発音記号は「dóunət」で、読み方はどちらも「ドォゥナッツ」という感じです。

Aさん
You’re going out? Get me a donut on the way home.
訳)出かけるの?帰りにドーナツ買ってきてよ
Bさん
Sure. What kind?
訳)いいよ。どんなのが良い?

 

Aさん
The chocolate one. And coffee.
訳)チョコレートのやつ。あと、コーヒーも

他にもある!イギリス英語とアメリカ英語の違い

イギリス英語とアメリカ英語でスペルが違う単語はたくさんあります。覚えておくと、海外で見慣れないスペルの単語も意味が分かるようになりますから便利ですよ。
例えば、「繁華街」という単語は、イギリス英語では「city centre」を使いますが、アメリカ英語だと「downtown」になります。
また、「会計」という単語も、イギリス英語では「bill」を使うのに対して、アメリカ英語では「check」を使います。

「doughnut」と「donut」のように、似た感じの単語もありますが、この「繁華街」や「会計」のように全く異なる単語を使う場合もあるんですね。

 

アメリカ英語とイギリス英語の違いについては、過去の記事でもくわしく紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

イギリス英語とアメリカ英語は文法も違う?

イギリス英語とアメリカ英語は、文法でもいくつかの違いがあります。
例えば、イギリス英語とアメリカ英語では日付の書き方の順番が違います。

イギリス英語:15/10/2022 ※日→月→年の順番

アメリカ英語:10/15/2022 ※月→日→年の順番

 

また、日常会話でよく使うものとして、イギリス英語で「have」を使う場合にアメリカ英語では「take」を使うケースが多いです。例文を見てみましょう。

イギリス英語 アメリカ英語
お昼寝をする have a nap take a nap
シャワーを浴びる have a shower take a shower
ランチを食べる have lunch take lunch
休憩する have a break take a break


チョコレート菓子でおなじみのフレーズ、「Have a break. Have a kitkat.」も、イギリスで生まれたお菓子だから「have」なんですね。

 

ドーナツってどういう意味?ドーナツの定義は?

ドーナツってどういう意味?ドーナツの定義は?

「ドーナツ」といえば、丸くて真ん中に穴が開いているイメージですが、穴の開いていないドーナツもありますよね。穴が開いていなくても、これも立派なドーナツです。
実は、ドーナツとは、小麦粉に水や砂糖、バター、卵などを加えた生地を油脂で揚げた揚げ菓子のことをいいます。リング状のものは多いですが、形は全く関係がありません。
ケーキのような食感のものや、モチモチした食感のものなど、色々ありますが、定義を満たしていれば全てドーナツということになります。

Aさん
Hi, could I have a cinnamon donut? And one cup of coffee, please.
訳)シナモンドーナツを頂けますか?それとコーヒーもお願いします
Bさん
For here or to go?
訳)お召し上がりですか?持ち帰りですか?
Aさん
To go.
訳)持ち帰りで

ドーナッツの名前の由来は?

ドーナツってどういう意味?ドーナツの定義は?

「ドーナツ」はそもそも「dough(生地)」と「nut(ナッツ)」からできた単語です。
これは、最初のドーナツの生地にはナッツが入っていたからなんですね。
ドーナツの原型は、「オリーボーレン」というオランダやベルギーの伝統的な揚げ菓子だといわれています。オリーボーレンは小麦粉に砂糖や卵を加えて作った生地を酵母で発酵させてラードで揚げたボール状のお菓子で、中央にはクルミがのっています。
これがニューイングランドやアメリカ、オランダに広まった際、「doughnut」という名前が付いたんですね。

Aさん
What kind of donuts do you like?
訳)あなたはどんなドーナツが好き?
Bさん
Um, I like it with jam inside. How about you?
訳)ええと、中にジャムが入っているのが好き。あなたは?
Aさん
I love glazed one.
訳)私は砂糖がけのやつが大好きなの

ドーナツの穴はどうして開けられたのか

リングドーナツが登場したのは19世紀ごろといわれていますが、ドーナツの真ん中に穴が開いている理由については諸説あります。
最も有力な説といわれているのは、19世紀の中頃、アメリカのハンソン・グレゴリーの母親が作るドーナツがいつも生焼けだったために、火の通りを良くする目的で穴を開けるようになったというものです。
このハンソン・グレゴリーは、リングドーナツを発明したとして、メイン州のロックポートに記念碑が建てられている人物です。
また、ハンソン・グレゴリーは船乗りだったため、穴の開いたドーナツを舵輪に刺し、いつでも食べれるようにした、ともいわれています。

 

クリスピー・クリーム・ドーナツのスペルは?

クリスピー・クリーム・ドーナツは、英語で「Krispy Kreme Doughnuts」といいます。
英語だと「cream」になるのでは?どうして「Kreme」を使っているのでしょうか。
1937年にアメリカのノースカロライナ州でOPENし、今では世界で600以上の店舗を展開している「Krispy Kreme Doughnuts」ですが、この名前の由来はアメリカ本社にも知る人がいないそうです。
ただ、創業者のヴァーノン・ルドルフがフランス人のシェフからレシピを伝授された時に、この名前が付いていたため、現在もずっと使い続けているということです。一説には、ドイツ語のKreme(クリーム)が語源ともいわれています。

<At a donut shop>

Aさん
Would you like to taste it?
訳)試食はいかがですか?
Bさん
Sure. Thanks.
訳)ありがとう。いただきます
Aさん
Would you like to sample some more?
訳)もっと試食されますか?
Bさん
No, thanks. I am going to be full.
訳)いいえ、結構です。お腹いっぱいになっちゃう

まとめ

ナッツの入った生地を使った最初のドーナツ、ちょっと興味がありますよね。ドーナツの元になったとされるオリーボーレンもぜひ一度食べてみたいものです。
そういえば、アメリカのクリスピークリームドーナツでは、注文する前に試食をさせてくれるのですが、日本なら試食はひと口分位なのに、まるごと試食させてくれるんですよ。
試食だけでお腹がいっぱいになりそうですね。今回紹介した単語やフレーズもぜひ覚えて、会話してみましょう。美味しいドーナツを食べながら、ね。Have fun!