オンライン英会話は、1回あたりのレッスン時間を25分に設定しているスクールが多いようです。しかし、なかには1レッスンを15分にしているサービスもあります。

15分ならあっという間に過ぎるので、もし仕事や勉強、家事に忙しくても、休憩や手の空いた時間、何かを待っているあいだの時間などを上手に使って気軽に続けられそうですね。

しかし、

Aさん
15分だけレッスンを受けて効果があるの?

と疑問をもつ方もいるかもしれません。

そこで今回は、1レッスンあたり15分のオンライン英会話の効果について解説します。また、1回25分や50分のオンライン英会話レッスンを受ける場合の注意点についても解説します。オンライン英会話のレッスン時間はどのくらいが適当か悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1レッスン15分のオンライン英会話で英語は上達する?

オンライン英会話は、自宅で気軽に英語のレッスンを受けられるのが魅力です。数あるなかには、1回あたりのレッスンが15分というスクールもあります。短時間なので「気軽に続けられそう」とハードルが低く感じられる反面、わずか15分のレッスンで、果たして「効果はあるのだろうか?」と疑問をもつ方もいることでしょう。

結論から言うと、たとえ1回あたり15分のレッスンでも学習効果はあります。ただし、15分のレッスンは無理なく受講できる反面、学習効果を実感しにくいことがあるのが注意点です。

英語は簡単に習得できるものではなく、学習を継続することが重要です。したがって、もし短期間で効果が実感できなくても、レッスンを継続することが大切です。1回あたり15分と短時間のレッスンの場合も、気長に続けることで効果が期待できる、といえるでしょう。

1レッスン15分のオンライン英会話のメリット

1レッスン15分のオンライン英会話のメリット

ここでは、1レッスン15分のオンライン英会話のメリットを解説します。

英会話初心者でもレッスンを受けやすい

最初に触れたように、オンライン英会話は、1レッスン25分が基本です。しかし、わずか25分でも、英会話の初心者には長く感じてしまうことがあります。講師の言っていることがよくわからなかったり、講師に質問されたことに何と答えたらよいのかわからず、言葉に詰まったりすると、レッスン時間が長く感じられるのでしょう。

このように、レッスン時間を長く感じると、オンライン英会話がつまらない、つらいと感じる恐れがあり、積み重なると、英語を学ぶモチベーションも下がってしまいます。

一方、15分のレッスンであれば、英会話初心者でも長く感じることはなく、より続けやすいでしょう。負担を感じることなくレッスンを受けられるような短時間に設定することで、レッスンを継続するハードルは低くなります。

継続しやすい

前項でも書きましたが、1回15分のレッスン時間であれば、英会話の初心者でもつらいと感じることが少ないため、楽しんで続けやすいことが最大のメリットでしょう。

また、忙しい方でも、15分なら、ちょっとした空き時間を活用してレッスンを受けるのはそう難しくないでしょう。オンライン英会話のレッスンを受けることがひとつの習慣になれば、さほど負担を感じることなく継続できるようになります。

継続は大切とわかっていても、日々の忙しさに取り紛れて、なかなか時間が取れないこともあると思います。この記事では、自由に時間を設定できる、オンライン英会話の特徴を上手に生かすこつを紹介しています。

子どもでも集中できる

外国、あるいは外国人との交流が増える次世代のために、お子様には小さいころから英語に触れさせたいと考えている方も多いことでしょう。一般に、幼児や小さな子どもが集中できる時間は15分ほどとされており、オンライン英会話で主流になっている、1回あたり25分のレッスン時間では、お子様の集中力がもたない恐れがあります。

集中が維持できない状態で無理やりレッスンを継続すると、お子様はレッスンを楽しく感じられなくなってしまいます。そしてそういう状態では十分な学習効果は上がりにくく、学習の様子を見守る親にとってもストレスになります。

親子ともに楽しんでレッスンを受けるためには、子どもが集中しやすい1回15分のレッスンを検討してみるのもよいでしょう。

子どものオンライン英会話レッスンの受講については、次の記事が参考になります。

1レッスン15分のオンライン英会話のデメリット

1回あたり15分のオンライン英会話には、メリットも多くありますが、デメリットもあります。

英語力向上を目的にするなら物足りない

オンライン英会話を受講する目的が何かにもよりますが、もし英語習得を目的とするならは、1回15分のレッスンでは物足りないといえるでしょう。

英語を習得するのに必要な勉強時間は、およそ3,000時間といわれています。日本の場合、小学校から高校までに、およそ1,200~1,500時間ほど勉強しているのが一般的です。そのため、英語を習得するには高校卒業後に1,500~1,800時間程度の学習量を確保する必要があります。

それぞれの英語のレベルや学習スピードによって異なるものの、1回15分のレッスン時間で英語習得を目指すとなると、かなり長期間レッスンを受け続けなければなりません。ただ、レッスンの間隔を短くしてカバーする方法もあるため、累積時間に目を向けることが大切です。

オンライン英会話の効果を感じるためにはどのくらい継続すればよいのか、次の記事が詳しく解説しています。

オンライン英会話では1レッスン25分が多い理由

オンライン英会話は1レッスン25分が基本なワケ

ここまで、1レッスン15分のオンライン英会話について解説してきました。しかし、基本的には1レッスン25分の単位でサービスを提供しているスクールが多いことをご存じでしょうか。

きりのいい30分でもない、やや中途半端な長さに感じられる「25分」ですが、実は理由があるのです。ここでは、なぜ25分のレッスン時間が基本となっているのか、その理由を解説します。

英語力の向上は学習時間に比例するケースが多いため、もし1回15分で物足りないと感じるなら、ぜひ25分のレッスンを検討してみることをおすすめします。

集中力を保ちやすい

ひとが集中力を継続できる時間は、最大90分といわれています。そういえば、大学の授業時間なども1コマ90分のところが多いと思います。しかし、集中力が長く続かない人も多く、そうした集中できない人にも適した時間が、25分なのです。

講師にとっても、60分や90分のあいだ、ずっと授業を続けるのはそれなりに負担があるため、質のよいレッスンを続けるためにも、1回25分に設定したレッスンが行われています。

隙間時間を利用しやすい

何か新しいことを始める際、「忙しくて時間がない」ことがネックになることはないでしょうか。

オンライン英会話は、とくに社会人が利用するケースが多く、仕事や家事が忙しい方にとって、まとまった時間を割くのは容易なことではありません。しかし、25分のレッスンなら、ちょっとした待ち時間や、用事と用事のあいだの隙間時間を利用しやすいので、忙しい方でも継続して受講しやすいレッスン時間といえます。

集中力を維持するポモドーロ・テクニックを適用できる

集中力が高い状態を継続する手法である、「ポモドーロ・テクニック」をご存知でしょうか。ポモドーロ・テクニックは、イタリアのフランチェスコ・シリロによって提唱された時間管理術で、「25分作業+5分休憩」を1単位とし、4ポモドーロ(2時間)経ったら30分休憩するという作業スタイルです。

「ポモドーロ」はイタリア語で「トマト」という意味で、提唱者のシリロが、トマト型のキッチン・タイマーを使ってこのテクニックを実践していたことに由来します。

ポモドーロ・テクニックは、こまめに休憩を取ることで集中を持続できるため、常に生産性の高い状態を保つことができます。

1レッスン25分のオンライン英会話なら、このポモドーロ・テクニックをそのまま活用できるので、効率的な英語学習が期待できます。

Kimini 英会話のレッスンは1回25分

学研が提供するオンライン英会話 Kimini (キミ二)には「総合英語」「日常英会話」「ビジネス英会話」など、目的や各人のレベルに合わせてさまざまなコースがあります。1回あたりのレッスンは、原則として25分です。

例外は、幼児向けの「4歳コース」「5歳コース」で、1レッスン15分に設定されています。幼児でも集中力が持続しやすく、負担なく続けられるように、レッスンが短時間で終わるよう配慮されています。

幼児以外のコースは1レッスン25分ですから、前項で説明したポモドーロ・テクニックの応用ができますね。

25分のレッスンを初めて受けた感想

実際に、初めてkiminiでレッスンを受けた方の感想を紹介しましょう。1回あたり25分のレッスン時間を、受講者は、最初どのように感じたのでしょうか。

「かなり緊張しました。英語力ゼロの自分は、最初は講師の言っている事がまったく理解できませんでした(笑)。しかし、レッスン中は日本語入りのスライド画像が表示されるのに加えて、講師の方がモニター上に絵を書いて指示をしてくれたので、なんとか流れにそって受講ができました。」Oさん(フリーランスデザイナー)

英語でコミュニケーションがとれるか不安を感じ、緊張しながら受講したのを覚えています。しかし、先生はとても優しく笑顔で授業をしてくださり、わからないことがあってもスライドやチャットを使用して説明したりと根気強く教えてくれました。」Oさん(会社員)

最初は、オンライン英会話どころか、ひとによっては英語で会話することや、外国人講師にも慣れていなくて、不安を感じたり、講師が話している内容がわからなかったりすることがあっても不思議はありません。そうした場合、最初からあまり長い時間のレッスンでは、気後れしてしまって始めにくいということもあるかもしれません。

その点、1回あたり25分のレッスンなら敷居が低く、構えずに受講し始めやすいという利点があります。

1レッスン25分と50分でレッスン効果は異なる?

1レッスン25分と50分でレッスン効果は異なる?

オンライン英会話に慣れてくると、1レッスン25分でも短く感じることがきっとあるでしょう。

スクールによっては、オンライン英会話の1レッスン25分を、2コマ連続で受講できたり、1レッスン50分として受講できたりするところもあります。もし50分の時間を確保できて、かつ集中力が続くのであれば、50分のレッスンも検討してみてもよいかもしれません。

1レッスン50分は学習効率が上がる

オンライン英会話では、レッスンの最初にあいさつや自己紹介をしたり、緊張を和らげるための会話が入ったりすることが少なくありません。

このため、1レッスン25分の場合、正味のレッスン時間は20分程度になることが予想されます。

これに対して、1回50分のレッスンなら、たとえ最初の5分ほどを雑談に使ったとしても、残りの45分は内容に集中して授業を受けることができます。25分のレッスンを2コマ連続で受ける場合は、同じ講師を指名することで、後半のレッスンでは最初の雑談をする時間が減ることでしょう。

英語力は学習時間の長さに比例して伸びる傾向にあるため、レッスン時間を確保できて集中力が続くなら、1回50分のレッスンを検討してみることもおすすめです。

集中力に応じて最適なレッスン時間を選択する

前項で、英語力は学習時間の量に比例して伸びる傾向にあるといいましたが、レッスンに集中していない状態で時間だけかけても、思うような学習効果は得られません。

長時間レッスンを受けることだけを考えてしまうと、時間と労力に対して学習効果が得られない恐れもあります。その場合は、集中しやしすい、1回あたり15分や25分の短時間レッスンを、長期にわたって根気よく続けるようにしましょう。

まとめ

今回は、オンライン英会話のレッスン時間について解説しました。

オンライン英会話では、1レッスン25分が基本になっています。しかし、オンライン英会話サービスを提供するスクールのなかには、1回15分という短時間のレッスンを提供しているところもあります。英会話初心者の方や子どもにとっては、15分は集中しやすく、負担を感じにくい長さです。しかし、英語力を効率よく上げることを目標にしている場合には、1回あたり15分の短時間レッスンでは物足りなく感じることもあるでしょう。

スクールによっては、1回50分のレッスン時間を選べるところもあるので、生活スタイルや、集中できる時間に応じて、自分にあったレッスン時間を選ぶのがおすすめです。